日本ミステリー文学大賞新人賞について


文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、ゴールデン・ウィーク明けの五月十日が締切の、日本ミステリー文学大賞新人賞に焦点を当てて論じることにしたい。これも、受賞作の出来映えの良し悪しが乱高下する新人賞で、年度によって傑作と駄作の差が極端に大きく開く傾向が見受けられる。
第十回の受賞作『水上のパッサカリア』(海野碧)、第十一回の受賞作『霧のソレア』(緒川怜)第十二回の受賞作『プラ・バロック』(結城充考)を、特に『プラ・バロック』にウェートを置いて分析を試みる。どの作家がどれだけ売れているかは、まず、本の通販サイトで確認でき、海野碧は受賞後三作、緒川怜は受賞後一作である。どちらも、ほぼ年一作ペースで書いているが、海野は文体的に見て、生き残れるか否か、厳しいところ。
結城充考は受賞作以前にアウキー・メディアワークスから文庫三作が出ている(電撃小説大賞銀賞受賞)から「最強の新人が現れた」とキャッチ・コピーでは謳われているが、新人ではなく、売れなくて切られたプロ作家が再デビューを狙って満を持して応募してきたものである。
さすがに結城は技術的には巧くて『プラ・バロック』には「こう書くべし」という長所が随所に見受けられ、逆に『水上のパッサカリア』と『霧のソレア』には「こう書いたらダメ。修正しないとプロ作家として長生きできない」という欠点が多々、見受けられる。『プラ・バロック』の長所を他作品と比較しつつ列記していくと、次のようになる。
①主人公の女刑事クロハの単独視点で全編を押し通している。
視点を置く登場人物が多いと一般読者は登場人物に感情移入して読みにくい。『霧のソレア』は登場人物が多く、視点が飛びすぎる。江戸川乱歩賞受賞作の遠藤武文『プリズン・トリック』ほどヒドくはないが、とにかく多視点の作品を書く作家で文壇に生き残れた者は例外的な少数に留まる。『プラ・バロック』と『霧のソレア』『プリズン・トリック』を読み比べれば即座に分かるから、長命のプロ作家を志すのなら単独視点を心がける。
②短文主体で、文章にリズム感がある。
文章がダラダラ長いと、読んでいてリズムに乗ってこられない。特にハードボイルド系の物語では、短文主体にしないと緊迫感が出ない。『水上のパッサカリア』は、何行にも亘る長い文章が多すぎて、緊迫感を台無しにしている。海野は「ハードボイルドにおける緊迫感描写」が何たるかが全く分かっていない。早く悟らないと文壇から消える。大沢在昌『新宿鮫』シリーズなども徹頭徹尾、短文主体である。結城も大沢も決して文章が巧いわけではないが、短文主体でリズム感が良いと、多少の文体的な欠点は隠してしまう。
③時系列を忠実に守っている。
エンターテインメントで読者を獲得する秘訣は、物語のエピソードを、発生順に忠実に並べて書くことである。物語のスタート以前の出来事は回想以外にないが、いったん物語がスタートしたら、そこから先は時系列を狂わせてはならない。これは中町信『模倣の殺意』のように時系列を狂わせること自体がミステリーの本格トリックになっているような場合を除く。時系列を狂わせることで読者の気を引っ張ろうと考える書き手がアマチュアには非常に多いが、それは完全な逆で、文壇から消えた作家を見れば、読者に見放されることが歴然と分かる。サントリーミステリー大賞受賞作家の森純が受賞後第二作で書いた『墜ちた鷲』のような作品は不可。せっかく秀逸なアイディアでも、台無しになる。
横溝正史ミステリ大賞受賞作『首挽村の殺人』(大村友貴美)のように、時系列的には後のほうのエピソードを、印象づけようと冒頭に持ってくるのも感心しない。アマチュア意識が抜けないまま、漫然・平然と時系列の狂った作品を書いて、プロ作家デビューしながら短時日で文壇から消滅する書き手があまりにも多いので、敢えて苦言を呈しておく。
④登場人物を使い捨てにしない。
