データをデザインで分かりやすく!「QUICK Data Design Challenge 2023」
株式会社QUICKでは、データから読み取れる内容を、クリエイティブなアイデアで表現した作品を募集しています。グランプリには賞金30万円が贈られます。締切は2023年6月12日。「データの分かりづらさ」の壁を越える、デザインの力を見せてください!
「データの分かりづらさ」の壁を越えるには?
こちらは、デザインの力で「データの分かりづらさ」の壁を越えていこうとする試みから開催されるコンテストです。
主催する株式会社QUICKは、「日経平均株価」の算出などをはじめとした金融・経済情報サービスで、約50年にわたり日本経済を支えてきた会社です。データのプロフェッショナルである同社とあなたのデザイン力で、社会の見方を変える発見や学びと出会うきっかけを作り、豊かな社会を目指しませんか?
デザインの力を借りてみよう
データは、私たちの生活や未来に欠かせない情報源です。しかし、データは専門用語や数字の羅列にしか見えなかったり、メディアによってはわざと1つのデータが大きく見えるように作ったりします。それによって、データは難しくて分かりづらい、苦手だと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。この「データの分かりづらさ」の壁を越えて、誰もがデータから自由に学びを得られるようにできないだろうか?という問いに、デザインの力を借りて答えを生み出すコンテストです。
お題は、応募者が選定した使用可能なデータか、主催者が選定したグラフや表。「これらをあなた自身の視点で捉え直し、新しい見せ方を考えてください。インフォグラフィック、データビジュアライゼーション、動画、写真、VRなど、どんな形式でも構いません」と担当者。
「インフォグラフィック」「データビジュアライゼーション」は、いずれも“データの見える化(可視化)”を表現する手法です。「インフォグラフィック」は、図やイラストなどを用いて情報を視覚的・直感的に分かりやすく伝える方法です。たとえば、電車の路線図や食事バランスガイドのコマなど。「データビジュアライゼーション」では、アルゴリズムを用いてデータを視覚的に分かりやすく表現します。 古くは、1850年代のクリミア戦争での兵士の死因・死亡者数を視覚化したナイチンゲールの報告資料もデータビジュアライゼーションを用いたものだったそう。
食事バランスガイドのコマ(インフォグラフィックの例)
ナイチンゲールによる「鶏冠」チャート(データビジュアライゼーションの例)
たとえば、こんなアプローチ
“データの見える化(可視化)”としては、コンテストの公式WEBサイトにも挙げられている、デンマークの人がギャング関連の犯罪によって行動を変えた割合をバリケードテープに絡まれた人というモチーフで表現したものも、面白い例です。現代アートのインスタレーションのようでもありますね。
ほかにも、さんすうセットのおはじきは、データの基本である数がまだわからないこどものためのデザインです。脳内メーカーはその人の考えていることの割合を一目でわかるようにしたデザインですし、下記の相関図は人の気持ちの大きさや向きを矢印で表したデザイン。
人の気持ちの大きさや向きを矢印で表した相関図
ほら、データが親しみやすいものに、データをデザインするのも楽しそうなものに思えてきませんか?
コンテストの公式WEBサイトには、アイデアのヒントがまだたくさん紹介されています。ぜひそちらも参考にしながら、数字や有象無象にこだわらず、見て楽しいデザインをあなただけの自由な発想で考えてみてください。
公募情報ライター。特に注目しているのは、文芸とアート系。作品や取材先の方の言葉に胸を震わせながら執筆している。藤井風さん、落語家の柳家緑太さんが好き。
出典: https://www.saga-ichigosan.jp/contest2023/
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