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熊本復興のパワーになる作品を集める『震災万葉集』

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作文・エッセイ
公募ニュース

2016年4月14日21時26分に起きた震度7の揺れ、その後も続いた熊本地震。「くまもと文学歴史館」では震災に関する短歌・俳句・詩・川柳・肥後狂句(熊本弁の話口調で詠ったもの)・散文・随筆・その他文学作品を集めています。

 

震災に対する想いを共有し、ともに励ましあい復興していく力にもなる『震災万葉集』を作りたいという想いで集められた作品は2017年4月に予定されている震災パネル展、ホームページなどインターネットでの公開、印刷物として作成することが検討されています。

 

万葉集は7世紀~8世紀頃に編成された日本でもっとも古い歌集。特徴は天皇から詠み人しらずまで、さまざまな価値観で詠まれた歌です。「万の言の葉」「多くの言の葉」を集める意味、または「葉」を「世」の意味にとり、「万世にまで末永く伝えられるべき歌集」という考え方があるといわれています。『震災万葉集』には熊本地震で失ったもの・得たもの、体験談をたくさんの人から集めて後世まで伝えていきたいという想いが込められています。

 

熊本地震は、前震がおきた2日後に本震が起きるという珍しいケースでした。これによりたくさんの人が犠牲になりました。震災は日常が一変する出来事です。人生に対する感じ方が変わり、同じ体験をした人でしか解りあえないこと、孤独を抱えてしまうこともあるかもしれません。

 

復興サポートとして2011年に起きた東日本大震災でも短歌を詠むイベントが行われていました。時が経っても鮮明に残る「あの日」の光景が短い言葉のなかで強い力をもって記されています。震災を体験していない人にとっては作品に触れることで震災を考えるきっかけになります

 

震災をテーマにした作品の紹介

 

『3.11震災短歌 忘れないで』山川のぼる 著

地震が起きた3月11日から毎日1首、被災地の様子を詠んだ短歌をまとめた作品集です。震災直後の様子やさまざまな取り組み、被災者、被災地が抱える問題など復興を願う気持ちが詰まった1冊。

 

『NHKドキュメンタリー 3.11万葉集 詠み人知らずたちの大震災』玄真行 箸

100時間を超える取材で出会った、震災によって人生を余儀なく変えられた人々の心叫びをドキュメンタリーで放送、書籍化。「あの日」から短歌を詠みつづけるひとりひとりの心情に迫った1冊です。

 

震災を記すことは人生を振り返ること、ひとつとして同じものはありません。あなたの記録を残してください。

 

 

公募情報の詳細はこちら:

https://www.koubo.co.jp/contest/senryu/tanka/027815.html

熊本地震記録「震災万葉集」募集(2017年3月17日〆切)