冒頭のほうで出てきた人物が途中から出なくなるとか、重要人物が後半になって忽然と出てくる、といったアンバランスな物語構成は、できるだけ避けなければならない。
これは技術的に極めて難しいことだが『プラ・バロック』は巧みに切り抜けている。
プロットを組む段階で、一発受賞を狙って綿密な上にも綿密にプロットを組んだ形跡が随所に見受けられる。本格ミステリーではなく、したがって「前例のないトリック」は存在しないが、これだけ巧緻に入り組んだプロットを組めば充分に選考委員を唸らせることができて受賞に届くという好見本だから、トリック創案に自信がない人には参考になる。
⑤やたら大勢を殺せば良い、というものではない。
ミステリー系の新人賞を狙う場合「とにかく殺人事件を起こさないと」と考えるアマチュアが非常に多いが、実は正反対で、応募作の圧倒的大多数が殺人事件を取り上げているから、むしろ殺人事件が起きないほうが意外性が出る。たとえば鮎川哲也賞受賞作の森谷明子『千年の黙 異本源氏物語』のように、猫がいなくなったとか、原稿が消えたといった謎のほうが、殺人事件に食傷している選考委員には意外性が感じられるのだ(一般読者に殺人事件なしのミステリーが受けるのかとなると、それはまた話が別であるが)。
『プラ・バロック』は、真逆を行っていて、大量に死体が出てくる。歴代の新人賞受賞作の中では最多かも知れない。連続殺人事件と冷凍庫の連続大量凍死体事件が交錯する。
森村誠一さんは新人賞応募作の連続殺人事件が大嫌いで、動機的に意味の感じられない連続殺人事件が扱われていると、手厳しく酷評して落とした。『首挽村の殺人』などは、森村さんが選考委員長だったら、ほぼ確実に落とされただろう。「こんな動機で、これだけ大量に殺人を犯すかよ」というくらいに、リアリティが感じられなかった。
『プラ・バロック』は『首挽村の殺人』の十倍以上もの人間を殺しているが、ちゃんと動機にリアリティがある。応募作で連続殺人事件を書こうと目論んでいる人は、よくよく動機を深く掘り下げて考え、それなりの説得力を持たせるように工夫する必要がある。
⑥ミスが原因で主人公をピンチに陥れるべからず。
ハードボイルド系ミステリーでは、何度か主人公をピンチに陥れてスリル感を盛り上げるのが鉄則である。だが、それは軽率なミスや見落としによってであってはならない。
横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞の『誤算』(松下麻理緒)のような、主人公が馬鹿であるが故にトリックが成立するような物語は、書いてはいけない。たとえ受賞できても文壇に生き残れない。『プラ・バロック』でもミスによって主人公が危機に陥るのだが、なるほど、よほど専門的な知識がなければ見落とすだろうな、という極めて些細なミスによってなので、説得力がある。同僚が軽率なミスを犯してしまい、それで主人公の姉が殺されるのだが、ここが『プラ・バロック』では唯一の欠点らしい欠点。
⑦ステレオ・タイプの登場人物を出すべからず。
新人賞応募作によくあるのが、主人公の周囲に無能なステレオ・タイプの人物を配置することで、あたかも主人公の能力が優秀であるかのように見せる手法。これは不可で、決して有能には見えない。『プラ・バロック』でも何人かステレオ・タイプの上司や同僚が出てくるが、それなりに優秀で、明らかに無能でありながら主人公に深く関わる人物は、主人公よりも経験の浅い新米婦人警官だけで、この辺りは巧く纏め上げている。
ミステリー系の新人賞を狙う方々は、今回ここに紹介した諸作品を読み比べて、ただ新人賞を射止めるだけでなく、生命の長いプロ作家になるには、どういう作品を書くべきで、どういう作品は書くべきではないかのキーポイントを是非とも押さえて欲しい。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
---|---|
朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。
