頭の体操にも!言葉遊び「回文」に挑戦してみませんか?
【みな草の 名は百(はく)としれ薬りなり すくれしとくは花のさくなみ】
この文章にはある特徴があります。
ヒントは「新聞紙」、といえばピンとくるでしょうか?
答えは上から読んでも下から読んでも、仮名文字の並びが同じで意味が通る「回文」です。ご紹介した回文は、生涯に1,000余もの回文を作った幕末の回文師・仙代庵(せんだいあん)が作並の美しさを詠んだ代表作です。(歌意:草は百種類あろうか、みな薬である、優れた効き目は花の咲き乱れる作並のようだ)
そんな回文の里、仙台・作並温泉では今年で20回目となる回文コンテストが開催中。誰でも郵便で応募できる【自由部門】と交流大会に参加可能な方が応募できる【課題部門】で作品を募集しています。交流大会では20回記念の祝賀会、回文創作の面白さを伝える催し物など多数の企画が予定されています。
コンテストを募集している作並温泉のサイト上では、第1回~19回入賞作品の他にシンプル文の部(13文字以内の作品)に応募された3,851点(2017年11月1日現在)も五十音順で公開されています。
過去の作品を読んで「作ってみよう!」と意気込んでも、いきなり長文を作るのは難易度が高いかも…。まずは反対から読んでも意味が通じる2文字の単語を繋げていくところからスタートすると作りやすいです。NHK教育テレビのピタゴラスイッチという番組で『こたつたこ』という歌がありましたが、歌中の『すなになす(砂にナス)』『ごまのまご(ゴマの孫)』のように柔軟な想像力を持って考えると、色々、思いつくかもしれません。
言葉をバラしたりつなげたり。表現方法の新しい発見があって頭の体操にもなります。ぜひ楽しみながら回文作りに挑戦してみてください。
公募情報の詳細はこちら:第20回 日本ことば遊び回文コンテストhttps://www.koubo.co.jp/contest/literature/other/039899.html
(2017年12月31日〆切)