公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

ゴーストレート

タグ
作文・エッセイ
公募ママ

公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

ネッツトヨタ栃木が主催の「第二回川柳コンテスト」で、第5位をいただきました。

賞品としてやきとり竜鳳さんの国産やきとりセットをいただき、家族みんなでおいしくいただきました!

お題はドライブや車に関する『ハッピー&おもしろエピソード』です。

入選した句がこちら。

「大声で歌っていたら窓全開」

 

車の中で気持ちよく歌っていたら、窓が全開で外に駄々洩れだったというエピソードを、ストレートに詠みました。

流行曲ならまだよいのですが、私は古めのロックやオペラが好きなので、聞かれたら恥ずかしいー!!

という内容も盛り込みたかったのですが、字数の関係上詰め込むことはできませんでした。

このように川柳には、字数の制限があります。

今回は字余りでしたが、基本的には5・7・5におさめることが決まりとしてあるので、言葉を厳選しなければなりません。

しかし私たちの日常会話には、本題以外の内容がいかに多いことか。

挨拶の次に、お天気の話が続き、最近の様子をうかがってから本題にやっと入る。

本題にスムーズに入るために必要だからそうしているのですが、字数制限がある川柳などでは不要な言葉をそぎ落とす作業が必要です。

誰かの作品を見て「どうしてこんな単純な句が入賞したの?」と思うことはありませんか。実は入賞する作品というのはシンプルに見えて、きちんと言葉を「研ぎ澄ませている」のです。

今回の私の入選句も、単純明快に詠めたことが選んでいただけた一つの理由だと思うのです。

ではどのように必要な言葉だけを残すことができるのでしょうか。

近頃、私の好きな芸人さんが、テレビでヒントをくれたことがあります。

「英語が苦手な人が、外国の方に道を聞かれたとしたらどのように答えますか。

きっと「ゴーストレート アンド ターンライト」とか、最小限の言葉で伝えますよね。

でもちゃんと伝わっている。それが言葉の削り方です」

とおっしゃっており、はっとしました。

下手に文法を気にしたりするとかえって伝わらない場合もある。

そういうわけで、気取らずそのままを伝えることが、私のスタイルの一つとなっているのです。