花粉が出ないなんて、すごスギる!「無花粉スギの愛称募集」
2022年11月、クラウドファンディング支援を経て、花粉の全く出ないスギの新品種が認定されました。花粉症の人に優しい無花粉スギの新たな誕生を記念して、研究・開発を行った静岡県森林・林業研究センターが愛称を募集中です。締切は2023年2月5日で、採用者には記念品が贈呈されます。
花粉症に苦しむ人が笑顔になるように
国民の約4割が発症しているといわれる花粉症。鼻水やくしゃみなど、さまざまなアレルギー症状を引き起こす花粉は、人々の健康や経済に大きな影響を与える社会問題となっています。
その対策として注目されているのが、1992年に富山県で突然変異種として初めて発見された無花粉スギです。このスギをきっかけに、造林木としても優れた無花粉スギの研究開発が、林業が盛んな各県で行われるようになりました。花粉を多く飛ばすスギから無花粉スギへ植え替えることで、花粉の飛散量自体を減らす取り組みが着々と推し進められています。
そんな花粉症対策の要ともいえる無花粉スギに、このたび新品種が誕生! クラウドファンディングの支援と主催者の努力の結晶に、素敵な名前をプレゼントしてみませんか?
名前をつけるのはこんなスギ
今回愛称を募集している静岡生まれのスギの品種は「三月晴不稔3号」。静岡県産の「大井7号」と、神奈川県産の「中7号」の交配によって生まれました。
成長が早いスギは、木材として利用しやすいだけでなく、森や林を早く育てることができるため、土砂崩れなどの災害防止や二酸化炭素の吸収にも大きく貢献します。
資源としてとっても優秀な上に、花粉を全く出さない……花粉症に悩まされている人にとっては、まさに夢のようなスギですよね!
他にもあった、スギのネーミング公募
同様の公募は、過去には滋賀県が少花粉スギの愛称を、富山県が無花粉スギの愛称を募集しています。
まず、滋賀県産少花粉スギ苗木の愛称は、「近江さわやか杉」決定。こちらの公募では採用作品のほかに「近江清風スギ」、「湖国のゆめすぎ」という愛称が優秀賞に選ばれています。
“近江”や“湖国”など生まれた場所を連想するワード、“清風” “ゆめ”という「花粉が少ない」ことからイメージした言葉は参考になりますね。
一方、富山県の優良無花粉スギは「立山 森の輝き」という名前に決定。こちらは「立山」という言葉が富山の地名である点や、優良無花粉スギの由来である「タテヤマスギ」を連想できることを理由に選ばれたそう。
花粉が少ない品種のスギはいろいろありますが、無花粉スギの品種はまだまだ少ないのが現状。いつか来る花粉のない春を夢見て……長く愛される名前をつけてあげてくださいね!
あみこ
三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。
出典:https://twitter.com/ShizuokaFFPRI/status/1601124100696846336
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