文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、ゴールデン・ウィーク明けの五月十日が締切の、日本ミステリー文学大賞新人賞に焦点を当てて論じることにしたい。これも、受賞作の出来映えの良し悪しが乱高下する新人賞で、年度によって傑作と駄作の差が極端に大きく開く傾向が見受けられる。
第十回の受賞作『水上のパッサカリア』(海野碧)、第十一回の受賞作『霧のソレア』(緒川怜)第十二回の受賞作『プラ・バロック』(結城充考)を、特に『プラ・バロック』にウェートを置いて分析を試みる。どの作家がどれだけ売れているかは、まず、本の通販サイトで確認でき、海野碧は受賞後三作、緒川怜は受賞後一作である。どちらも、ほぼ年一作ペースで書いているが、海野は文体的に見て、生き残れるか否か、厳しいところ。
結城充考は受賞作以前にアウキー・メディアワークスから文庫三作が出ている(電撃小説大賞銀賞受賞)から「最強の新人が現れた」とキャッチ・コピーでは謳われているが、新人ではなく、売れなくて切られたプロ作家が再デビューを狙って満を持して応募してきたものである。
さすがに結城は技術的には巧くて『プラ・バロック』には「こう書くべし」という長所が随所に見受けられ、逆に『水上のパッサカリア』と『霧のソレア』には「こう書いたらダメ。修正しないとプロ作家として長生きできない」という欠点が多々、見受けられる。『プラ・バロック』の長所を他作品と比較しつつ列記していくと、次のようになる。
①主人公の女刑事クロハの単独視点で全編を押し通している。
視点を置く登場人物が多いと一般読者は登場人物に感情移入して読みにくい。『霧のソレア』は登場人物が多く、視点が飛びすぎる。江戸川乱歩賞受賞作の遠藤武文『プリズン・トリック』ほどヒドくはないが、とにかく多視点の作品を書く作家で文壇に生き残れた者は例外的な少数に留まる。『プラ・バロック』と『霧のソレア』『プリズン・トリック』を読み比べれば即座に分かるから、長命のプロ作家を志すのなら単独視点を心がける。
②短文主体で、文章にリズム感がある。
文章がダラダラ長いと、読んでいてリズムに乗ってこられない。特にハードボイルド系の物語では、短文主体にしないと緊迫感が出ない。『水上のパッサカリア』は、何行にも亘る長い文章が多すぎて、緊迫感を台無しにしている。海野は「ハードボイルドにおける緊迫感描写」が何たるかが全く分かっていない。早く悟らないと文壇から消える。大沢在昌『新宿鮫』シリーズなども徹頭徹尾、短文主体である。結城も大沢も決して文章が巧いわけではないが、短文主体でリズム感が良いと、多少の文体的な欠点は隠してしまう。
③時系列を忠実に守っている。
エンターテインメントで読者を獲得する秘訣は、物語のエピソードを、発生順に忠実に並べて書くことである。物語のスタート以前の出来事は回想以外にないが、いったん物語がスタートしたら、そこから先は時系列を狂わせてはならない。これは中町信『模倣の殺意』のように時系列を狂わせること自体がミステリーの本格トリックになっているような場合を除く。時系列を狂わせることで読者の気を引っ張ろうと考える書き手がアマチュアには非常に多いが、それは完全な逆で、文壇から消えた作家を見れば、読者に見放されることが歴然と分かる。サントリーミステリー大賞受賞作家の森純が受賞後第二作で書いた『墜ちた鷲』のような作品は不可。せっかく秀逸なアイディアでも、台無しになる。
横溝正史ミステリ大賞受賞作『首挽村の殺人』(大村友貴美)のように、時系列的には後のほうのエピソードを、印象づけようと冒頭に持ってくるのも感心しない。アマチュア意識が抜けないまま、漫然・平然と時系列の狂った作品を書いて、プロ作家デビューしながら短時日で文壇から消滅する書き手があまりにも多いので、敢えて苦言を呈しておく。
④登場人物を使い捨てにしない。
冒頭のほうで出てきた人物が途中から出なくなるとか、重要人物が後半になって忽然と出てくる、といったアンバランスな物語構成は、できるだけ避けなければならない。
