3行から応募OK!猫にまつわるストーリーを妄想して
小説投稿サイトの「エブリスタ」が、3行から応募できる「超」妄想コンテストの作品を募集しています。第38回目のテーマは、ずばり「猫」。とにかく、物語のどこかで猫が登場していればOKです。
猫と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?自由気まま・気分や・ツンデレなどをよく耳にしますが、意外と甘えん坊で淋しがりやという面もあるようです。そんな性格をうまく物語に反映させてみましょう。
「吾輩は猫である。名前はまだない」の書き出しで有名な、夏目漱石の『吾輩は猫である』はもっとも有名な作品の1つです。人間に対して上から目線で鋭く観察している吾輩の目を通し、社会風刺的に描かれています。
フレデリック・プイエ著の『今日もパリの猫は考え中-黒猫エドガーの400日-』に登場する、パリ生まれの黒猫エドガーは、新しい家族を「アホ家族」と呼んでおり、人間だけでなく犬に対しても「おバカ」と厳しい視線です。そんなエドガーも、実はとても甘えん坊?「もしかしたら愛情の裏返しなのかも…」と猫らしいツンデレが炸裂しています。
また、万城目学さんの『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』に出てくるマドレーヌ夫人は、猫でありながら「外国語(犬語)が話せる」という不思議さも、なぜかすんなり受け入れてしまう空気感が物語に流れています。そして旦那さんはなんと犬!夫婦のシーンでは、猫が持つ一途な愛、健気な一面も描かれています。
人気の赤川次郎の推理小説『三毛猫ホームズシリーズ』も無視するわけにはいきません。主人である刑事の片山義太郎とさまざまな事件を解決していくさまは、猫の賢さが際立っているともいえます。紅茶好きという設定も、気品を感じさせます。
性格はいろいろだけど、どこかインテリで存在感たっぷりの猫たち。主役でも脇役でも目立ちます。3行からはじめられる「猫文学」、あなたならどんな猫を登場させますか?
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/literature/episode/026249.html
エブリスタ 第38回「猫」が登場する物語を書こう (2016年12月13日〆切)