あなたの作品がシマフクロウを救う!「第4回シマフクロウステッカーデザインコンテスト2022」
日本鳥類保護連盟が、絶滅の危機に瀕するシマフクロウの存在を啓発し、保護活動の一助とすることを目的として、ステッカーのデザインを募集しています。締切は 2022年8月31日。 最優秀作品1点は、ステッカーのデザインに採用されます。あなたの作品が多くの人の手に渡り、自然環境の保護にも一役買う! ぜひ応募してみましょう。
シマフクロウの保護活動って?
シマフクロウは、日本では北海道の一部にしか生息していない貴重なフクロウです。そんなシマフクロウを守ろうと、日本鳥類保護連盟は、行政と連携しながら保護活動を行っています。1980年代にはおよそ70羽まで減少したシマフクロウですが、この活動の甲斐あり、現在は北海道東部を中心に160羽程度まで生息数を増やしています。
具体的な保護活動として、シマフクロウが安心して生活するために必要な「食」「住」環境を整える、3つの事業をおこなっています。
1つ目は給餌事業。シマフクロウは、魚を主食とし、河川周辺を棲み処としています。しかし、開発等による河川環境の変化で魚が減少してしまいました。そこで給餌池を設置し、生きた魚を給餌することでシマフクロウの「食」を確保。池の排水口が詰まらないように落ち葉を取り除くなど維持管理の仕事もしています。
2つ目は巣箱設置事業です。太く立派な広葉樹の洞(うろ)に巣を作るシマフクロウ。棲み処となる多くの森林が伐採され、シマフクロウが繁殖できるような広葉樹は減少しているのが現状です。そのため、川沿いの豊かな森を棲み処とするシマフクロウが、安心して子育てできるよう、人工の巣箱を設置しています。これは、全長70㎝もあるドラム缶のような巣箱を深い森の奥まで運び、高い木の上に取り付けなければならない大変な作業になります。
3つ目は、春になるとその年生まれたヒナに足環を取り付ける標識調査事業です。この調査は、生態の解明だけでなく、今後の保護活動の方針を決める重要な手掛かりにもなっています。このほか、シマフクロウの生息地である国有林の巡視業務なども行っています。
今回の公募で採用されたステッカーは、シマフクロウの保護活動に500円の寄付をした方へのプレゼントにもなります。あなたの作品で、シマフクロウを多くの人に知ってもらい、保護活動を助けましょう!
シマフクロウと住環境にスポットを!
ここで過去受賞作品をみていきましょう。
こちらは、第1回の最優秀作品。可愛らしく温かみのあるデザインで、森の大切さが伝わってきて、環境保全へのPR力もあります。
こちらは、第2回の最優秀作品。森の中にたたずむシマフクロウが、版画風の力強いタッチで描かれています。
どの受賞作もパッとみて、シマフクロウの全体像がよく分かり、森での生活の様子をうかがわせるものですね。
最優秀賞受賞者は、 毎年12月上旬に東京で開催される愛鳥懇話会へ招待されます。この会は、日本鳥類保護連盟総裁 常陸宮同妃両殿下の御臨席を賜り、全国から多くの野鳥保護関係の方々が集い開催される親睦の会です。野鳥についての見識が広がるチャンスにもなりますね(新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては規模の縮小、または中止する場合があります)。
環境保全について理解を深め、シマフクロウを多くの人に知ってもらえるようなデザインを描いてみましょう!
森野たぬき
チョコレートが大好きな公募情報ライター。児童文学や童話の公募を見ると目が輝いてしまう。趣味はクラリネット。
出典:https://www.jspb.org/sticker-convention
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