若桜木虔先生の指導でデビューした方々の声(近藤五郎)
- タグ
- 作文・エッセイ
『第1回・富士見新時代小説大賞、第9回『幽』怪談文学賞受賞』
皆さんはすでに長編小説の新人賞に挑戦しようと決めたわけです。
でしたら、若桜木虔先生への入門をお勧めします。
私は長編小説の新人賞に挑戦しようと決めた当初、かなり途方にくれました。
おかしな言い方かもしれませんが、書いた文章がはたして『小説になっているのかどうか』、判断がつかなかったのです。
作家の黒井千次さんも書いておられるように、「小説とは、どのように書いてもいいと言われていますが、実はそれほど自由ではありません」なのです。
自律して軌道修正ができればよいのですが、身についたクセや固定観念はほかの人から指摘されないとなかなか気づけません。
若桜木先生の添削では、『新人賞を取るためのノウハウ』にもとづいて、これ以上ないほど端的な形でコメントが返されます。
「もっと面白く書いて」に類するような、あいまいな指摘は一切ありません。
ただひたすら、先生のチェックに忠実に書き、手直しをしていく。
結果、いつの間にか長編小説が一本、仕上がっている、という具合です。
私は先生のメール添削を受講しました。
先生の添削システムの大きなメリットは、『完成作でなくても書いた端から見ていただける』です。
私は毎朝通勤の小一時間で、原稿用紙三~四枚、一二〇〇文字ほどを書くというやり方でした。
電車の中からメールを送信すると、驚くほど早く(時にはほとんど秒殺! というほど即座に)、先生の朱が返送されてきます。
「微調整しました。先に進んでください」のコメントが、作品を先に書き進めもよろしいという見極めになります。
小説の執筆を続ける作業は、寄る辺のない心細さと隣りあわせです。
「微調整しました」のコメントは、私にとっては格好のペースメーカーとなっていました。
また先生は数多くの小説執筆指南本も書かれています。
少し以前の本ですが『プロ作家養成講座』は今でも私も折にふれて読み返しています。
(ベストセラーズ刊)
[wakasaki_debut]