株式会社日本デザインが実施した「WEBデザインにおけるAI活用に関する調査」で、AI時代におけるWEBデザイナーの意識と実態が明らかになった。調査は2025年12月13日から20日にかけて行われ、WEBデザインの実務または学習に取り組む279名から有効回答を得た。
約4割が毎日AIツールを活用、ChatGPTが圧倒的シェア
調査によると、WEBデザイン活動においてAIツールを「毎日」利用している人は39.1%に上り、「週に数回」の35.8%と合わせると約75%が週に複数回以上AIを活用していることが判明した。利用しているAIツールでは「ChatGPT」が94.0%と圧倒的な支持を集め、次いで「Gemini」が66.3%、「Adobe Firefly」が40.1%という結果になった。
具体的な活用用途としては、「デザインのアイデア出し・ブレインストーミング」が60.3%で最多となり、「リサーチ・情報収集」が59.1%、「キャッチコピー・文章の作成・校正」が55.6%と続いた。注目すべきは「メンタルケア・壁打ち」が53.6%と半数を超えており、AIを相談相手として活用する傾向も見られる点である。
AIの進化を「チャンス」と捉える前向きな姿勢
AIの進化がWEBデザイナーに与える影響について尋ねたところ、「大きなチャンスだと感じる」が32.3%、「どちらかと言えばチャンスだと感じる」が43.4%となり、合計約75%がチャンスと捉えていることが分かった。その理由として「人間ならではのクリエイティブが重要だから」が58.8%で最多となり、「AIを活用することでむしろ成果や価値が高まるから」が56.9%と続いた。
AI活用の最大メリットとしては「作業スピードが上がり、時間短縮になる」が32.5%で1位となり、効率化ツールとしての価値が最も評価されている。一方で「不足している知識やスキルを補ってくれる」が26.2%、「アイデアの幅が広がり、発想の助けになる」が21.4%と、スキル補完やクリエイティブ支援としての役割も重視されている。
今後必要な力は「課題発見・解決力」が最多
今後WEBデザイナーとして活躍するために伸ばすべき力については、「クライアントの課題を発見・解決する力」が69.9%で最多回答となった。次いで「コミュニケーション力」が67.0%、「人間ならではの創造性・感性・表現力」が64.5%と続き、AIでは代替しにくい「人間力」を強化すべきという意識が強いことが浮き彫りになった。また「AIツールを使いこなす力」も59.1%と高い数値を示しており、AIを活用しながら人間ならではの価値を高めていく姿勢が主流となっている。
この調査結果から、WEBデザイン業界ではAIの進化を脅威ではなく、自身の価値を高めるツールとして前向きに捉える傾向が明確になった。AI時代においても、人間にしかできない課題解決力やコミュニケーション力が重要視されていることが示されている。
