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第45弾「第3回版画年賀状グランプリ」やってみた♪

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アート・絵画・工芸
香山が挑戦!

先日公募をチェックしていたら「第3回版画年賀状グランプリ」を見つけました。去年は木版画で年賀状を作ったところ、「丑さんかわいいね。癒された~」と大好評☆ せっかくなので、今年も版画で年賀状を作ってみよう!

ということで、45回目に挑戦するのは「版画の街・あおもり」実行委員会が主催する「『版画の街・あおもり』第3回版画年賀状グランプリ」です♪

版画作品であれば版種は自由なので、コンテスト難易度は星★★★☆☆です。

応募内容

版画で作成した年賀状を募集しているこちらのコンテスト。木版画や紙版画、消しゴム版画など種類は問わず、1人1点まで応募できます。大きさは年賀状または同じ大きさのハガキを使用すること。作品に文字が入っていても問題ありませんが、個人が特定される情報は入れないようにご注意ください。

応募は郵送のみ。作品を刷ったハガキの表面に、住所や氏名などの必要事項を記入してください。締め切りは2022年1月7日(金)必着。

材料

これまでに木版画と消しゴム版画をやったので、今回は身近な道具と材料ではじめられる「紙版画」に挑戦してみたいと思います!

 

道具と材料は次の18点です。①カッターマット、②画用紙、③下に敷く紙(新聞紙など)、④コピー用紙(数枚)、⑤トレーシングペーパー、⑥ハガキ(数枚)、⑦バレン、⑧マスキングテープ、⑨ローラー、➉水彩絵の具、⑪接着剤、⑫筆、⑬のり、⑭ハサミ、⑮消しゴム、⑯ピンセット、⑰鉛筆、⑱カッター

この他に下書き用のサインペンと色鉛筆もあると便利です♪

1. 版を作ろう!

はじめに、ハガキサイズの紙に下書きをします。来年は寅年なので、メインはやっぱり寅で決まり! 後で作業しやすいように、色も付けました。

 

イラストをトレーシングペーパーで写し取ります。線がズレないように、端をマスキングテープで固定してからなぞりましょう!

 

写したイラストより少し大きめに切り取り、裏にのりを塗ります。

 

画用紙にぴったりと貼り付けたら、またイラストより少し大きめに切り取りましょう。

 

イラストの線に沿って切っていきます。細かい部分はカッターが大活躍! 必要な線を切ってしまわないように、ゆっくりと慎重に進めましょう。

 

山の部分は峰ごとにパーツを作り、接着剤で貼り合わせます。刷ると反転するので、下書きで手前に描かれている峰が下になるように重ねていきましょう!

 

寅の顔はそれぞれ小さなパーツでできていて、紙版画ではちょっと大変…ということで、消しゴム版画の技法を使いたいと思います! トレーシングペーパーで顔を写し取ります。

 

トレーシングペーパーの黒鉛がついている面を消しゴムに置き、指でしっかりとこすり写します。写した線に沿って、カッターで彫っていきましょう!

 

版が準備できました! ①空、②山、③賀詞、④寅の顔、⑤寅の模様、⑥寅の下地の6種類になります。寅は黄色い下地と黒い模様をそれぞれ刷るので、版も別々に作りました。

2. ハガキに刷ろう!

コピー用紙に水彩絵の具を出します。ローラーになじませたら、版に色をのせましょう。

水を加えていないので、絵の具が伸びにくくて苦戦! 思ったよりも多めに絵の具を用意した方がいいですね…汗。

 

版に絵の具を吸わせたら、もう一度絵の具をつけてハガキの上に置きます。

 

コピー用紙をハガキの上にそっとのせて、バレンで刷りましょう! 紙の版は左右に強くこするとズレたり傷んだりするので、上からポンポンと押すようにバレンを当てます。ちゃんとハガキにうつるかな…?

 

お! ちょっと色ムラがありますが、空がくっきりと映っていますよ♪

 

山の版もローラーで色をのせて、刷りましょう。峰を貼り重ねたので、立体感が出ていますね!

 

寅の黄色い下地もローラーで色をのせて、刷ります。どんどん華やかになってきました♪

 

賀詞は細い線があるので、筆で色をのせましょう! ローラーの時と同じように、版に絵の具を吸わせたら、もう一度絵の具をつけてハガキの上に置きます。

 

あー! 賀詞がしっかり写るように時間をかけたら、版の一部がハガキにくっついてしまいました。ピンセットですぐにはがさないと!

 

なんとか全部はがせました…。「賀正」の文字もギリギリ見えるかな?

 

寅の模様も筆で色をのせて刷ります。しま模様が入ると、グッと寅らしくなりますね♪

 

仕上げは寅の顔です。水彩絵の具を消しゴムの版につけて、押しましょう!

完成!

紙版画の年賀状の完成です! 実は「版画の街・あおもり」のコンテストということで、デザインは青森にちなんでいるんです。山は雄大な「八甲田連峰」、賀詞はねぶた祭に欠かせない「金魚ねぶた」。そして、山の上を跳ねている寅は、ねぶた祭で踊って盛り上げる「跳人(はねと)」を表現しています。版画の力強さと青森の風土が一体となって、眺めていると元気が出てきますね☆

素敵にできたのですが、色ムラができたり版がハガキにくっついたりしてしまったので、今回の香山的完成度は星★★★☆☆です。また挑戦して、上手に刷れるようになりたいな…!

オマケ♪

刷り終わった版がきれいな色をしているので、ハガキに貼ってみましょう!

 

わぁ~! いい感じ♪ 刷った場合とはまた違った味わいがありますね。捨てずにとっておいてよかったです。

今回のポイント&感想

ポイントは「制作にかかった時間」です。今回の紙版画は完成までに約9時間かかりました。絵柄は違いますが、第23弾の木版画は約18時間、第32弾の消しゴム版画は約14時間でした。版種によってかかる時間が大きく異なるので、手軽に挑戦してみたい方は紙版画、じっくりと取り組みたい方は木版画など、好みに合わせてチョイスしてみてくださいね♪

紙版画は版が紙なので、何回も刷ると水分を吸って破れたりきれいに写らなくなったりしてしまいます。そのため、刷る前にイメージトレーニングを繰り返すこと数十回…。無事に刷り上がった時は感動しました☆

コンテストでは、①小学生以下の部(幼稚園児、保育園児も可)、②中学生・高校生の部、③一般の部ごとに入賞者を選出します。グランプリ(各部門1点)に輝いた方には、賞状と図書カード5,000円分などの副賞を贈呈。この他、準グランプリ(各部門1点)と入選(各部門若干数)もあります!

作品は次の2か所で展示を予定。どちらも観覧無料となっています。

【リンクモア平安閣市民ホール1階『ミュージックレストラン スケルツォ2』】

2022年2月11日(金祝)~2月13日(日)10:00~17:00〈最終日は15:00まで〉

【浅虫温泉駅前ギャラリーカフェ『浅虫コリドー』】

2022年2月17日(金)~20日(日)10:00~17:00

あなたの年賀状が展示されるチャンス☆ ぜひみなさん応募してみて下さいね!

 

「『版画の街・あおもり』第3回版画年賀状グランプリ」

●賞:図書カード5,000円分

●締切:2022年1月7日(金)

 

香山衣美

ライター。公募の入選回数は400回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。直近では、「世界を変えるキャッチコピー大賞」で大賞受賞、「こっぱっぱ大賞」で入賞。

 

出典: http://aobunkanko.com/hanga-no3/

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