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日本ラブストーリー大賞について

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作文・エッセイ
作家デビュー

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

今回は、日本ラブストーリー大賞に焦点を当てて論じることにしたい。


さて、その前に、新人賞受賞デビューを志すアマチュアの書き手には、一次選考を通過したか否か、二次選考を通過したか否か、ということに一喜一憂する人が、極めて多い。

何十回も応募して、全て一次選考落ちというのであれば、オリジナリティなり物語構成なりに致命的な欠陥があると見るべきだろう。だが、通過したり、しなかったり、のバラツキがあるようならば、それ以上あまり細かいことに拘泥しても、意味がない。


その理由だが、どの新人賞であれ、毎回、同じレベルの応募作が集まるということは、ほとんどないからだ。それよりも、当講座でも何度か述べているように、むしろ年度によって応募作のレベルが乱高下する事例のほうが遥かに多い。ある年度の大賞受賞作が別の年度の二次選考落ちの作品よりもレベル的に下、などという現象は、いくらでも起きる


ここで、日本ラブストーリー大賞の第五回の大賞受賞作『ルームシェア・ストーリー』(宇木聡史)に触れる。これは小説すばる新人賞受賞作の朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』に極めて似たものを感じた。文章は決して上手くない。むしろ下手の部類だ。


起承転結のメリハリも利いていない。登場人物のキャラが立っているわけでもない。ただ、恋人同士でもない同い歳の男女が2LDKのマンションの一室をルームシェアして住んでいる、という、なかなか思いつかない設定の“一発アイディア”と、まずまず巧みでリアリティのある台詞回しに尽きる。『ルームシェア・ストーリー』を読んで「こんな作品なら、俺にも書ける!」と意気込んで、似たような作品を書いて応募するアマチュアが、今年の日本ラブストーリー大賞に関しては、さぞかし多いだろうと容易に想像がつく。


それは「また似たのが来たか」と束にして落とされるだけだから、やめたほうが良い。


しかもアイディアというのは、無尽蔵に出てくるものではない。むしろ、あっと言うまに尽きてしまう事例のほうが遥かに多い。だから、新人賞受賞作家の九十九パーセントがデビュー後五年以内に文壇から影も形もなく消え失せてしまうのだ。長命のプロ作家になりたいと志すのであれば、決して“一発アイディア”での受賞は目論まないほうが良い。


“一発アイディア”なら、せめて同レベルのアイディアを百個は用意することだ。“一発アイディア”でも、それが百発も連続して出てくれば機関銃並みの威力を発揮する。


ここで第三回の日本ラブストーリー大賞審査員特別賞受賞作の『化粧坂』(林由美子)に触れることにする。日本ラブストーリー大賞応募者にとって、この作品は必読と見る。


第三回の受賞作には以前も触れたが、大賞受賞作が『埋もれる』(奈良美那)で、エンタテインメント特別賞受賞作が『私の結婚に関する予言「38」』(吉川英梨)。『化粧坂』の出来映えは、この二作を遥かに上回っている。『埋もれる』はラブストーリーの仮面を被ったエロ小説だし、『私の結婚に関する予言「38」』は奇を衒っていて品がない。


では、なぜ『化粧坂』が大賞受賞を逃して審査員特別賞に留まったのかと言えば、専攻事情に関する詳細な解説が巻末に「『化粧坂』刊行に寄せて」と題して監修者の浅倉卓弥氏の名前で書かれている。それによれば、この作品は全体の八割が書き直されている。


