2023年リニューアルオープン! 新・中野市市民会館愛称募集
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写真提供:中野市
中野市にある市民会館が大規模改修され、2023年にリニューアルオープンします。これに先立ち、市民とともに文化を育み、豊かな人とまちづくりの舞台にふさわしく、みんなに愛され、親しまれるよう愛称を募集中です。採用者には図書カード3万円分が進呈され、オープニング記念コンサートなど主催事業に1年間ペアで招待されます。
長野県中野市は、有名な音楽家がたくさん出ている町!
長野県の北信地域に位置し、豊かな自然に恵まれた中野市には、どんな特徴があるだろうか。
中野市くらしと文化部文化スポーツ振興課の栁澤陽介さんにお話を聞きました。
栁澤 中野市は音楽の関係で著名な方を輩出しています。
まず、作曲家の中山晋平さん。この春までNHK朝の連続テレビ小説で放送していた「カムカムエヴリバディ」の中で、
♪Come come everybody.How do you do, and how are you?
という明るい歌が流れていましたが、この歌は「証城寺の狸囃子」のメロディーに英語の歌詞をつけたもので、この曲を作曲したのが中山晋平さんです。
ほか、童謡の「しゃぼんだま」「肩たたき」「背くらべ」や「東京音頭」など名作の作者として有名です。
作曲家の久石譲さんも中野市出身です。
有名な唱歌「故郷」を作詞した国文学者の高野辰之さんも中野市出身です。歌詞の「うさぎ追いし かの山 こぶな釣りし かの川」は、ふるさとへの想いを詞にしたと言われています。
50年前に建てられた市民会館をリノベーション!
応募要項には「施設特性を踏まえたものであること」とあるが、リノベーションしている市民会館はどんな施設なのだろうか。
栁澤 まずはメインの大ホール。ここには舞台があり、音楽や文化の発信ができます。大ホールを補完するかたちで楽屋機能もあり、170名が入れる多目的ホールもあります。
そのほか、音楽のリハーサル室、バンドスタジオ、また、市民創造回廊という多目的ホールの周りをぐるっと回れる回廊があり、展示ギャラー機能とロビー機能を備えています。
大ホールや多目的ホールで何かを表現したり、市民の皆さんが集まったりする文化の拠点です。
最終決定は市内の高校生による投票で決定!
応募作品は外部関係者を含む選考委員会を設けて予選を行い、候補作を3~5点まで絞っていく予定になっています。
さて、そのあとは?
栁澤 市内に高校が2高あり、最終決定は未来を担う地元高校生の投票によって決める予定です。高校生は2校で1200人ぐらいいます。
高校生の若い感性で選ばれる作品は、大人が選ぶものとは違うかもしれない。
このあたりも応募する側にはヒントになりそうです。
市民の皆さんの話題になっていることがうれしい!
公募は4月11日に始まり、すでに応募が集まっているとのことですが、身近なところでも反響があったそうです。
栁澤 市の関係施設にポスターを配布したのですが、そのときに、「今、みんなで一生懸命、考えているだよ」と言ってくれて、改めて考えると中野市のいいところってどこだったかなあとみんなで考えていると言うんですね。
いい愛称が決まることも大事ですが、市民の皆さんが地域のことを考え、中野市にはこんないいところがあって、こんな資源があって、こんなまちだよね、と語り合う機会になればいいなと思います。
山もある、果物もある、キノコもある、晋平さんも譲さんも辰之さんもいる、どこに焦点を当てようかなと市民の皆さんが楽しそうに考えている姿を見て、本当にうれしかったです。
市外の方も市民の方の思いに負けない、いい愛称を考えよう。
過去の事例にみる、よい愛称とは?
ネーミングをするときに考えたいことは2つあり、1つは内容がわかること、もう1つは印象に残ること。
今回の愛称は、「中野市市民会館・〇〇」または「〇〇」(中野市市民会館)と表示されるので、内容表示については無理に入れ込む必要はありません。
参考までに、似たような公募の例を探してみました。
●和歌山市 新市民会館の施設名称募集 採用作「和歌山城ホール」
●倉敷市 新総合福祉会館の愛称募集 採用作「くらしきすこやかプラザ」
●松戸観光案内所愛称募集 採用作「FEEL MATSUDO」
(Friendly、Enjoy、Entertainment、Landmarkの頭文字)
●水戸市 新市民会館周辺エリアの愛称募集 採用作「MitoriO」
(水戸市民会館、水戸芸術館、水戸京成百貨店を「トリオ(三重奏)」ととらえた)
ストレートなものから凝ったものまでいろいろあります。
ネーミングは、呼びやすい、覚えやすい、親しみやすい、印象に残りやすいことが大事ですが、ドストレートだと同案が多数ありそうですし、あまりにも個性一点張りですと違和感を覚えてしまいます。
オリジナリティーがあって、語呂がよくて、そんな意味が込められているんだ、とわかるものを思いつけたら最高ですね。
黒田清
編集部等在籍35年。公募歴と創作研究歴だけは長い編集スタッフ。長年の研究と経験に即して創作のヒントをお伝えします。
出典:https://www.koubo.co.jp/contest/slogan_copy/naming/125325.html
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