第23弾「第15回ゆい年賀状版画コンクール」やってみた♪


気が付けばもう12月ですね。そろそろ年賀状を書こうかな~と思っていたら「ゆい年賀状版画コンクール」を見つけました。このコンテストでは、版画で作った年賀状を募集しているそうです。手作りの年賀状で新年のあいさつをするのも素敵かも♪
ということで、公募ライター香山が23回目に挑戦するのは、静岡市東海道広重美術館と東海道由比宿交流館が主催する「第15回ゆい年賀状版画コンクール」です!
木版やゴム版など、版の種類を自由に選べるので、コンテストの難易度は星★★★☆☆です。
応募内容
版画による年賀状作品を募集しているこちらのコンテスト。応募対象は小学生以上で、小学生の部、中学生・高校生の部、一般の部の3部門があります。干支や西暦、賀詞を入れるなど、年賀状であるとわかる作品でご応募ください。
応募は郵送のみ。締め切りは、2021年1月8日(金)必着。
材料
主な材料と道具は、版木、カーボン紙、トレーシングペーパー、ハガキ、でんぷんのり、絵の具、彫刻刀、筆、ハケ、バレンです。画材専門店の他、ネット通販などからも購入できます。
今回は木版画で年賀状を作ってみたいと思います。木版画は小学校の授業でやった以来なので、どんな作品になるのかドキドキです……!
1. 図案を写そう!
トレーシングペーパーに、鉛筆で図案を写します。年賀状と伝わるように、2021年の干支である牛を描き、「迎春」の文字を入れてみました! 牛の首元の模様が桜になっているのがポイントです♪
裏返したトレーシングペーパーと版木の間にカーボン紙をはさみ、ボールペンでなぞっていきましょう!
版木に図案を写せました! 牛は力強さを出すため、線を太く書き足してみました。
2. 版木を彫ろう!
最初に見当(赤丸の部分)を彫ります。見当はハガキを摺る時に、位置がずれないようにする重要な部分なので、しっかり彫りましょう!
次は牛です。図案をうっかり彫らないよう、慎重に作業を進めましょう。牛の目や鼻は細かいので、特に緊張します……汗。
桜も彫りましょう。桜は角がたくさんあって難しいです……!
最後に背景を彫ります。白い背景にするつもりでしたが、さみしくなっちゃうかな? と思い、横縞を彫ることに。どんな風になるのか楽しみですね♪
全て彫れました☆ 図案が欠けることなく彫れたので、ホッとしました。
3. ハガキに摺ろう!
水に溶いたでんぷんのりと絵の具をそれぞれ版木にのせ、ハケで広げていきます。絵の具がのっていない部分がないように注意しましょう。
おめでたい雰囲気を出すため、金色と赤色のグラデーションにしてみました♪
見当にハガキを合わせて、バレンで摺りましょう! ハガキは絵の具が入りやすいように、あらかじめ水で湿らせてあります。さて、どんな風に摺り上がったのでしょうか?!
あ! 色がかすれてしまいました……。絵の具をのせ忘れたり、バレンが当たらなかった部分があったりしたようです。上手く摺れるまで、何回もチャレンジあるのみですね!
年賀状の完成!
何度も摺り直し、ようやく年賀状が完成しましたー! 背景の横縞が桜とマッチしていい感じに♪ 迎春の文字もキレイに出ていますね。
青色と緑色を使って摺ってみました。他の色にするだけでガラリと印象が変わりますね! こちらは牛が引き立って、味わい深い感じです。
素敵な年賀状ができたので、今回の香山的完成度は星★★★★☆です! 来年は、もっと複雑な図案でも挑戦してみたいな。
今回のポイント&感想
今回のポイントは「摺り」です。きれいに彫れても、摺りが上手くいかないと作品の出来がイマイチに……。絵の具の量やバレンの当て方など、わずかな違いが摺りに影響するので、調整しながら何回か挑戦してみてくださいね。
制作にかかった時間は約18時間です。久しぶりの木版画だったため、最初は彫るのに戸惑いましたが、だんだん慣れてきて楽しめました! 図案を描くところから摺りまで全部1人で行ったので、思いのこもった年賀状ができました♪
コンテストでは、部門ごとに最優秀賞や優秀賞、特別賞などを選出。受賞者には賞状と副賞が贈呈されます! さらに、2021年1月23日(土)~2月23日(火・祝)の期間に、東海道由比宿交流館(由比本陣公園内)で作品展示を予定。 参加賞も用意されているので、ぜひ応募してみてくださいね。
香山衣美
ライター。公募の入選回数は300回以上。得意分野は川柳や短いエッセイだが、最近はアートや料理公募でも入選している。「公募ライター香山が挑戦!」企画を連載中。
出典:https://tokaido-hiroshige.jp/yui-hanga/
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