公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

プロ作家市場は「椅子取りゲーム」と認識すべし

タグ
作文・エッセイ
作家デビュー

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

某所でプロ作家志望者を対象に講演していて、驚かされたエピソードがあった。

それは、相当数のアマチュア作家が「面白い作品を書きさえすれば、新人賞は授賞される」と思い込んでいる、という事実だった。これは、大きな勘違いと言わざるを得ない。

この原稿を執筆する直前に宝島社のサイトで、『このミステリーがすごい!』大賞の途中経過が発表された。私の生徒の一人が一次選考を通過し、三人が「次回作に期待」と評価されたので念入りに読んだのだが、予備選考委員の一人、杉江松恋氏のコメントに「お断りしておくならば、ここに採り上げなかった中には、すでに他社で複数の商業出版をしている書き手、新人賞受賞経験者の作品もあった」という極めて重要な一文があった。

現在、大多数の新人賞は、新人賞と銘打ちながら圧倒的大多数が「アマ・プロ問わず」となっている。つまり、『このミステリーがすごい!』大賞のようなビッグ・タイトルの賞となると、かなりの数の“食えなくなったプロ作家”が再デビューを狙って応募してくる。

プロ作家であれば“面白い作品”を書くのは、当たり前のことである。そういう作品が容赦もなく落とされる。つまり“面白い作品”は新人賞を狙う必要条件であって、決して十分条件ではない、ということなのだ。そこを勘違いしないでほしい。面白いことに加えて、ユニークで斬新で、奇抜で感心かつ感激できる作品でプロ作家を蹴落とさなければならないのだ。杉江氏は「既存の作家にしてみれば地位が脅かされやすいということだが、これからデビューする側から見れば、上でつかえている者を引きずり下ろすことができるということである」ともコメントしているが、まさに、そのとおりである。

プロ作家への道は、一種の“椅子取りゲーム”である。日本でプロ作家として生計が成り立っている、それも、サラリーマン以上の高額を稼いでいるプロ作家の人数は、この五十年間、ほとんど変わっていない。出版界が構造的大不況に突入した現在、むしろ文壇に用意された“椅子”の数は、漸減しつつあるとさえ言える。そういう状況下において新人賞受賞作家を目指すのであれば、よほど腹を括って“傾向と対策”を講じる必要がある。

ところで、名のあるプロ作家で「新人賞を狙うのに、傾向と対策などは必要ない」と公言している人がいるが、とんでもない間違いである。それは、杉江氏の言うように、自分の文壇での地位を脅かされたくなくて、アマチュアを惑わす意図で嘘を言っているのか、それとも“傾向と対策”の意味を取り違えているかの、いずれかである。

これが大学受験や資格試験受験の場合には“傾向と対策”とは過去問を研究して“同じような解き方をする”ことだが、新人賞に関する“傾向と対策”は違う。“過去の受賞作を研究する”ところまでは同じだが、その先が逆なのだ。“同じような物語には絶対にしない”ことがキーポイントとなる。新人賞応募作となると、前年の受賞作や同一ジャンルの他新人賞の受賞作に酷似した作品が大量に殺到する現実から見て、依然として“傾向と対策”の意味を正反対に取り違えているアマチュアが多いので、繰り返し注意しておく。

ミステリー=殺人事件、ではない

秋以降、横溝正史ミステリ大賞、鮎川哲也賞、江戸川乱歩賞、城山三郎経済小説大賞とミステリー系の新人賞が並ぶ(城山三郎経済小説大賞は過去の受賞作から見て、単なる経済小説ではなく、経済がらみのミステリーを求めている)。また、松本清張賞はミステリーもしくは時代劇である(最近は、時代劇の比重が大きいが)。

そうすると“傾向と対策”もせずに、短絡的に「ミステリー=殺人事件」と思い込んでいて、何が何でも殺人事件を出さなければならないと考えているアマチュアが多い事実にも、驚かされた。ここはひとつ、選考委員の側に立って考えてみてほしい。送られて来る作品、来る作品、十中八九までが殺人事件ミステリーなのだ。読んでいて「また殺人事件か」となる。それでもなお予選を通過させるとなれば、何か目新しくなければならない。

