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【短歌のお悩み回答】短歌の作り方Q&A|歌集は何首?57577に収まらないときの対処法

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最後に、投稿者の皆さまから寄せられた質問を見ていきましょう。今回は短めに、たくさんの質問を取りあげたいと思います。


歌集を作るにあたって、何首くらいあると良いでしょうか?

歌集を作ってみたいと思う気持ち、いいですね! まず、どんな歌集をどう形にするかによって収録歌数は違います。例えば、ハードカバーの歌集を出版する想定で、一冊まるまるの内容を応募する現代短歌新人賞の規定は300首です。たしかに一般的な歌集だと、250首~350首ほど収録されているものが多い気はします。一方、左右社から出版されている『海のうた』『雪のうた』などのシリーズもハードカバーですが、テーマごとに100人の歌人から1首ずつ、100首収録されています。

自費出版も含め、出版社に話を持ち込んでハードカバーのがっしりした歌集を作る方法もあるでしょう。けれども、最近では冊子印刷を請け負う会社に自分で発注し、フレキシブルに歌集を作る人も少なくありません。文学フリマでの頒布や、BASEなどの通販を利用して、さまざまな人に届けることも可能です。ですので、何首からでも歌集は作れるといえるでしょう。

ただ、これは私の個人的な感覚ですが、短歌だけ(写真やイラストは含ままい)の歌集なら、最低100首ほどはまとめて読みたい気はします。その人の歌の個性や雰囲気を味わえるからです。



もともと擬音が好きなんですけどうまく組み込むコツはありますか。
短歌に擬音を使うのは、とても面白い試みである反面、難しくもあると感じます。まず、擬音はそれだけで多くの場合4音を使ってしまうこと、擬音のインパクトに一首がもっていかれてしまう危険性、そして何より、ありきたりな擬音を使うとそれだけでありきたりな一首に見えてしまいかねない点です。

けれども、だからこそ面白い試みであるのも事実です。擬音を使うなら、使うだけの効果を意識したいところですね。例えば、犬なら「ワンワン」ではなく、そのワンちゃんらしい鳴き声(擬音)を一首に入れることで、その個人的な思いや愛情の深さを表現できるかもしれません。



言いたいことが、どうしても57577に収まらない場合、どうしたらよいのでしょうか。

短歌は語らない部分、つまり余白も生かす文芸形式なので、言いたいことをぎゅうぎゅう詰め込むのはおすすめしません。言いたいことを収めようとすると、どうしても標語やスローガンのようになってしまいます。

言いたいことが収まらないときは、とにかく分けてしまうのがおすすめです。短歌を初めたばかり&文章を書くのが上手い人ほど、なんとかして57577に情報を詰め込んでしまいがちなのですが、とにかく分けた方がいいです。

すこし雑な例になりますが、例えば「腰が痛くて老いを感じるがそれでも前を向いていこう」ということを言いたいなら「腰が痛い」「老いを感じる」「それでも」「前を向いていこう」と4首くらいには分けたほうが、結果的にうまくいく可能性が高いです。腰が痛いのはどんなタイミング? 気温は? 一人のとき? その痛さを景色で表現すると? 比喩で表現すると? と考えていけば、おのずと4首くらいにはなってしまうはずです。「言いたいことを一首で言い切ろうとしない勇気」が必要かもしれません。



文字数オーバーになったときの削り方のコツなどがあればお教えいただきたいです。

前の質問と同じく「分ける」というやり方もありますが「ほんのちょっと音数が多い」というようなケースを想定して、私の考え方を述べますね。まず、一旦あまり気にしないことです。次に声に出して読んでみてください。リズムはどうですか? そのリズムで大丈夫そうでしょうか?

57577の短歌の定型は、歴史にも裏打ちされた「強さ」がありますが、それに縛られると苦しい短歌になります。また、音数さえ合っていればOKかというとそうではありません。57577の句切れもうまく活かしたいところです。いずれにせよ、まずは声に出して読んでみるのをおすすめします。

そして一回で正解を出そうとせずに、さまざまなやり方を試してみるといいと思います。同じ意味で音数が一音少ない言葉を探すのもアリですが、あえて逆の意味の言葉を入れたり、関係ない言葉を入れたりしてみると意外な広がりが出るかもしれません。

一点、日本語は助詞がなくても通じるケースが多いため、音数を合わせるため「だけ」に助詞を削る人がいます。しかし、安易に削るのはおすすめしません。助詞がなくても意味は通じても、幼い、砕けた雰囲気になるケースが多いからです。それが狙いならよいのですが、狙いでないのであれば、音数が一音多くても助詞を残した方がいいことも多々あります。


作品や質問のご投稿ありがとうございました。
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テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
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分かち書き、句ごとの改行はしなくてOKです。採用されている短歌の書式をご参考に!

 
応募要項
応募規定 短歌(57577)を募集します。
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発表 2026年6月1日