松本清張賞について


文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は松本清張賞について触れることにする。松本清張賞に関しては依然、全く〝傾向と対策〟も立てないで、江戸川乱歩賞、横溝正史ミステリ大賞と並ぶミステリーの三大タイトル、あるいは鮎川哲也賞まで合わせて四大タイトルだと思い込んでいるアマチュア作家が、非常に多い。
しかし、そもそも松本清張は、ミステリーだけの作家ではない。『無宿人別帳』『かげろう絵図』『天保図録』など時代小説の傑作も非常に多く、松本清張賞受賞作も、時代劇のほうが傑作が多いし、受賞作家の生き残り率も、時代劇作家のほうが遙かに多い。
松本清張賞受賞作家で、時代劇以外の作品で受賞して超売れっ子になった書き手は、唯一『陰の季節』の横山秀夫(第五回)くらいのものである。『輪廻』で受賞した明野照葉(第七回)が、作品数において横山に次ぐが、明野の受賞作は、江戸時代の旧家に題材を採った、かなり時代劇がかったホラーであり、明確に「時代劇以外」とは言い難い。
純粋にミステリーのジャンルに絞って見ると、『一応の推定』で受賞した広川純(第十三回)は受賞後第一作までしか出ていないし、第十六回受賞作家の牧村一人(『アダマースの饗宴』で受賞)は、まだ受賞作一作きりである。二〇〇六年に『俺と雌猫のレクイエム』で第四十五回オール讀物推理小説新人賞を受賞しているにもかかわらず、である。
『一応の推定』のキャッチ・コピーに「膳所駅で轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のための覚悟の自殺だったのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末に辿り着いた真実とは? 保険業界の裏側、臓器移植など、現代社会の問題点を見事に描き切った滋味溢れる長篇ミステリー」とあるが「滋味」ではなく「地味」の誤変換なのではないかと感じるくらいにオーソドックスな古典社会派ミステリー。
私の場合には読後、数年を経ているので、ほとんど『一応の推定』は、記憶に残っていない。キャッチ・コピーを読み返して、ようやく「ああ、そういえば、そういう物語だった」と記憶が蘇ってくる程度で、要するに〝華〟がない、影が薄い物語なのだ。そういう物語を書いて受賞できたとしても、プロ作家として文壇に生き残ることは難しい。
『ホワイトアウト』(真保裕一)、『凍える牙』(乃南アサ)、『硝子のハンマー』(貴志祐介)、『99%の誘拐』(岡嶋二人)、『十八の夏』(光原百合)など読んでから何年も経っても記憶に残っている傑作が多々あるのだから、とにかく何かで印象を残さないと拙い。
新人賞受賞作に限ってみても、『このミステリーがすごい!』大賞では浅倉卓弥『四日間の奇蹟』、柳原慧『パーフェクト・プラン』、海堂尊『チーム・バチスタの栄光』、伊園旬『ブレイクスルー・トライアル』、増田俊也『シャトゥーン ヒグマの森』、拓未司『禁断のパンダ』、横溝正史ミステリ大賞では桂美人『ロスト・チャイルド』、大村友貴美『首挽村の殺人』、井上尚登『T.R.Y.』、服部まゆみ『時のアラベスク』、江戸川乱歩賞では森村誠一『高層の死角』、日下圭介『蝶たちは今…』、長井彬『原子炉の蟹』、高橋克彦『写楽殺人事件』、鮎川哲也賞では加納朋子『ななつのこ』、愛川晶『化身 アヴァターラ』、谺健二『未明の悪夢』、飛鳥部勝則『殉教カテリナ車輪』、森谷明子『千年の黙 異本源氏物語』などなど傑作群が多いし、たとえ駄作だと貶された作品でも、強烈な印象を残すことに成功している。例えば「あの自然描写は凄かった」( 『シャトゥーン ヒグマの森』『首挽村の殺人』)あの料理蘊蓄は凄かった(『禁断のパンダ』)といったように〝売り〟部分が記憶に残る。
また、執筆に際しては、そのように明確に〝売り〟を意識しなければならない。
