親子で公募に挑戦! その1「古典が楽しくなる! 短歌作り」
みなさんはどのように公募に取り組まれていますか? 今回は「親子で取り組む短歌公募」をテーマに、古典が楽しくなる取り組み方をご紹介します。
古典というと『徒然草』や『枕草子』など、昔習った記憶がある方もいらっしゃるかもしれません。多くは中学生になると国語の授業で古典を教わり始めるのですが、現代語とは異なる文字の読み方など、古典に慣れていないために苦手意識を持ってしまうお子さんも。そんな苦手克服を助けてくれるのが、短歌の公募です。短歌作りを通して古典に親しむことで興味がわき、古典への抵抗がやわらぎきますよ。もちろん、小学生の頃から取り組み古典に親しんでおくのもオススメです!
1.百人一首で遊ぼう!
突然「公募に出す短歌を作ろう」と言っても短歌がどのようなものかイメージ出来ないと、お子さんは戸惑ってしまいます。そこで役に立つのが「百人一首」。まずは、一緒に百人一首で遊びましょう! 楽しく遊んでいるうちに、短歌のリズムや文字に慣れてきて、古典に親しみが持てるようになりますよ。
〈ポイント〉
・短歌が「五・七・五・七・七」で出来ていることを、百人一首の歌をみながら確認。
・百人一首で遊び、慣れてきたら、読み手をお子さんが担当してもOK!
2.技法を使って作ってみよう!
短歌に慣れたら、いよいよ作ってみましょう。公募のテーマに関連する言葉をたくさん書き出して、五音・七音になるように組み立てていきます。自分自身で作ることで短歌を身近に感じ、音数の数え方も自然と身につきます。簡単な技法の取り入れ方を教えてあげれば、さらにお子さんの知識が深まります。
〈ポイント〉
*技法は中学校で習います
【1音と数えるもの】
長音(例:ボール)、促音(例:バッタ)、撥音(例:べんとう)
【1音と数えないもの】
拗音(例:チャイム)
【倒置法】
文の順序を変える表現方法
(例:知らなかった公募が趣味だと。※普通の順は「公募が趣味だと知らなかった」)
【体言止め】
文の最後を名詞で終わらせる方法。
(例:~知るも知らぬも逢坂の関)
3.できた短歌を鑑賞しよう!
短歌ができたら、「どんな気持ちなのか」「どんな場面を読んだのか」など一緒に考えてみましょう。お子さんの想像力が養われ、短歌の奥深さを実感することができますよ。一緒に考え話し合うことで、親子のコミュニケーションにもつながりますね。
一緒に鑑賞したら忘れずに応募して、あとは入選通知を待つのみですね! お子さんの勉強にも役に立つ短歌公募。この秋ぜひ親子で取り組んでみてください。