これは実は決して珍しいことではない。新人賞受賞作は基本的に授賞から刊行までの間に、多かれ少なかれ、編集部や選考委員のアドバイス(命令に近い)に従って改稿をさせられる。私が「新人賞応募者は応募に際して、微妙な言い回しなど細部の点検をすることを推敲だと思っている人が多いが、それはほとんど意味がない」と何度も繰り返して言っているのは、そういうことである。中には「新人賞授賞! 但し、原稿自体は全没、全面改稿」などという極端な事例さえある。江戸川乱歩賞受賞作の『プリズン・トリック』(遠藤武文)に関して論じた時に、たとえ予定より刊行が延びて授賞式に間に合わない事態になろうとも、徹底改稿させるべきだった、と述べたのは、この凄まじい出版不況の現在、目を覆いたくなるような駄作に新人賞受賞の冠を付けて送り出して欲しくないからだ。


第三回の日本ラブストーリー大賞は二〇〇八年で『化粧坂』刊行は二〇〇九年三月。『埋もれる』のちょうど一年後の刊行で、それだけ徹底改稿が実行されたことが伺われる。


『プリズン・トリック』も、恥を忍んで、そのくらいの徹底改稿をさせるべきだった。


さて、いよいよ『化粧坂』の中身に触れる。これは『平家物語』に題材を採り、源義経、武蔵坊弁慶、静御前という実在の人物に、満月という架空の女性(顔師=化粧師)が絡んだ時代物語絵巻である。あまりに登場人物が有名すぎて、時代劇専門もしくは時代劇偏重の新人賞に応募していたら、ひょっとしたら「また、義経、弁慶、静か」と予選で落とされた可能性がないとは言い切れない。しかし、紛れもない傑作だと、私は思う。


カバー絵は、時代ライトノベル・ファンタジー風だし、満月という主人公(狂言回し)のネーミングも、いかにもライトノベル風で、これだとライトノベル読者は食いつくだろうが、本格的な時代劇ファンは手に取らないかも知れない。これは損のような気がする。


浅倉氏は、応募原稿に関して「とりわけ文章の上手さに感心した」と褒めていたが、そこまで文章が巧みとは言い難い。しかし『ルームシェア・ストーリー』などと比較すれば格段に上手くて文体も格調高いことは確かである。老婆心ながら、新人賞受賞作と銘打つのであれば、この『化粧坂』ぐらいの水準の文章力であって欲しいものだと切望する。


『化粧坂』においては、義経と弁慶の入れ替わり、静御前と満月の入れ替わりという、ミステリーでは常套手段のトリックが弄される。これは、作者本人のアイディアによるものか、このミステリーがすごい!大賞第一回の金賞受賞者である浅倉氏の示唆によるものであるかは、解説からでは不明だが、この部分は『化粧坂』の本筋ではない。あくまでも物語の本筋は、源平騒乱の時代において、怒濤のような時代の本流に押し流され、悲劇的な結末を迎える以外にない男女の相克悲劇を徹底的に描出することにある。


おそらく、そこが応募作にも存分にアピールされていて選考委員や編集者の心を打ち、散漫となっているストーリー展開を根本的かつ徹底的に組み立て直した上での審査員特別賞授賞、という審査結果に落ち着いたのだろう。


『化粧坂』は、徹底的に読者を泣かせる。この作者は“泣かせるツボ”を心得ているのかもしれない。『化粧坂』を読む人は、何回ぐらい泣けるか、ちょっと勘定しながら読んでもらいたい。新人賞選考において“選考委員を泣かせる”というのは受賞のキーポイントの一つである。どんなに面白くても、どこかで選考委員を泣かせる・心を打つ・感動させる、といったことがないと、二次選考通過とか、候補作止まりになる可能性が高い。


もちろん、これは、ハイレベルの応募作が競合した場合の話であるが、その場合は“泣き”の要素の強弱や多寡が受賞まで届くか否かの命運を分けるのだ。

『化粧坂』の登場人物のキャラ設定は、やはりライトノベル・ファンタジー的ではある。

それでも、この泣かせの要素の匙加減は、大人向けの時代劇として読んでも充分に読み応えがある。日本ラブストーリー大賞の締切には、まだ余裕がある。「選考委員・編集者を泣かせる」ここに意識のウェートを置いて、当講座の読者には応募作を仕上げてもらいたい。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。