ここで『アダマースの饗宴』に触れると、キャッチ・コピーは「殺人を犯し、八年の刑期を終えて出所した元風俗嬢の笙子。静かに暮らすつもりが、かつての恋人が起こした銃撃事件との関わりを疑われ、複数の組織から身柄を狙われることに。掛かる火の粉を笙子は振り払うことができるのか?」だが、アマゾンのレビューは「ところどころにアクションシーンが出てくるが、あまりに荒唐無稽で唐突。なぜ?と思うド派手なアクション。これがハードボイルドか?と何度も思った。話自体は確かに二転三転するが、「落ち」も突飛過ぎ。大沢在昌氏絶賛と言うが、それほど面白いとは思わなかった」「笙子の元恋人の男が騙し取った十億円を巡って繰り広げられる命がけのゲームという設定なのだが、いまいち盛り上がらなかった。物語の前半から中盤にかけては、やくざ同士のかけひき、IT企業の思惑、笙子の元恋人の男たちの介入と、どのような展開が繰り広げられるのか楽しみだったのだが、結局、大した展開もなく終わってしまったのが残念だった」「出来の悪い映画と同じで、終わったことがベストだったような作品。予想以上に手の込んだ人物が沢山登場するが、ヤクザの人物描写にじっくり付き合う義理もなく、半可通の金融ゲームもまったく面白くなく、何を訴えたいのか解らず、イライラしながら時間を浪費してしまった。豊かになり、目標を失った日本がこんな無意味な小説を書くために才能を浪費する人物を生み出し、これに時間を浪費する読者がいるとすれば、何をかいわんやである。苦労して傑作を残した松本清張氏が怒っているのではないだろうか」などと散々な酷評。
大沢在昌の絶賛に関しては、とにかくミステリーが売れない現状に苛々した版元が、過大評価を著名作家や評論家に依頼することで売上げを少しでも伸ばそうという魂胆が、あまりにも露骨に見え見えで、今や利口な読者は騙されなくなっている。駄作は駄作だと正直に認めて、せいぜい佳作ぐらいに留めておかないと、賢明な読者に見放されて自分で自分の首を絞める最悪の事態に陥りかねない。穿った見方をすれば、作者の牧村一人がオール讀物推理小説新人賞を受賞したにもかかわらず、一向に芽が出ないので、文藝春秋編集部の温情で、応募作に傑作がなかったこの年度に松本清張賞を授賞したとも思えてくる。
アマゾンのレビューでは指摘されていないが、『アダマースの饗宴』の最大の失敗は、主人公の笙子を馬鹿に設定したことである。主人公を馬鹿・間抜けに設定したら、まず、ミステリーは失敗する(お笑い系ミステリーを除く)。ミステリーでは何カ所かで主人公をピンチに陥れることが必須だが、主人公を馬鹿・間抜けに設定すると、どうしても安直に、それが原因で危機に陥る状況を作ってしまう。これは、読者をシラケさせるばかり。
主人公が馬鹿・間抜けであるがゆえにハラハラ、ドキドキ……というタイプの物語を書いて、それで文壇に生き残れた作家を、私は知らない。例外なく文壇から消え失せる。
主人公は利口だが、自分の頭脳を過信するので暴走してしまい、その結果としてピンチに陥る、という設定とは似て非なるものなので、そこを充分に考えなければならない。
右に挙げた中では『ロスト・チャイルド』がそういう作品なので、読み比べてほしい。
あと『アダマースの饗宴』における最大の欠点はヤクザ、暴力団の内情描写に全くリアリティが欠けていることである。牧村は自分の頭の中だけでイメージして書いて、全く取材しなかったことが見え見えである。ド新人ならともかく、既に新人賞を受賞しているのだから、手を尽くせば、取材の手段はいくらでも見つけ出せたはずである。はっきり言って『アダマースの饗宴』は「こういう作品を書いてはいけない」という見本のような話。
よほど売れなくて懲りたのか、松本清張賞は翌年は村木嵐『マルガリータ』という、天正遣欧少年使節に題材を採った時代劇作品に授賞している。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
---|---|
朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。
