第33弾「第24回全国和紙ちぎり絵展」やってみた♪
先日、文具店に買い物に行ったらいろいろな和紙が売っていました。どれも美しくて思わず購入! 「何に使おうかな?」と思っていたら、全国和紙ちぎり絵展の募集を発見しました。きれいな和紙をちぎり絵にしたらもっと素敵になるかも!
ということで、公募ライター香山が33回目に挑戦するのは、五箇山和紙まつり実行委員会が主催する「第24回全国和紙ちぎり絵展」です♪
扱いが難しい道具は使わず、身近な道具で挑戦できるので、コンテスト難易度は星★★★☆☆です。
応募内容
オリジナルのちぎり絵作品を募集しているこちらのコンテスト。額装10号~20号が対象の「大作部門」、色紙サイズが対象の「色紙部門」があります。両部門とも、絵の具などを使用した加筆はできないのでご注意ください。
応募票は必要事項を記入して郵送。作品は宅配などによる搬入のほか、たいらマウンテンスクール体育館への直接搬入も受け付けています。
応募料は大作部門1点3,000円、色紙部門1点1,000円です。締め切りは2021年7月15日(木)。
材料
もうすぐアジサイがきれいな季節ですね♪ そこで今回は、アジサイが咲き誇るお寺をイメージして作ってみたいと思います。ちぎり絵は初めてなので、色紙サイズの大きさ(色紙部門)に挑戦してみましょう!
材料は、①色紙、②トレーシングペーパー、③糊をつける時に下に敷く紙、④チャコペーパー、⑤和紙です。和紙は、無地の紙とぼかし染めの紙、繊維をすき込んだ雲竜紙の3種類を使います。
道具は、⑥ハサミ、⑦チャコペン、⑧鉛筆、⑨トレーサー(今回はインクの出ないボールペンを使用)、⑩目打ち、⑪筆、⑫でんぷん糊です。この他、指についた糊をふいたり線を消したりできるので、おしぼりもあると便利です!
1. 下絵を写そう!
色紙の上に、チャコペーパーと下絵を写したトレーシングペーパーをのせます。完成した時にトレーシングペーパーの線が見えないように、少し内側をなぞっていきましょう!
2. 背景を貼ろう!
白い色紙なので、背景にぼかし染めの薄い和紙を貼っていきます。まず、青空の部分になる和紙をちぎってみましょう。
お…! 上手くちぎれるか心配だったのですが、思ったよりもちぎりやすいです! ちぎった部分は毛羽が出て、ふんわりしています~♪
筆に水で薄めたのりを含ませ、和紙を貼ります。同じ方向に筆を動かして、しわにならないように気をつけましょう!
背景が貼れました。和紙のぼかしがきれいで、いい感じですね♪
3. アジサイを作ろう!
背景の次はアジサイが奥にくるので、アジサイを作りましょう。茎は左側をちぎり、右側をハサミで切ります。細いので慎重に…!
葉は無地の紙、葉脈は雲竜紙にすき込まれている繊維をこよって使います。引き抜きたい繊維を選び、指先でつまみ出してみましょう。わぁ、繊維がするすると出てきました!
茎と葉が貼れました。茎はちぎったやわらかさと、ハサミで切ったシャープさがありますね。葉は繊維の葉脈が本物みたい♪
装飾花の部分は、ぼかし染めの紙を貼り重ねてふんわり丸くします。だんだんアジサイっぽくなってきました!
仕上げに、真ん中の小花を作ります。くしの様に和紙を切ったら、赤い矢印の方向にハサミでカットしましょう! パラパラと正方形の和紙が散って、自然な雰囲気に♪
たくさんアジサイを作っていきます! 華やかになるように、青やピンクのアジサイも作ってみようかな?
4. 石燈籠を作ろう!
チャコペーパー、和紙、トレーシングペーパーの順に重ね、和紙に石燈籠のパーツを写します。
写した線を頼りに、和紙をちぎっていきましょう! 線からずれるときれいな形にならないので、ちょっと緊張します…汗。
パーツを貼り重ねていくと…、ちゃんと石燈籠の形になっています! ホッとしました。
ぼかし染めの濃い部分と薄い部分を使って、立体感や影を出していきましょう。光の当たり方を考えながら貼るのが難しい~!
コケも足して、歴史を経た感じを表現しましょう♪ 細かいので目打ちを使います。
5. 葉を作ろう!
最後に、1番手前にくる葉を作ります。石燈籠の左側が少し隠れるように貼りましょう。
完成!
ちぎり絵の完成です。温かみのある素敵な作品になりました! 眺めていると、心が和みますね。
遠近感を出すのに苦戦しましたが、自分のイメージした風景ができたので、今回の香山的完成度は星★★★★☆です! 応募の前に、壁掛け展示用の紐を忘れずにつけましょう。
今回のポイント&感想
ポイントは「和紙の種類」です。作るものに合わせて使い分けることで、より魅力的な作品に仕上がります。今回使用した3種類の他に、シワのある和紙や透けるほど薄い和紙など、様々な種類があるので、ぜひ使い分けてみてくださいね。
制作にかかった時間は約16時間でした。初挑戦なのでどんな作品になるのか不安でしたが、和紙の持つ温もりや風合いのおかげで、味のある作品ができて満足です! ちぎっている時、和紙の質感が心地よくて癒されました~♪
コンテストでは、全ての応募作品が五箇山和紙の里で展示されます! 期間は2021年9月11日(土)~10月24日(日)。自分の作品をお披露目するチャンスですね。
審査により、大作部門大賞に選ばれた方には賞状と賞金30万円が、色紙部門優秀賞に選ばれた方には賞状と賞金3万円が贈られます! この他、伝統技術賞や越中和紙賞などさまざまな賞が用意されています。みなさんぜひ自慢の作品を応募してみてくださいね!
香山衣美
ライター。公募の入選回数は300回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。直近では、「世界を変えるキャッチコピー大賞」で大賞を受賞。
出典:https://gokayama-washinosato.com/info/2016
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