「耳マーク」知っていますか? だれもが暮らしやすい世界のためにできること
障がいのある人に関するマークには、配慮や理解を促すことを表すシンボルとしてさまざまな種類があります。今回は耳が不自由であることを表す「耳マーク」について紹介します。この耳マークの啓発に貢献できるコンテストが現在開催されているので、知識を深めてぜひ参加してみませんか?
耳マークとは?
耳マークとは、聴覚障がいを持つ人のために考案されたマークです。聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表しています。
例えば、役所や病院、公共機関などでは、窓口で「耳が不自由な方は筆談します」という文言を添えて掲示したり、耳が聞こえにくい本人はマークを持ち歩いたりすることで、社会への認知を促しています。
耳マークは「きこえない」ことによりさまざまな場で苦渋を味わった難聴者が考案したアイディアで、聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴なのです。
「耳マーク啓発ポスター」の応募がスタート!
耳マークは、2025年に制定50周年を迎えます。その節目に向けて、「耳マーク啓発ポスター」の募集がスタートしました。社会へ広く周知し、啓発するための一環で、このコンテストを通じてマーク普及への手助けをすることができます。
応募資格は、全難聴構成員及び一般の方です。応募基準については、以下の3項目になります。
①「耳マーク」のデザインを含んでいること。
②耳マークを障がいの有無や世代を超えて広く普及し、聞こえない、聞こえにくい人たちの存在があることを気付かせる構成であること。
③カラーかモノクロどちらも問わない。
ポスターに応募することで、難聴者が窓口で後回しにされたり危険な目に遭ったりしない、住みよい社会につなげていくことができるでしょう。
「耳マーク啓発ポスター」作成のポイント
では、実際にポスターを作成するにあたり、どのような点を意識するとよいでしょうか。作成の際のポイントについて3つご紹介します。
●日常生活で不自由を感じるシーンを描き、見た人が自分事として捉えられるきっかけとなるものにする。
●マークを必要とする人の気持ちを描くことで、見た人がその気持ちに寄り添えるようなメッセージを伝える。
●マークがある世界とない世界を比較して描き、いかにマークが大切なことなのかを伝える。
聴覚障がいは、外見だけでは判断できない障がいのひとつです。マークを通じて、聞こえない、聞こえづらいことへの配慮や気づきを与えられるようなアイディアで、ぜひご応募してみてください。
公募ガイド編集部
出典:https://www.zennancho.or.jp/4412/
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