文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は松本清張賞について触れることにする。松本清張賞に関しては依然、全く〝傾向と対策〟も立てないで、江戸川乱歩賞、横溝正史ミステリ大賞と並ぶミステリーの三大タイトル、あるいは鮎川哲也賞まで合わせて四大タイトルだと思い込んでいるアマチュア作家が、非常に多い。
しかし、そもそも松本清張は、ミステリーだけの作家ではない。『無宿人別帳』『かげろう絵図』『天保図録』など時代小説の傑作も非常に多く、松本清張賞受賞作も、時代劇のほうが傑作が多いし、受賞作家の生き残り率も、時代劇作家のほうが遙かに多い。
松本清張賞受賞作家で、時代劇以外の作品で受賞して超売れっ子になった書き手は、唯一『陰の季節』の横山秀夫(第五回)くらいのものである。『輪廻』で受賞した明野照葉(第七回)が、作品数において横山に次ぐが、明野の受賞作は、江戸時代の旧家に題材を採った、かなり時代劇がかったホラーであり、明確に「時代劇以外」とは言い難い。
純粋にミステリーのジャンルに絞って見ると、『一応の推定』で受賞した広川純(第十三回)は受賞後第一作までしか出ていないし、第十六回受賞作家の牧村一人(『アダマースの饗宴』で受賞)は、まだ受賞作一作きりである。二〇〇六年に『俺と雌猫のレクイエム』で第四十五回オール讀物推理小説新人賞を受賞しているにもかかわらず、である。
『一応の推定』のキャッチ・コピーに「膳所駅で轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のための覚悟の自殺だったのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末に辿り着いた真実とは? 保険業界の裏側、臓器移植など、現代社会の問題点を見事に描き切った滋味溢れる長篇ミステリー」とあるが「滋味」ではなく「地味」の誤変換なのではないかと感じるくらいにオーソドックスな古典社会派ミステリー。
私の場合には読後、数年を経ているので、ほとんど『一応の推定』は、記憶に残っていない。キャッチ・コピーを読み返して、ようやく「ああ、そういえば、そういう物語だった」と記憶が蘇ってくる程度で、要するに〝華〟がない、影が薄い物語なのだ。そういう物語を書いて受賞できたとしても、プロ作家として文壇に生き残ることは難しい。
『ホワイトアウト』(真保裕一)、『凍える牙』(乃南アサ)、『硝子のハンマー』(貴志祐介)、『99%の誘拐』(岡嶋二人)、『十八の夏』(光原百合)など読んでから何年も経っても記憶に残っている傑作が多々あるのだから、とにかく何かで印象を残さないと拙い。
新人賞受賞作に限ってみても、『このミステリーがすごい!』大賞では浅倉卓弥『四日間の奇蹟』、柳原慧『パーフェクト・プラン』、海堂尊『チーム・バチスタの栄光』、伊園旬『ブレイクスルー・トライアル』、増田俊也『シャトゥーン ヒグマの森』、拓未司『禁断のパンダ』、横溝正史ミステリ大賞では桂美人『ロスト・チャイルド』、大村友貴美『首挽村の殺人』、井上尚登『T.R.Y.』、服部まゆみ『時のアラベスク』、江戸川乱歩賞では森村誠一『高層の死角』、日下圭介『蝶たちは今…』、長井彬『原子炉の蟹』、高橋克彦『写楽殺人事件』、鮎川哲也賞では加納朋子『ななつのこ』、愛川晶『化身 アヴァターラ』、谺健二『未明の悪夢』、飛鳥部勝則『殉教カテリナ車輪』、森谷明子『千年の黙 異本源氏物語』などなど傑作群が多いし、たとえ駄作だと貶された作品でも、強烈な印象を残すことに成功している。例えば「あの自然描写は凄かった」( 『シャトゥーン ヒグマの森』『首挽村の殺人』)あの料理蘊蓄は凄かった(『禁断のパンダ』)といったように〝売り〟部分が記憶に残る。
また、執筆に際しては、そのように明確に〝売り〟を意識しなければならない。
