第34弾「筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」やってみた♪


この前、学生時代の恩師から絵てがみをいただきました。読んでいると、先生の顔が浮かんできて元気づけられました! それ以来、絵てがみに興味を持ち、自分もかいてみたいなと思うように。そして今回ぴったりの公募を見つけました。「筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」です。
ということで、公募ライター香山が34回目に挑戦するのは、一般財団法人筆の里振興事業団と中国新聞社が主催する「第23回筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞」です。
文字と絵、どちらも筆を使用してかくため、コンテスト難易度は星★★★★☆です。
応募内容
こちらのコンテストでは、「ありがとう」をテーマにした絵てがみを募集しています。70cm×35cm以内の平面作品で、筆を使用すること。市販の絵具や顔彩は使用OKですが、筆ペンや洗濯で落ちる墨液、水溶インクは使用できないのでご注意ください。
応募は郵送または持参。団体応募も受け付けています。
募集期間は、一般の部(高校生以上)2021年5月1日(土)~7月31日(土)、子どもの部(幼児~中学3年生)2021年6月1日(火)~9月5日(日)です。
材料
初挑戦なので、基本的な道具をそろえてみました! 左から、①顔彩、②筆、③梅皿、④硯、⑤青墨、⑥巻紙です。この他、筆を洗うカップや、余分な水分を吸わせるティッシュも用意します。使用する巻紙のサイズは約20cm×40cmと、ハガキ5枚ほどの大きさなので、のびのびと文字も絵もかけそうですね。
テーマである「ありがとう」を伝える相手は祖父にしました。コロナ禍で会えていないので、気持ちを絵てがみに託したいと思います!
1. 墨をすろう!
まずは文字と絵をかくための墨をすりましょう。じっくり墨をすっていると、だんだんと心が研ぎ澄まされていきます!
2. 墨で絵をかこう!
筆は上の方を持ち、紙に対して垂直になるように構えます。慣れない持ち方なので、上手く筆を運べるのか不安です…汗。
線を引く練習をしたら、いよいよ本番です。祖父との思い出の金魚をかきましょう。
下描きなしの一発勝負なので、かなりの緊張感…! 手が震えて尾ビレの線がでこぼこになっちゃいました。
かいているうちに段々と緊張がほぐれ、伸びやかな線が引けるようになりました。大きな画面に思いっきりかけて楽しい~♪
3. 顔彩で色をつけよう!
顔彩で絵に色をつけていきます。金魚を塗るので、水を含ませた筆で朱の色をとりましょう。
梅皿に色を移し、水で薄めます。はじめは薄い色から塗るので、溶く水の量はちょっと多めにしようかな?
トントンとリズムに乗って色をつけていきます♪ メリハリが出るように白い部分も残しましょう。
先ほどよりも溶く水の量を減らした濃い朱の色(梅皿中央)と、紅梅の色(梅皿右下)も順に塗り重ねていきます。
お…! 金魚の雰囲気が出てきましたよ。模様がグラデーションになっていてきれい。
水草と砂利にも色を塗ります。群青や白緑の色が涼しげですね。
白群の色で泡をかいたら絵の部分は完成です!
4. 墨で文字をかこう!
絵をかいた時と同様に、筆の上を持って文字をかいていきましょう。祖父が読みやすいように、文字は大きめにしたいと思います。
線の終わりをしっかり止めたり、1画ずつ丁寧に線をかいたり、習字とは異なるのでちょっと苦戦…!
仕上げに印を押すのですが、まだ持っていません…。そこで今回は、香山衣美の「衣」を顔彩で手書きします。
完成!
絵てがみができました! 文字も絵も素朴な温かみがありますね。大きいサイズだったので、伝えたいことをたくさん書けました。
少し線が震えてしまったり、にじんだりした部分があるので、今回の香山的完成度は星★★★☆☆です。でも祖父のことを想いながらかいたので、心を込めた度は星★★★★★です! 気持ちが伝わるといいな♪
今回のポイント&感想
ポイントは「墨をする時間」です。墨をすることで気持ちが落ち着き、集中して絵てがみをかくことができます! さらに、すっている間に言葉や絵の構図なども考えられるので、心の準備もできます。ぜひ、墨をする時間を取り入れてみてくださいね。
制作にかかった時間は約2時間です。筆で文字や絵をかくことはほとんどないので、とても新鮮でした! 普段は気恥ずかしくて感謝を伝えられないでいるのですが、絵てがみのおかげで素直な気持ちをかくことができて、いい機会になりました。
コンテストでは、ありがとう大賞、特別賞、優秀賞、佳作、奨励賞を選出! 一般の部・大賞受賞者には賞金10万円、子どもの部・大賞受賞者には図書カード5000円分が贈られます。
広島県安芸郡にある「筆の里工房」では作品展示が行われます。期間は、一般の部2021年11月20日(土)~12月25日(土)、子どもの部2022年1月4日(火)~1月29日(土)。入館料は大人800円、小中高250円、幼児無料です。自分の作品を見てもらえるチャンス! みなさんぜひ応募してみてくださいね。
香山衣美
ライター。公募の入選回数は300回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。直近では、「世界を変えるキャッチコピー大賞」で大賞を受賞。
出典:http://fude.or.jp/jp/information/info_210501_etegami_boshu/
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