物語のつくり方も知れる!「ポノリポ子ども物語大賞」
夏休みに作文を書いたことがきっかけで、「書くことって、楽しい!」 と思ったあなたにおすすめの本賞。小学生らしい自由な発想で書かれた物語を募集しています。主催は株式会社PonoLioと、出版社ジャムハウス。締切は10月末。大賞受賞者には、受賞作品の扉絵に使用したイラストの原画が贈られます。
ポノリポって?
「ポノリポ」の由来はハワイ語。ポノ(pono)は「正直な」、リポ(lipo)は「空や海・森など自然の中に存在する深い青や碧(あい)。深い色のなかから、なにが出てくるのかわからないという、おそれや尊敬を含んだ言葉」。この2つを合わせてつくられました。
子どもはみんな、正直で純粋。そして、どんな個性がでてくるのか、どんなふうに育っていくのか、だれにもわかりません。子どもたちのうちにあるものを大切に、真剣に向き合おうという思いが、PonoLipoという名前に込められているそうです。
小学生の今しか書けない物語が、きっとあります。おとなが忘れてしまった大切なものを、素直な気持ちで書いてみましょう。
物語って、どうやって作るの?
なんとなく書き始めてみたものの、まとまりが悪くなってしまった経験はありませんか? 物語を書くときには、コツがあります。主催者サイトに、とてもわかりやすい物語の書き方があるので、参考にしてみてくださいね。
(出典:https://www.jam-house.co.jp/monogatari/download/P50-51.pdf )
いかがでしたか? 桃太郎とスターウォーズが、同じように5つのステージからできていたなんて、おどろきですね。他にもたくさんの本を読んでみて、どんなステージにわけられているのかチェックしてみるのもおもしろいかもしれません。物語作りの基本がわかれば、あとは具体的なストーリーを考えるだけ。
映像が目にうかぶ、オンリーワンの物語
ほかの小学生は、どんな物語を書いているのでしょう。前回の金賞受賞作品は「ジョビオ物語」でした。ジョウビタキというわたり鳥・オオの物語です。オオは、わたることを面倒に思ったり、メスの登場に心がゆれ動いたりします。作者の、動物に対する深い知識が感じられる作品。動物の習性にリンクする感情をうまく表現した点などが、高く評価されました。
審査員でゲームデザイナーの大山功一さんが注目するポイントは、「展開の意外さや面白さ、そして映像がみえるような作品」。物語を書いたら、まずは家族や身近な人に読んでもらうことも大切ですね。
審査員で、株式会社PonoLipo 代表の小高さんは、「キミの心の中からわき出てくるお話は、キミにしか語れないオンリーワンの物語。キミ自身の物語を自分の言葉で書いて、オリジナルの作品を創作してみてください。がんばって書き上げたキミの作品の応募をお待ちしています」とメッセージを寄せてくださいました。
読む人みんな、そして作者であるあなた自身が、わくわくして幸せになれる物語を届けてください。
図書館司書と保育士の仕事をしながら、大学で尺八の勉強中。この3つをかけあわせたら何ができるか、模索する日々。