『このミステリーがすごい!』大賞について


文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、『このミステリーがすごい!』大賞に焦点を当てて論じることにしたい。
大賞賞金が一千二百万円、優秀賞賞金二百万円と極めて高額だが、必ずしもミステリーとは分類し難い作品にも授賞される事例が多々あるのが、この賞の特徴と言えるだろう。
この賞とは無関係によく質問されるのが「一つの新人賞に何作も応募したら選考時に不利になるか?」というもので、それに対する絶好の回答が、『このミステリーがすごい!』大賞第八回受賞作の中山七里『さよならドビュッシー』である。中山七里は同時に『災厄の季節』という作品も応募しており、こちらも最終候補作七作の中に残っている。いずれ、この作品も宝島社から刊行されることは間違いない。出版界が構造不況の現在、出版社が求めるのは“平均以上の作品を多作できる作家”つまり中山七里のような書き手なのだ。
大賞は、もう一作あって、太朗想史郎『トギオ』、他に優秀賞が伽古屋圭市『パチプロ・コード』と、隠し玉として近日刊行予定作品が高橋由太『鬼とオサキとムカデ女と』、古井盟尊『死亡フラグが立ちました!』(隠し玉は、いずれも仮題)だから、最終候補作七作の内の六作までもが刊行されることになる。応募総数三百五十作品(うち二重投稿が判明した二作品は失格)だが、六作品が刊行となれば、実質倍率は六十倍弱である。
高額賞金と、実質倍率の低さ。プロ作家を志すアマチュアの書き手にしてみれば、これほど“美味しい新人賞”は他に存在しない、とさえ言えるだろう。
で、特に今回は『さよならドビュッシー』を取り上げるわけだが、これは第一回の金賞受賞作である浅倉卓弥『四日間の奇蹟』と、よく似た特徴が感じられる。音楽に関する蘊蓄が凄い、というのは表面的な特徴で、もっと際立った特徴は「ミステリーとして見たら大した出来ではない」ということなのだ。いや、『四日間の奇蹟』に関しては、ミステリーですらなかった。『四日間の奇蹟』は分類すれば、ホラー・ファンタジーである。
一方、『さよならドビュッシー』は、言うなれば“ミステリーの仮面を被ったスポーツ根性小説”ということになる。ミステリーの要素は、味付けに過ぎない。単なる味付けなのだから、レベル的に大したミステリーにならないのは当然とも言える。
選考委員の一人、香山二三郎氏の講評を引用すると「ピアノを習う名古屋の実業家の娘が火事で祖父と従姉妹を亡くし、自らも大火傷を負うが、新進ピアニストが家庭教師について切磋琢磨、さらなる殺人事件に見舞われながらもコンクールの優勝を目指すという青春音楽ミステリー。ヒロインの熟れた語り、スリリングな展開、音楽的な背景作りの確かさ、探偵像のクールな魅力等、さすが一昨年『魔女は甦る』で最終に残った実力派だけのことはあります。ミステリー的にも、切れ味鋭い仕掛けが凝らされていて、トリック作り上の問題も、ないではないではないけど」というものである。売れ行きに悪影響を及ぼすとまずいから、敢えて「ミステリーとしては凡作」とは言っていないが。
もうちょっと登場人物関係を詳しく紹介すると、実業家なのは主人公・香月遥の親ではなく、祖父。遥の叔母夫婦がスマトラ沖大地震の津波で死んでしまい、残された遺児の娘の片桐ルシア、つまり遥の従姉妹にあたる娘が引き取られてきて、一緒に生活することになる。ルシアもピアノを習っていて、遥と一緒にピアノのレッスンを受ける、が冒頭。
ところが、物語がスタートして何ほども経たないうちに大火が起きて、遥の祖父とルシアは焼死、遥も全身に死地をさまようほどの大火傷を負う。
ルシアは、登場したと思ったら、あっという間に、死によって退場。
こういう出し方は“登場人物の使い捨て”といって、厳に避けなければならない。新人賞選考においては極めて大きな減点を喰らい、まず、受賞には届かない。
