公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

全国から挑戦的な作品が集結!「第57回神奈川県美術展」

タグ
アート・絵画・工芸
公募ニュース

 

神奈川県美術展委員会が主催する「神奈川県美術展」では、全国から美術作品を募集しています。部門は「平面立体」、「工芸」、「書」、「写真」の4つが設けられており、各部門から大賞者が決定します。締切は2022年6月19日。

神奈川県で長い歴史のある本公募。以前は応募者を県内在住対象としていましたが、現在では全国の方が参加できるようになりました。総合的なアートを発表する場として、県外の美術大学生や、若い世代にも美術展に挑戦してほしいという思いがあるといいます。

大賞受賞者はプロアマ関係なし!

神奈川県美術展委員会の森谷さんによると、審査にあたって、平面立体部門では自身の考えの表現、現代社会への批評、技法に対してチャレンジする姿勢などを見ているそう。対して、工芸など他の部門では造形・モチーフそのものの魅力にフォーカスしているのだといいます。全体を通して、テーマを大切にし、生かすことができているかが審査の軸になるようです。

前回の受賞作品からは、従来の美術にとらわれない、挑戦的なものが多く見られます。たとえば工芸部門の大賞作品は、「木目込み」と呼ばれる主に人形づくりに用いられる伝統技法を使って、カラフルで動きのある作品を仕上げています。伝統的な技法の新たな見せ方を模索している点が面白いと評価されました。

 

平面立体部門 前回大賞作品「側面からの風景」
石﨑朝子

 

工芸部門 前回大賞作品「OLLIE IN」(木目込み、特殊捺染)
谷敷謙

 

書部門 前回大賞作品「米帯 蜀素帖一節」
山口大梦

 

写真部門 前回大賞作品「Unnatural」(3枚組)
DONG YUEYING

 

前回の開催では、平面立体部門の大賞をアマチュア作家の方が、準大賞は定年退職を機に絵を描き始めた方が受賞したといいます。この公募では、アマチュアの大賞受賞者が受賞後にプロの作家になることもあるそうで、過去には彫刻家の三沢厚彦さんなど、本美術展に出展してから作家として有名になった方も輩出しています。美術展というと腰が引けてしまいますが、プロアマ問わず、積極的にチャレンジしやすいのが「神奈川県美術展」です。

応募部門に迷ったときは、憧れの作家さんが審査員を務める部門を選んで応募してみるのもおすすめです! 審査員は毎年変わるため、第一線で活躍するさまざまな作家さんたちに審査してもらえるチャンスですよ。

作品展示スペースの広さは美術公募展でも屈指!

入選・入賞作品は神奈川県横浜市にある神奈川県民ホールで展示されます。県民ホールには県内でも最大規模の展示スペースがあるため、平面作品であればS150号(額装後238cm×238cm以内)、立体作品は3m四方以内というかなり大きなサイズの作品を応募することができるのが本公募の特徴です。もちろん、作品の大小は評価に影響しません。審査では、作品を最も魅力的に見せられるサイズであることが求められます。

S150号サイズの平面作品を出展できる美術公募は珍しく、さらに作品を広いスペースで展示してもらえるのは大きな魅力でしょう。ダイナミックなアートに挑戦してみたい方は必見です。

 

前回の平面作品の展示風景。県民ホールでの展示の様子は、オンライン展示として動画で鑑賞することができます。ぜひ制作の参考にしてみてください。

 

第57回 神奈川県美術展

●賞:大賞各部門1点=100万円(平面立体部門)、50万円(工芸部門)、ほか

●締切:2022年6月19日(日)

編集部・Y

主にアートジャンルを担当している編集部員。

週末は美術館と映画館に出没。

コーヒーを飲みすぎてよく胃痛を起こす。

出典:https://www.kanagawa-kenbiten.com/

コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。