杜の都・仙台で、3年ぶりに開催!「第83回河北美術展」
河北新報社が、3年ぶりとなる第83回河北美術展開催にあたり、作品を募集します。国内でも有数の伝統を誇る公募美術展で、日本画、洋画、彫刻の3部門。展覧会は、2022年5月に仙台市で開催されます。応募期間は3月1日~11日。河北賞、文部科学大臣賞には賞金30万円が贈られます。
伝統ある東北の美術展
宮城県で1933(昭和8)年から続く、東北最大規模の河北美術展には、東北在住の方だけでなく、全国から作品が集まります。高校生以上対象なので、毎回幅広い年代の方からのいきいきとした作品で会場が彩られます。
主催の河北新報社は1897(明治37)年の創刊以来、東北に暮らす人々の目線に立った報道を一貫して続けてきました。本展は、文化面の向上を図り、東北の美術界を大きく育てようと始められたもの。国内有数の伝統を誇る公募美術展として、多くの美術愛好家の作品発表と鑑賞の場として発展してきました。
今回で83回目となりますが、その間には休展を余儀なくされたことも多々ありました。1938~40年と、終戦の1945年、東日本大震災が起きた2011年、そして2020年と21年には新型コロナウイルス感染拡大の影響により休展。今回は3年ぶりの開催となります。
前回入賞作品から
ここで前回(2019年)の入賞作を紹介しましょう。日本画、洋画部門の応募作品では、東北の自然や行事を描いた絵も目立ったそうです。彫刻部門では、多様な素材を使った力強い彫刻作品が多く、若い人の可能性も感じられたといいます。
「東北は自然が身近にあり、風景画を描きやすい環境。東北らしさを大事に(日本画部門)」、「基礎を徹底的に身に付けることが大切。珍しさで目を引くのではなく品格を大切に(洋画部門)」。「意欲を裏付けるため、研究に励んでほしい。たくさんの作品を見ていろいろ試すこと(彫刻部門)」と、それぞれ審査員からのアドバイスもぜひ参考に。詳しい総評は主催者WEBサイトに掲載されています。
今回は日本画、洋画部門それぞれの小品に対して、一力一夫賞、奨励賞も新設されます。渾身の作で挑戦したいですね。
三宮貴子
公募情報ライター。旅が好き。この仕事の魅力は、知らなかった街の情報に出会えること。いつか、公募主催地ツアーをしてみたい。
出典:https://www.kahoku.co.jp/busi/art/entry.html
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