青木理氏が描く3・11の記憶『百年の挽歌』1月26日発売―原発事故で失われた村の物語


ジャーナリストの青木理氏による新刊『百年の挽歌 原発、戦争、美しい村』が2026年1月26日に集英社から発売される。東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から15年を迎える今、『安倍三代』の著者が満を持して放つ渾身のルポルタージュだ。
本書は、2011年4月11日深夜に東北の小さな村で百年余を生きた男性が自ら命を絶った事実から始まる。厳しくも豊かな自然に囲まれ、人と土地が寄り添ってきた村で、何が彼をそこまで追い詰めたのか。その死の背景を追ううちに浮かび上がってきたのは、「国策」という名の巨大な影と、時代に翻弄される人々の姿、そして戦争の記憶だった。
青木氏は静かな筆致で、時間の経過とともに薄れていく記憶のなかで見えなくなってきたものを描き出す。3・11を「過去の出来事」として風化させることへの抵抗として、現代日本の痛みと喪失をえぐり出し、美しい村の記憶とそこに生きる人々の尊厳を記録した作品となっている。
本書には思想家の内田樹氏、歴史学者の藤原辰史氏、江戸文化研究者の田中優子氏ら各界の著名人から推薦コメントが寄せられている。内田氏は「この本は、ひとつの村の物語であり、同時にこの国の百年の記録である」と評価した。
刊行を記念して、1月26日19時からトークイベント「3.11から15年 わすれることの暴力性について」が開催される。青木氏とフリーライターの武田砂鉄氏が出演し、3・11以後の日本社会をあらためて見つめ直す。オンライン配信チケットも販売中だ。定価は2200円(税込)で、全224ページ。集英社の公式サイトで詳細を確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000831.000011454.html