日本ラブストーリー大賞について(2010年7月号)

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

今回は、日本ラブストーリー大賞に焦点を当てて論じることにしたい。


さて、その前に、新人賞受賞デビューを志すアマチュアの書き手には、一次選考を通過したか否か、二次選考を通過したか否か、ということに一喜一憂する人が、極めて多い。

何十回も応募して、全て一次選考落ちというのであれば、オリジナリティなり物語構成なりに致命的な欠陥があると見るべきだろう。だが、通過したり、しなかったり、のバラツキがあるようならば、それ以上あまり細かいことに拘泥しても、意味がない。


その理由だが、どの新人賞であれ、毎回、同じレベルの応募作が集まるということは、ほとんどないからだ。それよりも、当講座でも何度か述べているように、むしろ年度によって応募作のレベルが乱高下する事例のほうが遥かに多い。ある年度の大賞受賞作が別の年度の二次選考落ちの作品よりもレベル的に下、などという現象は、いくらでも起きる


ここで、日本ラブストーリー大賞の第五回の大賞受賞作『ルームシェア・ストーリー』(宇木聡史)に触れる。これは小説すばる新人賞受賞作の朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』に極めて似たものを感じた。文章は決して上手くない。むしろ下手の部類だ。


起承転結のメリハリも利いていない。登場人物のキャラが立っているわけでもない。ただ、恋人同士でもない同い歳の男女が2LDKのマンションの一室をルームシェアして住んでいる、という、なかなか思いつかない設定の“一発アイディア”と、まずまず巧みでリアリティのある台詞回しに尽きる。『ルームシェア・ストーリー』を読んで「こんな作品なら、俺にも書ける!」と意気込んで、似たような作品を書いて応募するアマチュアが、今年の日本ラブストーリー大賞に関しては、さぞかし多いだろうと容易に想像がつく。


それは「また似たのが来たか」と束にして落とされるだけだから、やめたほうが良い。


しかもアイディアというのは、無尽蔵に出てくるものではない。むしろ、あっと言うまに尽きてしまう事例のほうが遥かに多い。だから、新人賞受賞作家の九十九パーセントがデビュー後五年以内に文壇から影も形もなく消え失せてしまうのだ。長命のプロ作家になりたいと志すのであれば、決して“一発アイディア”での受賞は目論まないほうが良い。


“一発アイディア”なら、せめて同レベルのアイディアを百個は用意することだ。“一発アイディア”でも、それが百発も連続して出てくれば機関銃並みの威力を発揮する。


ここで第三回の日本ラブストーリー大賞審査員特別賞受賞作の『化粧坂』(林由美子)に触れることにする。日本ラブストーリー大賞応募者にとって、この作品は必読と見る。


第三回の受賞作には以前も触れたが、大賞受賞作が『埋もれる』(奈良美那)で、エンタテインメント特別賞受賞作が『私の結婚に関する予言「38」』(吉川英梨)。『化粧坂』の出来映えは、この二作を遥かに上回っている。『埋もれる』はラブストーリーの仮面を被ったエロ小説だし、『私の結婚に関する予言「38」』は奇を衒っていて品がない。


では、なぜ『化粧坂』が大賞受賞を逃して審査員特別賞に留まったのかと言えば、専攻事情に関する詳細な解説が巻末に「『化粧坂』刊行に寄せて」と題して監修者の浅倉卓弥氏の名前で書かれている。それによれば、この作品は全体の八割が書き直されている。


これは実は決して珍しいことではない。新人賞受賞作は基本的に授賞から刊行までの間に、多かれ少なかれ、編集部や選考委員のアドバイス(命令に近い)に従って改稿をさせられる。私が「新人賞応募者は応募に際して、微妙な言い回しなど細部の点検をすることを推敲だと思っている人が多いが、それはほとんど意味がない」と何度も繰り返して言っているのは、そういうことである。中には「新人賞授賞! 但し、原稿自体は全没、全面改稿」などという極端な事例さえある。江戸川乱歩賞受賞作の『プリズン・トリック』(遠藤武文)に関して論じた時に、たとえ予定より刊行が延びて授賞式に間に合わない事態になろうとも、徹底改稿させるべきだった、と述べたのは、この凄まじい出版不況の現在、目を覆いたくなるような駄作に新人賞受賞の冠を付けて送り出して欲しくないからだ。


