新時代の短歌を!「第4回笹井宏之賞」
書肆侃侃房では、未発表の短歌作品50首を募集しています。締め切りは9月30日(木)。結果発表は短歌ムック「ねむらない樹」vol.8誌上(2022年2月1日発売予定)。受賞者には、受賞作品を含めた歌集の出版が確約されます。
早逝の歌人・笹井宏之氏の名を冠した賞
古くは和歌から始まった短歌。俵万智氏の大ヒット作「サラダ記念日」の出版以降、現代的な言葉で綴られる作品も増えてきました。
歌人である故・笹井宏之氏は、やわらかな語彙で独自の世界観を詠み、地元である佐賀新聞の投稿欄や歌葉新人賞受賞など、若くしてその才能を発揮しました。その才は小説家・川上未映子氏も高く評価しています。
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風。そしてあなたがねむる数万の夜へわたしはシーツをかける
(笹井宏之第二歌集「てんとろり」表紙より)
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本公募は、病により26歳で亡くなった笹井氏の功績を伝え、若い歌人を応援するため、氏の没後10年を機に設立されました。
審査員による個人賞も!
5・7・5・7・7の31音のリズムをベースに詠む短歌。俳句と違って季語は不要です。今回の募集は、50首を1篇とした「連作」という形式。どういう順で短歌を並べるか、テーマ性なども問われます。
これまでの受賞者の歌集は、すでに3冊出版されています。1冊あたり、200首以上収録されることが多いそう。これまで短歌の公募に励んできた方や、書きためた作品が多い方は、ぜひ挑戦してはいかがでしょうか。締め切りは9月なので、これから一念発起しても間に合います!
審査員は、大森静佳氏、染野太朗氏、永井祐氏、野口あや子氏、神野紗希氏の5名。それぞれの審査員が選ぶ個人賞も気になります。第3回の受賞作品「夢のあとさき」は、2月に発売された短歌ムック「ねむらない樹」vol.6に掲載されています。講評も含めて、要チェックですね!
あなたの思いや風景を31音に乗せて、遠くまで届けるきっかけになりそうです。
青木緑
公募情報ライター。得意分野は短歌と川柳。いつか小説にも挑戦したい。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:http://www.kankanbou.com/sasaiaward/
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