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公募歴2年半にして入選回数100以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

あなたにはペンフレンドがいますか?

メールやSNSが主流の現代ですが、私には手紙のやり取りをしている人がいます。

手紙は、他の文章を書く感覚とは全く別物です。

自分のためだけに書く日記とは真逆で、必ず読み手がいる手紙。

いちばん心がけていることは、受け取った人が喜んでくれるかどうか、ということです。

共通の話題を思い出し、相手の興味や言葉遣いの好みなどを考慮します。

つまり、真剣に「相手のことだけ」を考える時間となるのです。

公募にも手紙というジャンルがあります。

私はこれまでに「ふるさとへの手紙」「富士てがみまつり」「オホーツクへのラブレター」などに入選することができました。

公募では宛先がふるさとや地名など、幅広くお題が出されています。

そのような宛先に一体何を書けばいいか戸惑いますが、私以外にも悩まれる方は多いのではないでしょうか。

しかし、誰かに宛てるときと同じで、相手を知り、読後に喜んでほしいという考え方は、共通すると思います。

お題を「擬人化」すると見えてくるものがあるはずです。

人ではない宛先は一見難しそうで、投稿者が少ない傾向もあるので、挑戦する価値はあるでしょう。

また、日常的に手紙を書くメリットとしては、人の目に触れる文章を書くという点です。

どんな公募にも、必ず審査員がいます。

私の場合は創作に熱中するほど独りよがりなものとなっていきます。

書き進めていくにつれ「誰かに読まれる」という意識が欠落していくのです。

独善的にならないためにも、確実に読者がいる文章を定期的に書くことはおすすめです。

大勢に受け入れられる文ではなくとも、多少偏っていても特定の相手にダイレクトに思いを届けられる手紙。

ご興味がある方は、まずはご家族に書いてみたり、年賀状にひと言添えてみてはいかがでしょうか。用事がないほど面白いものになると思います。

メールやSNSと違い、気軽ではないからこそ伝えられるものがあるはずです。

誰かの為だけに書く文章は、相手を真剣に考えなければ浮かんできません。

だからこそ、相手に刺さる言葉がうまれるのではないでしょうか。