これは技術的に極めて難しいことだが『プラ・バロック』は巧みに切り抜けている。
プロットを組む段階で、一発受賞を狙って綿密な上にも綿密にプロットを組んだ形跡が随所に見受けられる。本格ミステリーではなく、したがって「前例のないトリック」は存在しないが、これだけ巧緻に入り組んだプロットを組めば充分に選考委員を唸らせることができて受賞に届くという好見本だから、トリック創案に自信がない人には参考になる。
⑤やたら大勢を殺せば良い、というものではない。
ミステリー系の新人賞を狙う場合「とにかく殺人事件を起こさないと」と考えるアマチュアが非常に多いが、実は正反対で、応募作の圧倒的大多数が殺人事件を取り上げているから、むしろ殺人事件が起きないほうが意外性が出る。たとえば鮎川哲也賞受賞作の森谷明子『千年の黙 異本源氏物語』のように、猫がいなくなったとか、原稿が消えたといった謎のほうが、殺人事件に食傷している選考委員には意外性が感じられるのだ(一般読者に殺人事件なしのミステリーが受けるのかとなると、それはまた話が別であるが)。
『プラ・バロック』は、真逆を行っていて、大量に死体が出てくる。歴代の新人賞受賞作の中では最多かも知れない。連続殺人事件と冷凍庫の連続大量凍死体事件が交錯する。
森村誠一さんは新人賞応募作の連続殺人事件が大嫌いで、動機的に意味の感じられない連続殺人事件が扱われていると、手厳しく酷評して落とした。『首挽村の殺人』などは、森村さんが選考委員長だったら、ほぼ確実に落とされただろう。「こんな動機で、これだけ大量に殺人を犯すかよ」というくらいに、リアリティが感じられなかった。
『プラ・バロック』は『首挽村の殺人』の十倍以上もの人間を殺しているが、ちゃんと動機にリアリティがある。応募作で連続殺人事件を書こうと目論んでいる人は、よくよく動機を深く掘り下げて考え、それなりの説得力を持たせるように工夫する必要がある。
⑥ミスが原因で主人公をピンチに陥れるべからず。
ハードボイルド系ミステリーでは、何度か主人公をピンチに陥れてスリル感を盛り上げるのが鉄則である。だが、それは軽率なミスや見落としによってであってはならない。
横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞の『誤算』(松下麻理緒)のような、主人公が馬鹿であるが故にトリックが成立するような物語は、書いてはいけない。たとえ受賞できても文壇に生き残れない。『プラ・バロック』でもミスによって主人公が危機に陥るのだが、なるほど、よほど専門的な知識がなければ見落とすだろうな、という極めて些細なミスによってなので、説得力がある。同僚が軽率なミスを犯してしまい、それで主人公の姉が殺されるのだが、ここが『プラ・バロック』では唯一の欠点らしい欠点。
⑦ステレオ・タイプの登場人物を出すべからず。
新人賞応募作によくあるのが、主人公の周囲に無能なステレオ・タイプの人物を配置することで、あたかも主人公の能力が優秀であるかのように見せる手法。これは不可で、決して有能には見えない。『プラ・バロック』でも何人かステレオ・タイプの上司や同僚が出てくるが、それなりに優秀で、明らかに無能でありながら主人公に深く関わる人物は、主人公よりも経験の浅い新米婦人警官だけで、この辺りは巧く纏め上げている。
ミステリー系の新人賞を狙う方々は、今回ここに紹介した諸作品を読み比べて、ただ新人賞を射止めるだけでなく、生命の長いプロ作家になるには、どういう作品を書くべきで、どういう作品は書くべきではないかのキーポイントを是非とも押さえて欲しい。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
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朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。