にもかかわらず、『さよならドビュッシー』は大賞を射止めた。となったら、必ず裏がある。最も単純に思いつくのは主人公の入れ替わりトリックである。焼死したとされたルシアが実は生き延びており、実際に焼死したのは冒頭では主人公だった遙で、全身が大火傷、身長もほぼ同じ、血液型も同じで、DNA鑑定しない限り周囲の誰も気づかない。
このように深読みした上で読んでいくと、主人公の周囲で起きる事件の数々は、全て読めてしまう。ひょっとして裏の裏まであるのかと思って読み進めたが、ラストまで読んで、その通りの結末だった。私が「ミステリーとしては凡作」と評するのは、そこである。
これが「遙とルシアの入れ替わりミステリーと思わせていて、実は入れ替わっていなくて――と思ったら、それが引っかけで、やっぱり入れ替わっていて……」というぐらいに二度三度とドンデン返しを仕掛ければ、高レベルのミステリーとなっただろう。
しかし、『さよならドビュッシー』の狙いは、そこにはない。ミステリーの要素は、あくまでも添え物に過ぎない。メインは、瀕死の大火傷で指を動かすことさえも儘ならなくなった主人公の遙(実はルシア)が、いかに懸命にリハビリに取り組み、ピアニストとして栄冠を勝ち取るか、という、涙なしには読めないスポ根の物語にあるのだ。
『四日間の奇蹟』も、泣かせる物語である。新人賞選考において“泣かせる物語”は圧倒的な強みを発揮する。選考委員を泣かせることができたら、他の些細な欠点・弱点などは、消し飛んでしまう。そういう点で『四日間の奇蹟』と『さよならドビュッシー』はプロ作家を志すアマチュアにとって大きなヒントになるだろう。
「私は、斬新なトリックが考えられないから、ビッグ・タイトルのミステリー系新人賞は狙えない」と、初っ端から諦めているアマチュアが多いが、決してそうではないのだ。
『四日間の奇蹟』はミステリーではないからトリックなどないし、『さよならドビュッシー』は既存の使い古されたトリックを何の工夫もなく、そのまま使っているに過ぎない。
そこで私は、敢えて言うことにする。それで良いのだ。斬新なトリックの創案は、その素質がある書き手に任せておけば良い。何も、自分の苦手な分野で勝負することはない。
「この分野に関する知識なら、おそらく自分は誰にも負けない」という自負があったら、その分野の蘊蓄を、とことん詰め込むことだ。それと同時に、読者が大泣きしてくれるように、主要登場人物の置かれた立場と、巻き込まれる事件・事故などを工夫することだ。
どのくらい蘊蓄を詰め込み、どういう立場に主人公を置けば良いのかは、『四日間の奇蹟』と『さよならドビュッシー』が格好のお手本となる。そういう意識で、二冊を綿密にチェックしつつ読んでもらいたい。それが、独創性には自信がないアマチュアがプロ作家になる最短の王道となるだろう。
ここで一つだけ注意しておくと、鬱病もの、統合失調症ものはNGである。なぜか、鬱病や統合失調症に罹って闘病生活を送り、入院歴などのあるアマチュアは、それが極めて特殊な体験だと思うのか、好んで、この病気に関わる物語を書いて、蘊蓄を注ぎ込む。
現代日本という社会全体が病んでいるのか、鬱病、統合失調症を患う人は極めて多く、それを書くアマチュアの書き手も非常に多い。応募作を選考する側から見れば「またか」と、ウンザリして斜めに読み飛ばすことになる。蘊蓄小説を書くのなら“極めて高度なテクニックを必要とし、修得するまでに膨大な時間と並々ならぬ努力を必要とするもの”に関する知識に限ると心得ておかなければならない。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
---|---|
朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。
