高校生が席巻!加東市産もち麦粉コンテストで地元の味が大集結、グランプリは"粕汁すいとん"
兵庫県加東市で開催された「加東市産もち麦粉もんコンテスト」の最終審査が11月4日に行われ、県立社高校3年生の石塚佳乃さんの「具沢山粕汁すいとん」がグランプリに輝いた。全115作品の中から選ばれた上位5作品すべてを地元・県立社高校の生徒たちが独占する結果となり、若い世代の創意工夫が光る大会となった。
グランプリ作品は、もち麦粉100%で作ったモチモチのすいとんを、地元特産の酒米「山田錦」の酒粕で仕立てた汁に入れた一品。播州百日鶏を焼き上げて加えることで、北播磨の食材を贅沢に使用した地域色豊かな料理に仕上げている。石塚さんは昨年の同コンテストで5位に終わった悔しさをバネに、見事リベンジを果たした。
準グランプリには同校1年生の來住杏慈さんの「夏野菜!かぼちゃとナスのもち麦キッシュ」が選ばれ、3位には同じく1年生の宮﨑椎菜さんの「もち麦粉トルティーヤ」が入賞。審査委員長を務めた神戸ポートピアホテルの原健料理長は「扱いの難しいもち麦粉の特徴や香りを活かした様々な工夫が見られ、大変勉強になった」と講評した。
このコンテストは、加東市もち麦活用協議会が主催し、2020年から毎年開催している。同市では2017年から本格的なもち麦栽培を開始し、現在では周辺地域を含め約160ヘクタールまで作付面積を拡大。今回の受賞作品は、今後、地域の店舗やイベントでのメニュー化が検討されている。