ここで『アダマースの饗宴』に触れると、キャッチ・コピーは「殺人を犯し、八年の刑期を終えて出所した元風俗嬢の笙子。静かに暮らすつもりが、かつての恋人が起こした銃撃事件との関わりを疑われ、複数の組織から身柄を狙われることに。掛かる火の粉を笙子は振り払うことができるのか?」だが、アマゾンのレビューは「ところどころにアクションシーンが出てくるが、あまりに荒唐無稽で唐突。なぜ?と思うド派手なアクション。これがハードボイルドか?と何度も思った。話自体は確かに二転三転するが、「落ち」も突飛過ぎ。大沢在昌氏絶賛と言うが、それほど面白いとは思わなかった」「笙子の元恋人の男が騙し取った十億円を巡って繰り広げられる命がけのゲームという設定なのだが、いまいち盛り上がらなかった。物語の前半から中盤にかけては、やくざ同士のかけひき、IT企業の思惑、笙子の元恋人の男たちの介入と、どのような展開が繰り広げられるのか楽しみだったのだが、結局、大した展開もなく終わってしまったのが残念だった」「出来の悪い映画と同じで、終わったことがベストだったような作品。予想以上に手の込んだ人物が沢山登場するが、ヤクザの人物描写にじっくり付き合う義理もなく、半可通の金融ゲームもまったく面白くなく、何を訴えたいのか解らず、イライラしながら時間を浪費してしまった。豊かになり、目標を失った日本がこんな無意味な小説を書くために才能を浪費する人物を生み出し、これに時間を浪費する読者がいるとすれば、何をかいわんやである。苦労して傑作を残した松本清張氏が怒っているのではないだろうか」などと散々な酷評。
大沢在昌の絶賛に関しては、とにかくミステリーが売れない現状に苛々した版元が、過大評価を著名作家や評論家に依頼することで売上げを少しでも伸ばそうという魂胆が、あまりにも露骨に見え見えで、今や利口な読者は騙されなくなっている。駄作は駄作だと正直に認めて、せいぜい佳作ぐらいに留めておかないと、賢明な読者に見放されて自分で自分の首を絞める最悪の事態に陥りかねない。穿った見方をすれば、作者の牧村一人がオール讀物推理小説新人賞を受賞したにもかかわらず、一向に芽が出ないので、文藝春秋編集部の温情で、応募作に傑作がなかったこの年度に松本清張賞を授賞したとも思えてくる。
アマゾンのレビューでは指摘されていないが、『アダマースの饗宴』の最大の失敗は、主人公の笙子を馬鹿に設定したことである。主人公を馬鹿・間抜けに設定したら、まず、ミステリーは失敗する(お笑い系ミステリーを除く)。ミステリーでは何カ所かで主人公をピンチに陥れることが必須だが、主人公を馬鹿・間抜けに設定すると、どうしても安直に、それが原因で危機に陥る状況を作ってしまう。これは、読者をシラケさせるばかり。
主人公が馬鹿・間抜けであるがゆえにハラハラ、ドキドキ……というタイプの物語を書いて、それで文壇に生き残れた作家を、私は知らない。例外なく文壇から消え失せる。
主人公は利口だが、自分の頭脳を過信するので暴走してしまい、その結果としてピンチに陥る、という設定とは似て非なるものなので、そこを充分に考えなければならない。
右に挙げた中では『ロスト・チャイルド』がそういう作品なので、読み比べてほしい。
あと『アダマースの饗宴』における最大の欠点はヤクザ、暴力団の内情描写に全くリアリティが欠けていることである。牧村は自分の頭の中だけでイメージして書いて、全く取材しなかったことが見え見えである。ド新人ならともかく、既に新人賞を受賞しているのだから、手を尽くせば、取材の手段はいくらでも見つけ出せたはずである。はっきり言って『アダマースの饗宴』は「こういう作品を書いてはいけない」という見本のような話。
よほど売れなくて懲りたのか、松本清張賞は翌年は村木嵐『マルガリータ』という、天正遣欧少年使節に題材を採った時代劇作品に授賞している。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
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朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。