文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、『このミステリーがすごい!』大賞に焦点を当てて論じることにしたい。
大賞賞金が一千二百万円、優秀賞賞金二百万円と極めて高額だが、必ずしもミステリーとは分類し難い作品にも授賞される事例が多々あるのが、この賞の特徴と言えるだろう。
この賞とは無関係によく質問されるのが「一つの新人賞に何作も応募したら選考時に不利になるか?」というもので、それに対する絶好の回答が、『このミステリーがすごい!』大賞第八回受賞作の中山七里『さよならドビュッシー』である。中山七里は同時に『災厄の季節』という作品も応募しており、こちらも最終候補作七作の中に残っている。いずれ、この作品も宝島社から刊行されることは間違いない。出版界が構造不況の現在、出版社が求めるのは“平均以上の作品を多作できる作家”つまり中山七里のような書き手なのだ。
大賞は、もう一作あって、太朗想史郎『トギオ』、他に優秀賞が伽古屋圭市『パチプロ・コード』と、隠し玉として近日刊行予定作品が高橋由太『鬼とオサキとムカデ女と』、古井盟尊『死亡フラグが立ちました!』(隠し玉は、いずれも仮題)だから、最終候補作七作の内の六作までもが刊行されることになる。応募総数三百五十作品(うち二重投稿が判明した二作品は失格)だが、六作品が刊行となれば、実質倍率は六十倍弱である。
高額賞金と、実質倍率の低さ。プロ作家を志すアマチュアの書き手にしてみれば、これほど“美味しい新人賞”は他に存在しない、とさえ言えるだろう。
で、特に今回は『さよならドビュッシー』を取り上げるわけだが、これは第一回の金賞受賞作である浅倉卓弥『四日間の奇蹟』と、よく似た特徴が感じられる。音楽に関する蘊蓄が凄い、というのは表面的な特徴で、もっと際立った特徴は「ミステリーとして見たら大した出来ではない」ということなのだ。いや、『四日間の奇蹟』に関しては、ミステリーですらなかった。『四日間の奇蹟』は分類すれば、ホラー・ファンタジーである。
一方、『さよならドビュッシー』は、言うなれば“ミステリーの仮面を被ったスポーツ根性小説”ということになる。ミステリーの要素は、味付けに過ぎない。単なる味付けなのだから、レベル的に大したミステリーにならないのは当然とも言える。
選考委員の一人、香山二三郎氏の講評を引用すると「ピアノを習う名古屋の実業家の娘が火事で祖父と従姉妹を亡くし、自らも大火傷を負うが、新進ピアニストが家庭教師について切磋琢磨、さらなる殺人事件に見舞われながらもコンクールの優勝を目指すという青春音楽ミステリー。ヒロインの熟れた語り、スリリングな展開、音楽的な背景作りの確かさ、探偵像のクールな魅力等、さすが一昨年『魔女は甦る』で最終に残った実力派だけのことはあります。ミステリー的にも、切れ味鋭い仕掛けが凝らされていて、トリック作り上の問題も、ないではないではないけど」というものである。売れ行きに悪影響を及ぼすとまずいから、敢えて「ミステリーとしては凡作」とは言っていないが。
もうちょっと登場人物関係を詳しく紹介すると、実業家なのは主人公・香月遥の親ではなく、祖父。遥の叔母夫婦がスマトラ沖大地震の津波で死んでしまい、残された遺児の娘の片桐ルシア、つまり遥の従姉妹にあたる娘が引き取られてきて、一緒に生活することになる。ルシアもピアノを習っていて、遥と一緒にピアノのレッスンを受ける、が冒頭。
ところが、物語がスタートして何ほども経たないうちに大火が起きて、遥の祖父とルシアは焼死、遥も全身に死地をさまようほどの大火傷を負う。
ルシアは、登場したと思ったら、あっという間に、死によって退場。
こういう出し方は“登場人物の使い捨て”といって、厳に避けなければならない。新人賞選考においては極めて大きな減点を喰らい、まず、受賞には届かない。