トリックが斬新で、前例がない。密室トリックか、アリバイ・トリックか、あるいは登場人物の入れ替わりトリックか、叙述トリックか等々。これには、過去のトリック・ミステリーの大半を読破するだけの“傾向と対策”が要求される。前例があれば、アウト。

登場人物の職業知識や時代考証、風俗考証の蘊蓄などで唸らせ、感心させる。これもまた“傾向と対策”が要求され、前例があれば、アウトとは言わないまでも、かなり不利。

物語の舞台が、選考委員に既視感を与えない。選考委員の圧倒的大多数は都会人なので、都会を舞台にすると不利。絶対に大都会でなければ成立し得ない物語でない限りは地方、それも、できるだけ鄙びた田舎が有利。都会人には体験不可能に近い自然描写が優れていれば、前例があってもOK。北国の豪雪、南国の凄まじい大型台風など。

主要登場人物が非常に魅力的で、ステレオ・タイプの敵役、ライバルなどが出ない

この四項目の全部を満たせとまでは言わない。しかし、三項目は必須で、二項目では、かなり厳しい。①~③の三項目を満たしていれば、④に関しては必ずしも新人賞受賞に必須ではないが、キャラクター造型が下手では、文壇で生き残れない。杉江氏のコメントのように、早々に引きずり下ろされるターゲットにされかねない。

これほどに殺人事件ミステリーは、新人賞受賞のハードルが高い。逆に言えば、殺人事件が起きないミステリーは、それだけで意外であり、殺人事件に食傷している選考委員をして「お? これは面白そうだ」と気を引く可能性がある。

ここで、二作品を紹介する。新人賞受賞作ではないので、アマチュア作家の“傾向と対策”の対象になりにくい作品だが、参考になる。

第一が『配達あかずきん』(大崎梢)で、キャッチ・コピーが「『本屋の謎は本屋さんが解かなきゃ!』とある駅ビルの六階にある成風堂書店を舞台に、しっかり者の書店員・杏子さんと勘の良いアルバイト大学生・多絵ちゃんが、書店で起こる謎や事件を鮮やかに解き明かす」で、「ウィキペディア」では「二〇〇六年まで書店に勤務していた経験があり、デビュー作をはじめとした『成風堂書店事件メモ』シリーズは、駅ビル内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、木下杏子をワトソン役兼語り手に、勘のいい学生アルバイト西巻多絵を名探偵役とした作品群である。同シリーズは、多くが書店を舞台にした日常の謎を扱っており、『本格書店ミステリ』とも呼ばれる」と紹介されている。

前記の四項目では②で唸らせる。書店には誰でも行くが、内部事情がどうなっているのかは、意外と知らない。「へえー、そうなんだ」となる。これで選考委員が感心してくれれば、しめたもので、新人賞受賞に一歩、近づけたことになる。自分の職場では当たり前だと思っていることを、意外と一般人は知らない。そこに気づけば応募作執筆の大きなヒントとなる。④は、主人公が探偵役ではないこともあって、イマイチ。

第二が『れんげ野原のまんなかで』(森谷明子)で、これは鮎川哲也賞受賞第一作。キャッチ・コピーが『秋庭市の外れも外れ、ススキばかりが生い茂る斜面のど真ん中に建つ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。長閑な図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎』で、②と④は『配達あかずきん』と共通した要素があるし、③も押さえている。

殺人事件ミステリーにウンザリした選考委員の賛同を得るには、どうしたら良いのか。この二作品は格好の指針となるはずである。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。

新人賞を狙う基本常識について(2010年10月号)

文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。

多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。

某所でプロ作家志望者を対象に講演していて、驚かされたエピソードがあった。

それは、相当数のアマチュア作家が「面白い作品を書きさえすれば、新人賞は授賞される」と思い込んでいる、という事実だった。これは、大きな勘違いと言わざるを得ない。

この原稿を執筆する直前に宝島社のサイトで、『このミステリーがすごい!』大賞の途中経過が発表された。私の生徒の一人が一次選考を通過し、三人が「次回作に期待」と評価されたので念入りに読んだのだが、予備選考委員の一人、杉江松恋氏のコメントに「お断りしておくならば、ここに採り上げなかった中には、すでに他社で複数の商業出版をしている書き手、新人賞受賞経験者の作品もあった」という極めて重要な一文があった。

