「社長室なし」で若手と並ぶ代表、外国籍13名を迎える新社屋移転の狙いとは


オリジナルプリントグッズ製作サイト「CLAT-JAPAN」を運営する株式会社フォーカスが、2025年12月20日に本社を新社屋へと移転した。2026年4月には過去最大となる18名の新卒社員を迎える予定で、そのうち13名は外国籍のメンバーだ。事業規模の拡大に伴う今回の移転では、従来の企業イメージを覆す大胆なオフィス改革が実施されている。
最大の特徴は、あえて「社長室」を設けなかった点にある。代表取締役の常松憲太氏のデスクは、入社1〜3年目の若手社員が並ぶデスクのすぐ隣に配置された。同社の組織構成は20代の若手社員のすぐ上が取締役や社長という、非常にフラットな構造となっている。中間管理職が少ないからこそ、代表が現場の中心に座り、仕事への姿勢や判断のスピード感を若手に直接伝える環境を重視した形だ。
新社屋は2フロア構成で、1階にはマーケティング部門、2階にはエージェント・プロダクション・エンゲージメント部門が配置されている。フロアが分かれることで生じる「他部署への無関心」を懸念した常松氏は、入社1〜3年目の若手社員全員を指名し、新社屋の活用方法と席配置の設計を全権委譲した。若手社員たちは議論を重ね、各階に会議室スペースを設けて迅速に合流できる動線を確保したほか、朝礼フロアを週替わりで交代する運用を考案。物理的な距離を心の近さで超える仕組みを自ら生み出した。
多様性の受容も新社屋の重要なテーマとなっている。2026年4月入社予定の18名のうち13名が外国籍メンバーであることから、「プレイヤールーム(祈祷室)」の設置を予定するなど、それぞれの文化や信仰を尊重した環境整備を進めている。同社が掲げる「集う価値に彩りを」という理念を世界へ広げるため、世界標準のオフィス環境を目指す取り組みだ。
山梨県甲斐市に本社を置く同社は、2009年の設立以来、プリントTシャツ事業を主力として成長を続けてきた。コロナ禍での経営危機を乗り越え、現在は海外市場への展開や将来的な株式上場も視野に入れている。若手主導のオフィス改革は、次なる成長フェーズへ向けた組織づくりの第一歩となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000133064.html