第三回の日本ラブストーリー大賞は二〇〇八年で『化粧坂』刊行は二〇〇九年三月。『埋もれる』のちょうど一年後の刊行で、それだけ徹底改稿が実行されたことが伺われる。


『プリズン・トリック』も、恥を忍んで、そのくらいの徹底改稿をさせるべきだった。


さて、いよいよ『化粧坂』の中身に触れる。これは『平家物語』に題材を採り、源義経、武蔵坊弁慶、静御前という実在の人物に、満月という架空の女性(顔師=化粧師)が絡んだ時代物語絵巻である。あまりに登場人物が有名すぎて、時代劇専門もしくは時代劇偏重の新人賞に応募していたら、ひょっとしたら「また、義経、弁慶、静か」と予選で落とされた可能性がないとは言い切れない。しかし、紛れもない傑作だと、私は思う。


カバー絵は、時代ライトノベル・ファンタジー風だし、満月という主人公(狂言回し)のネーミングも、いかにもライトノベル風で、これだとライトノベル読者は食いつくだろうが、本格的な時代劇ファンは手に取らないかも知れない。これは損のような気がする。


浅倉氏は、応募原稿に関して「とりわけ文章の上手さに感心した」と褒めていたが、そこまで文章が巧みとは言い難い。しかし『ルームシェア・ストーリー』などと比較すれば格段に上手くて文体も格調高いことは確かである。老婆心ながら、新人賞受賞作と銘打つのであれば、この『化粧坂』ぐらいの水準の文章力であって欲しいものだと切望する。


『化粧坂』においては、義経と弁慶の入れ替わり、静御前と満月の入れ替わりという、ミステリーでは常套手段のトリックが弄される。これは、作者本人のアイディアによるものか、このミステリーがすごい!大賞第一回の金賞受賞者である浅倉氏の示唆によるものであるかは、解説からでは不明だが、この部分は『化粧坂』の本筋ではない。あくまでも物語の本筋は、源平騒乱の時代において、怒濤のような時代の本流に押し流され、悲劇的な結末を迎える以外にない男女の相克悲劇を徹底的に描出することにある。


おそらく、そこが応募作にも存分にアピールされていて選考委員や編集者の心を打ち、散漫となっているストーリー展開を根本的かつ徹底的に組み立て直した上での審査員特別賞授賞、という審査結果に落ち着いたのだろう。


『化粧坂』は、徹底的に読者を泣かせる。この作者は“泣かせるツボ”を心得ているのかもしれない。『化粧坂』を読む人は、何回ぐらい泣けるか、ちょっと勘定しながら読んでもらいたい。新人賞選考において“選考委員を泣かせる”というのは受賞のキーポイントの一つである。どんなに面白くても、どこかで選考委員を泣かせる・心を打つ・感動させる、といったことがないと、二次選考通過とか、候補作止まりになる可能性が高い。


もちろん、これは、ハイレベルの応募作が競合した場合の話であるが、その場合は“泣き”の要素の強弱や多寡が受賞まで届くか否かの命運を分けるのだ。

『化粧坂』の登場人物のキャラ設定は、やはりライトノベル・ファンタジー的ではある。

それでも、この泣かせの要素の匙加減は、大人向けの時代劇として読んでも充分に読み応えがある。日本ラブストーリー大賞の締切には、まだ余裕がある。「選考委員・編集者を泣かせる」ここに意識のウェートを置いて、当講座の読者には応募作を仕上げてもらいたい。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。