現在、大多数の新人賞は、新人賞と銘打ちながら圧倒的大多数が「アマ・プロ問わず」となっている。つまり、『このミステリーがすごい!』大賞のようなビッグ・タイトルの賞となると、かなりの数の“食えなくなったプロ作家”が再デビューを狙って応募してくる。

プロ作家であれば“面白い作品”を書くのは、当たり前のことである。そういう作品が容赦もなく落とされる。つまり“面白い作品”は新人賞を狙う必要条件であって、決して十分条件ではない、ということなのだ。そこを勘違いしないでほしい。面白いことに加えて、ユニークで斬新で、奇抜で感心かつ感激できる作品でプロ作家を蹴落とさなければならないのだ。杉江氏は「既存の作家にしてみれば地位が脅かされやすいということだが、これからデビューする側から見れば、上でつかえている者を引きずり下ろすことができるということである」ともコメントしているが、まさに、そのとおりである。

プロ作家への道は、一種の“椅子取りゲーム”である。日本でプロ作家として生計が成り立っている、それも、サラリーマン以上の高額を稼いでいるプロ作家の人数は、この五十年間、ほとんど変わっていない。出版界が構造的大不況に突入した現在、むしろ文壇に用意された“椅子”の数は、漸減しつつあるとさえ言える。そういう状況下において新人賞受賞作家を目指すのであれば、よほど腹を括って“傾向と対策”を講じる必要がある。

ところで、名のあるプロ作家で「新人賞を狙うのに、傾向と対策などは必要ない」と公言している人がいるが、とんでもない間違いである。それは、杉江氏の言うように、自分の文壇での地位を脅かされたくなくて、アマチュアを惑わす意図で嘘を言っているのか、それとも“傾向と対策”の意味を取り違えているかの、いずれかである。

これが大学受験や資格試験受験の場合には“傾向と対策”とは過去問を研究して“同じような解き方をする”ことだが、新人賞に関する“傾向と対策”は違う。“過去の受賞作を研究する”ところまでは同じだが、その先が逆なのだ。“同じような物語には絶対にしない”ことがキーポイントとなる。新人賞応募作となると、前年の受賞作や同一ジャンルの他新人賞の受賞作に酷似した作品が大量に殺到する現実から見て、依然として“傾向と対策”の意味を正反対に取り違えているアマチュアが多いので、繰り返し注意しておく。

ミステリー=殺人事件、ではない

秋以降、横溝正史ミステリ大賞、鮎川哲也賞、江戸川乱歩賞、城山三郎経済小説大賞とミステリー系の新人賞が並ぶ(城山三郎経済小説大賞は過去の受賞作から見て、単なる経済小説ではなく、経済がらみのミステリーを求めている)。また、松本清張賞はミステリーもしくは時代劇である(最近は、時代劇の比重が大きいが)。

そうすると“傾向と対策”もせずに、短絡的に「ミステリー=殺人事件」と思い込んでいて、何が何でも殺人事件を出さなければならないと考えているアマチュアが多い事実にも、驚かされた。ここはひとつ、選考委員の側に立って考えてみてほしい。送られて来る作品、来る作品、十中八九までが殺人事件ミステリーなのだ。読んでいて「また殺人事件か」となる。それでもなお予選を通過させるとなれば、何か目新しくなければならない。

トリックが斬新で、前例がない。密室トリックか、アリバイ・トリックか、あるいは登場人物の入れ替わりトリックか、叙述トリックか等々。これには、過去のトリック・ミステリーの大半を読破するだけの“傾向と対策”が要求される。前例があれば、アウト。

