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実は、あなたも本が出せる②:出版Q&A

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本はどのようにして本屋さんに届くのですか。

書緒や雑誌は、取次と言われる本の問屋さん経由で納品されます。出版社は取次に本を納品し、取次はそれを全国の書店に運びます。書店はそれを販売します。

本屋さんは本を買い取るのですか。

単行本は買い取りではなく委託販売されます。つまり、一定期間、書店に置かれ、売れなければ出版社に返品されます。新刊書籍の委託期間は半年ですが、売れていれば継続的に仕入れられ、売れ行きにほとんど動きのないものは数か月で返品されてしまう場合もあります。

本が発売になったとき、誰にどれくらいのもうけがあるのですか。

ざっくり言うと、出版社は取次に65%ぐらいで卸します。つまり、65%が出版社の売り上げで、残り35%を取次と書店で分けます。書店の取り分は10~20%ぐらいです。
出版社は売り上げの中から、原稿料、印刷代、紙代、人件費などを捻出し、残りが利益となります。

著者にはどれくらいの印税が入りますか。

著名人や売れる見込みが高い人の場合など、_般的には定価の10%と言われています。しかし、アマチュアの人が持ち込みをして出版する場合など、売れないリスクも相当あるため、5~8%ぐらいになります。

アマチュアが著者となった場合、初版はどのくらいの部数を出版しますか。

実用書の場合、3000部~8000部が多いようです。何部になるかは、どれぐらい売れそうなのかによります。
いずれにしても、今は初版は少なめにし、売れ行きがいいようだったら重版をかけるというパターンが普通です。いきなり何万部も刷ってしまったら、売れなかったときに大損をするからです。

上製、並製ってなんですか。

上製は表紙の紙が厚紙で硬いもの。いわゆるハードカバーです。文芸書に多いです。並製は表紙の紙が薄いもので、実用書に多いタイプです。

本のサイズの四六判というのは何㎜×何㎜ですか。

仕上がり寸法は127㎜×188㎜です。A判やB判と違い、本によって微妙にサイズが違ったりします。

重版ってなんですか。

増刷すること。書籍の一番後ろのページに「第五刷」のように書かれていたりしますが、これは5回も増刷したということで、かなり売れています。文豪のロングセラーなどは123刷なんて書いてあります。

印税は売れた本に対してもらえるのですか。

刷り部数に対してもらえます。1000円の本を5000部刷って率が10%なら印税は50万円です。しかし、完売することはまずないので、その分を見越して8%だったり5%だったりするわけです。書籍は薄利多売のところがありますので、重版がかかってさらに文庫化という状況にならないと、それほど大きな利益にはなりません。

印税を分け合うことは?

装丁やイラストなどの料金は一括支給のことが多いですが、絵本などは画家と童話作家が印税を分け合ったり、共著の場合も折半したりします。また、出版プロデューサーの成果報酬として、印税を7対3(著者が7)のように分ける場合もあります。

 

※本記事は「公募ガイド2017年7月号」の記事を再掲載したものです。

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