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感想文は「引き算」を意識しよう!Part1|受賞するための読書感想文5大メソッド

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読書感想文5大メソッド

「書きたいことはいっぱいあったのに、まとめているうちに自分でも何が言いたいのかわからなくなった」。読書感想文で、そんな経験はありませんか?
本を読むのは好き。なのに、感想文になるとうまくいかない。じつはその原因、「書く量が足りない」からではありません。たいていは逆で、書きすぎなんです。

「全部入れ」がいちばんもったいない

「あらすじも、感想も、学んだことも、これからの目標も、ぜんぶ書いた!」。これ、いちばんよくあるパターンであり、もったいないパターンでもあります。

たとえば『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)。
カムパネルラの勇気の話かと思いきや、途中から賢治の文章の美しさの話になって、最後は「友達を大切にしたい」で締める。読み終えた人の頭には、結局なにも残りません。盛りだくさんなのに記憶に残らない感想文は、コンテストでは選ばれにくいのです。

あれもこれも詰め込むと、ひとつひとつが薄くなってしまいます。「感動しました」なんて言葉は、審査員はもう何百回も読んでいます。本当に心が動いたかどうかは、言葉の濃さでわかってしまう。足し算の感想文が選ばれないのは、中身がないからではありません。「何を伝えたいか」を一つに絞れていないからなのです。

引き算のやり方|まず絞って、つぎに削る

やることは、大きく2つ。
まずは「何を書くか」を絞ること。
そして次に、「どう書くか」を削ること。
テーマを1つに決めるのも、文章のぜい肉を落とすのも、どちらも立派な引き算です。

引き算①|何を書くかを絞る

ステップ1|なんか引っかかったを1つ見つける

感動した場面ではなく、なぜか頭から離れない場面・言葉・行動を1つ選びます。
「カムパネルラ、迷わず川に飛び込んだな……」と妙に気になったなら、そこが出発点。「感動した」よりも「なんか引っかかる」のほうが、いい感想文の種になります。

ステップ2|自分のことだったら?と考える

引っかかりが見つかったら、それを自分の経験や感覚とつなげてみます。
「自分だったら、岸で固まっちゃうかも」。そんなふうに思えたら、感想文のテーマを決めることができます。自分の体験と重なって、はじめて自分にしか書けない感想文になるんです。

ステップ3|ひと言にギュッとまとめる

「考える前に体が動く人になりたいか? 正直、自分でもまだわからない」。
ここまで絞れたら、もう書き始めてOKです。このひと言が、感想文全体の背骨になります。書いている途中で迷子になりそうになったら、このひと言に戻ってくれば大丈夫です。

絞ったら内容がスカスカにならない?

「絞る=薄くなる」と思いがちですが、じつは逆です。
広いテーマは、表面をなでるだけで終わってしまう。でも一点をぐっと深く掘ると、その底から、だれの心にも届く普遍的なものが出てきます。
カムパネルラの勇気についてより、「迷わず飛び込めるか、私にはまだわからない」。後者のほうが、ずっと刺さりますよね。薄くなるのは、絞ったからではありません。絞ったあと、掘らなかったからなんです。

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引き算②|どう書くかを削る

テーマをひとつに絞れたら、こんどは文章そのものを削る番。感想文から減らせる要素は、大きく3つあります。

あらすじは思いっきり削ろう

あらすじは、自分の感想と本をつなぐ数行だけで十分。銀河鉄道なら「ジョバンニはカムパネルラと銀河鉄道に乗る」、これでOKです。空いた字数は、ぜんぶ自分の言葉に回しましょう。
「あらすじをちゃんと書かなきゃ伝わらない」というのは、じつは書く側の思い込み。ていねいに書くほど、肝心の自分の感想に使える字数が減っていきます。

「感動しました」は、言いかえる

「感動しました」「心が動きました」「印象的でした」――これらは感情の報告であって、感情そのものではありません。審査員が知りたいのは、「何に、どうして感動したのか」。感情をそのまま書いた言葉を消したあとのスペースに、具体的な場面と、自分の考えを入れていきます。
感情を直接書かずに伝える。これが感想文のいちばんのコツです。

終わりの決意表明は、1回でいい

「〜と思いました。これからは〜したいです。〜していきたいと思います」。これ、同じことを3回言っています。読んでいる人には、しっかりバレています。
締めは1回でじゅうぶんです。いっそ問いかけで終わってもいい。「まだ答えは出ていない」で終わる感想文のほうが、「これからは〜したいです」より、ずっと長く心に残ったりします。