ゴーリー最凶傑作『けだもの赤子』2月18日発売、出版拒否を乗り越えて


邪悪な赤子を描いた初期の問題作が遂に刊行
エドワード・ゴーリーの絵本『けだもの赤子』が、2026年2月18日に河出書房新社から発売される。税込1,540円で、翻訳は柴田元幸氏が手掛けた。この作品は1953年に描かれた初期の最凶傑作で、複数の出版社に拒否され続けたため、ゴーリー自らが1962年に自分の出版社ファントッド・プレスを興して刊行した知る人ぞ知る傑作である。
数社の出版社が拒絶した衝撃の内容
『けだもの赤子』は、邪悪で醜い赤子の生きざまを描き切った衝撃的な作品である。エドワード・ゴーリー・ハウスのディレクターを務めるグレゴリー・ヒスチャク氏は「おそらくゴーリーの作品中もっとも可愛くないキャラクターが描かれている」と語った。荒々しい線で描かれた白黒の絵と、子どもから大人まで不適だと見なされた物語は、多くの出版社候補から拒否されたのである。
友人の手紙がこの傑作を生み出した
翻訳者・柴田元幸氏によると、この作品の起源は明確に特定できるという。作家アリソン・ルーリーがハーバード在学中からゴーリーの親しい友人であり、彼女が初めて子どもを産んだ後、ゴーリーに「映画にも行けやしない、うちにいて the beastly babyの世話をしないといけないから」と愚痴った手紙が霊感の源となった。ゴーリーはこの言葉から、獣のように邪悪な赤ん坊を創出したのである。
ゴーリーが自ら「倒錯した教訓物語」と評する
ゴーリーは作成当時、ルーリーへの手紙でこの本を「何の教訓もない、一種倒錯した教訓物語」と評した。滑稽でありつつ痛ましく苦悩するタイトルキャラクターは、自身がもたらす不快さの犠牲者であり、ペットの足を引きちぎり、陰鬱に考え込んでいる存在として描かれている。1962年の刊行以来、同社刊行の本のなかでも特に入手困難であり、作品の衝撃も時の流れに薄まってはいない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001169.000012754.html