にもかかわらず、『さよならドビュッシー』は大賞を射止めた。となったら、必ず裏がある。最も単純に思いつくのは主人公の入れ替わりトリックである。焼死したとされたルシアが実は生き延びており、実際に焼死したのは冒頭では主人公だった遙で、全身が大火傷、身長もほぼ同じ、血液型も同じで、DNA鑑定しない限り周囲の誰も気づかない。
このように深読みした上で読んでいくと、主人公の周囲で起きる事件の数々は、全て読めてしまう。ひょっとして裏の裏まであるのかと思って読み進めたが、ラストまで読んで、その通りの結末だった。私が「ミステリーとしては凡作」と評するのは、そこである。
これが「遙とルシアの入れ替わりミステリーと思わせていて、実は入れ替わっていなくて――と思ったら、それが引っかけで、やっぱり入れ替わっていて……」というぐらいに二度三度とドンデン返しを仕掛ければ、高レベルのミステリーとなっただろう。
しかし、『さよならドビュッシー』の狙いは、そこにはない。ミステリーの要素は、あくまでも添え物に過ぎない。メインは、瀕死の大火傷で指を動かすことさえも儘ならなくなった主人公の遙(実はルシア)が、いかに懸命にリハビリに取り組み、ピアニストとして栄冠を勝ち取るか、という、涙なしには読めないスポ根の物語にあるのだ。
『四日間の奇蹟』も、泣かせる物語である。新人賞選考において“泣かせる物語”は圧倒的な強みを発揮する。選考委員を泣かせることができたら、他の些細な欠点・弱点などは、消し飛んでしまう。そういう点で『四日間の奇蹟』と『さよならドビュッシー』はプロ作家を志すアマチュアにとって大きなヒントになるだろう。
「私は、斬新なトリックが考えられないから、ビッグ・タイトルのミステリー系新人賞は狙えない」と、初っ端から諦めているアマチュアが多いが、決してそうではないのだ。
『四日間の奇蹟』はミステリーではないからトリックなどないし、『さよならドビュッシー』は既存の使い古されたトリックを何の工夫もなく、そのまま使っているに過ぎない。
そこで私は、敢えて言うことにする。それで良いのだ。斬新なトリックの創案は、その素質がある書き手に任せておけば良い。何も、自分の苦手な分野で勝負することはない。
「この分野に関する知識なら、おそらく自分は誰にも負けない」という自負があったら、その分野の蘊蓄を、とことん詰め込むことだ。それと同時に、読者が大泣きしてくれるように、主要登場人物の置かれた立場と、巻き込まれる事件・事故などを工夫することだ。
どのくらい蘊蓄を詰め込み、どういう立場に主人公を置けば良いのかは、『四日間の奇蹟』と『さよならドビュッシー』が格好のお手本となる。そういう意識で、二冊を綿密にチェックしつつ読んでもらいたい。それが、独創性には自信がないアマチュアがプロ作家になる最短の王道となるだろう。
ここで一つだけ注意しておくと、鬱病もの、統合失調症ものはNGである。なぜか、鬱病や統合失調症に罹って闘病生活を送り、入院歴などのあるアマチュアは、それが極めて特殊な体験だと思うのか、好んで、この病気に関わる物語を書いて、蘊蓄を注ぎ込む。
現代日本という社会全体が病んでいるのか、鬱病、統合失調症を患う人は極めて多く、それを書くアマチュアの書き手も非常に多い。応募作を選考する側から見れば「またか」と、ウンザリして斜めに読み飛ばすことになる。蘊蓄小説を書くのなら“極めて高度なテクニックを必要とし、修得するまでに膨大な時間と並々ならぬ努力を必要とするもの”に関する知識に限ると心得ておかなければならない。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
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朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。