公募博士の公募授業 5時間目「手紙公募」
伝えたい事があるけれど、面と向かって言うのは恥ずかしい。そんな時は手紙で思いを伝えてみませんか? ということで今回取り上げるのは「手紙公募」です。ヨルモも思いを伝えたい相手がいるようですが・・・。
【1】やわらかな文で、形式にとらわれない!
「博士、今月締め切りの『思いよ届け、手紙コンテスト』に応募しようと思ったのですが、上手く書けなくて・・・。これが下書きです。」
拝啓 梅花の候、いかがお過ごしですか。
さて、この度は郵便局のことを書き記したいと思います。私が話しかけると、あなたは「お絵かきコンテストに出しに来たの。」と言いましたね。私はものすごく嬉しくて感激に包まれました。今自分は世界中で最も幸せだと思いました。今でも素敵な思い出です。
公募の応募でご多忙とは存じますが、体調など崩されませんようご自愛ください。 敬具
「まずは、手紙の書き方を見直そう。一般的な手紙の書き方は、下書きの様に『拝啓』と前文を書いて『敬具』と末文があるよ。でも手紙公募の場合は、形式にとらわれなくていいんだ。心のままを素直に表現しよう。」
「なるほど。そうしたら下書きの『さて、この度は』から『素敵な思い出です。』までの部分をやわらかな文で書けばいいんですね!」
【2】補足説明を入れよう
「今度は内容についてみていこう。手紙公募の場合は、普通の手紙と違って第三者も読むことに注意しよう。下書きのままだとこんな疑問が出てくるよ。」
1・ヨルモはなぜ郵便局にいたの?
2・「あなた」って誰のこと?
3・なぜ「あなた」の言葉で感激したの?
「たしかに、これではぼくと相手しか分からないです。誰が読んでも分かるように、説明を入れてみますね!」
【3】感動は押しつけ過ぎない
「次に、感想や感情に注目してみよう。下書きでは『ものすごく嬉しい』や『感激』、『最も幸せ』など感動したことが分かるけど、読み直してみてどう感じるかな?」
「う~ん。なんか『感動的でしょ』ってぐいぐい押し付けられている感じがします。」
「そうだね。感動が大げさになりすぎると、読む側は反発したくなってしまうから、さらりと書くといいね。さらに、終わりにいい意味の裏切りがあると、ギャップが生まれておもしろいね。」
幼なじみの君と、郵便局で初めて出会った時のことを書きます。川柳コンテストのハガキを出しに行った僕が「何しにきたの?」と話しかけると、君は「お絵かきコンテストに出しに来たの。」と言ったよね。その時、僕は初めて公募好きな仲間を見つけて思わず笑顔になったんだ。あれから君と僕は幼なじみであり、公募のライバルだね。実はあの時に応募した川柳、入選していたんだよ。ずっと秘密にしていてごめんね。これからも一緒に公募出そう!
博士のアドバイスをもとに、やわらかな文で分かりやすいように書き直したヨルモ。ヒルモへもきっと思いが伝わりますね。みなさんも参考にしてみて下さいね!