歴女も必見!新撰組への想いを届けよう…
今年で、大政奉還から150年の節目を迎えます。新撰組をはじめとした、幕府を支えることに命をかけた人物に想いを馳せた『短歌・俳句』を募集しています。
新撰組は、個性豊かな隊士たちが信念を貫いて生きる姿に、多くの歴史ファンが魅了されています。2004年、三谷幸喜脚本の大河ドラマ『新選組!』では、局長「近藤勇」にSMAPの香取慎吾をあてるキャスティングも話題となりました。
新撰組が結成されたのは幕末の動乱期。尊王攘夷運動をはじめとする幕府を倒そうとする動きが高まり、それを抑える目的で集まりました。黒船でペリーが来航したころ、幕府の大老・井伊直弼が天皇の承諾を得ずにアメリカと日米修好通商条約を結ぶなど、朝廷の許可を得ない政治に反発する尊王攘夷思想が広がっていきました。討幕の機運が高まっていく中、京都の旅館に潜伏していた尊攘派の吉田稔麿ら20数名討った「池田屋事件」で、新撰組の名は一躍有名になりました。
討幕派と、それに対抗する佐幕派の争いがさらに激化する中、「鳥羽・伏見の戦い」から戊辰戦争が始まり、幕府側、新撰組は敗戦し江戸に退きます。戦死・負傷・脱走などで隊士の数が減ったまま、最後は北海道・函館の「五稜郭」で土方歳三が戦死し、一連の旧幕府軍と新政府軍の戦いは幕を閉じました。
幕府への使命感、仲間からの裏切りや大きくなりすぎた隊の分裂、散っていった命と名前を変えて生きる第2の人生など、新撰組の面々には、さまざまな運命が待っていました。あなたなら、幕末の隊士たちにどんな想いを届けたいですか?
新撰組の主なメンバー
芹沢鴨(せりざわ かも)
新撰組の初代局長。もとは水戸出身の浪士だったが、会津藩の御預りとして「新撰組」を結成。豪腕、豪剣、呑むと手が付けられないほどの酒乱。その悪行が災いし、会津藩のはからいで仲間の近藤勇らに暗殺されてしまう。
近藤勇(こんどう いさみ)
新撰組局長。天然理心流剣術道場「試衛館」の4代目から新撰組に入隊。そのカリスマから隊士の信頼を集め2代目局長となる。リーダーシップを発揮して池田屋事件で討幕派を大量に捕えたが、鳥羽伏見の戦いで負傷。甲州勝浦の戦いで敗戦し逃亡の末、千葉の流山で自首し打ち首になった。
土方歳三(ひじかた としぞう)
副長。元は武蔵の薬売り。近藤と同じ「試衛館」出身。こころを鬼にして、掟(局中法度)を破ったものを次々に切腹させるなど組織を統一。近藤の死後も最後まで戦い抜いた末、函館で戦死。旧幕府軍と新政府軍の戦いに幕が下りた。土方を主人公とした司馬遼太郎の『燃えよ剣』は、新撰組好きには必携の1冊。
山南敬助(やまなみ/さんなん けいすけ)
総長。剣術の試合で近藤勇に出会う。近藤の腕前に惚れ込み、浪士組を経て「新撰組」へ。しかし土方の方向性に付いていけず脱走。『新選組!』では堺雅人さんが演じ、切腹シーンは伝説に。
伊東甲子太郎(いとう かしたろう)
参謀。池田屋事件後に入隊。尊王攘夷を唱え、新撰組が分裂するきっかけとなってしまった。討幕計画を知った近藤勇に宴に誘われ、油小路本光寺前で新撰組の隊士に暗殺された。
沖田総司(おきた そうじ)
一番隊組長。近藤勇・土方歳三と同じ剣術の道場「試衛館」出身。剣豪の多い新撰組の中でも、その腕は一目置かれていた。池田屋事件では近藤らと共に真っ先に現場に踏み込んだ剣の達人。慕っていた山南の脱走を追い、切腹の苦痛と負担を減らす介錯を担当。自身は病気がちで「鳥羽伏見の戦い」には参加できず、近藤の死を知らないまま病死したとされている。
永倉新八(ながくら しんぱち)
二番隊組長。池田屋事件では近藤・沖田らと共に先発隊として斬りこんだ。甲州勝浦の戦いの後は近藤らと別れ、剣術を生かし師範の道へ。明治維新後も生き、77歳で生涯をとじた。晩年は新撰組の名誉回復に注力。
斎藤一(さいとう はじめ)
三番組組長。沖田・永倉と並ぶ最強剣士。明治維新後は警察官になり西南戦争では西郷隆盛率いる軍と戦った。人気漫画『るろうに剣心』では必殺技「牙突(GATOTSU)」「牙突零式(GATOTSU ZERO STYLE)」を繰り出し、主人公・緋村剣心のライバルとして描かれている。
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/literature/tanka/028668.html
大政奉還150周年「新選組俳句・短歌作品コンテスト」作品募集(2017年3月13日〆切)