登場人物の職業知識や時代考証、風俗考証の蘊蓄などで唸らせ、感心させる。これもまた“傾向と対策”が要求され、前例があれば、アウトとは言わないまでも、かなり不利。

物語の舞台が、選考委員に既視感を与えない。選考委員の圧倒的大多数は都会人なので、都会を舞台にすると不利。絶対に大都会でなければ成立し得ない物語でない限りは地方、それも、できるだけ鄙びた田舎が有利。都会人には体験不可能に近い自然描写が優れていれば、前例があってもOK。北国の豪雪、南国の凄まじい大型台風など。

主要登場人物が非常に魅力的で、ステレオ・タイプの敵役、ライバルなどが出ない

この四項目の全部を満たせとまでは言わない。しかし、三項目は必須で、二項目では、かなり厳しい。①~③の三項目を満たしていれば、④に関しては必ずしも新人賞受賞に必須ではないが、キャラクター造型が下手では、文壇で生き残れない。杉江氏のコメントのように、早々に引きずり下ろされるターゲットにされかねない。

これほどに殺人事件ミステリーは、新人賞受賞のハードルが高い。逆に言えば、殺人事件が起きないミステリーは、それだけで意外であり、殺人事件に食傷している選考委員をして「お? これは面白そうだ」と気を引く可能性がある。

ここで、二作品を紹介する。新人賞受賞作ではないので、アマチュア作家の“傾向と対策”の対象になりにくい作品だが、参考になる。

第一が『配達あかずきん』(大崎梢)で、キャッチ・コピーが「『本屋の謎は本屋さんが解かなきゃ!』とある駅ビルの六階にある成風堂書店を舞台に、しっかり者の書店員・杏子さんと勘の良いアルバイト大学生・多絵ちゃんが、書店で起こる謎や事件を鮮やかに解き明かす」で、「ウィキペディア」では「二〇〇六年まで書店に勤務していた経験があり、デビュー作をはじめとした『成風堂書店事件メモ』シリーズは、駅ビル内にある中規模書店を舞台とし、しっかり者の店員、木下杏子をワトソン役兼語り手に、勘のいい学生アルバイト西巻多絵を名探偵役とした作品群である。同シリーズは、多くが書店を舞台にした日常の謎を扱っており、『本格書店ミステリ』とも呼ばれる」と紹介されている。

前記の四項目では②で唸らせる。書店には誰でも行くが、内部事情がどうなっているのかは、意外と知らない。「へえー、そうなんだ」となる。これで選考委員が感心してくれれば、しめたもので、新人賞受賞に一歩、近づけたことになる。自分の職場では当たり前だと思っていることを、意外と一般人は知らない。そこに気づけば応募作執筆の大きなヒントとなる。④は、主人公が探偵役ではないこともあって、イマイチ。

第二が『れんげ野原のまんなかで』(森谷明子)で、これは鮎川哲也賞受賞第一作。キャッチ・コピーが『秋庭市の外れも外れ、ススキばかりが生い茂る斜面のど真ん中に建つ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。長閑な図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎』で、②と④は『配達あかずきん』と共通した要素があるし、③も押さえている。

殺人事件ミステリーにウンザリした選考委員の賛同を得るには、どうしたら良いのか。この二作品は格好の指針となるはずである。

若桜木先生が送り出した作家たち

小説現代長編新人賞

小島環(第9回)

仁志耕一郎(第7回)

田牧大和(第2回)

中路啓太(第1回奨励賞)

朝日時代小説大賞

仁志耕一郎(第4回)

平茂寛(第3回)

歴史群像大賞

山田剛(第17回佳作)

祝迫力(第20回佳作)

富士見新時代小説大賞

近藤五郎(第1回優秀賞)

電撃小説大賞

有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞)

『幽』怪談文学賞長編賞

風花千里(第9回佳作)

近藤五郎(第9回佳作)

藤原葉子(第4回佳作)

日本ミステリー文学大賞新人賞 石川渓月(第14回)
角川春樹小説賞

鳴神響一(第6回)

C★NOVELS大賞

松葉屋なつみ(第10回)

ゴールデン・エレファント賞

時武ぼたん(第4回)

わかたけまさこ(第3回特別賞)

日本文学館 自分史大賞 扇子忠(第4回)
その他の主な作家 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司
新人賞の最終候補に残った生徒 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞)

若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール

昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。