コンテストで見る! 小説投稿サイトの特徴 1.小説家になろう 2.カクヨム
1.小説家になろう | 異世界ものが得意ならここ!
小説投稿サイトと言えば、このサイト! ……それぐらい大手の投稿サイトではないでしょうか。2004年にサービスを開始し、2024年4月時点で登録者数255万人。月間小説閲覧数は25億PV以上。
書き手も読み手も多いので、投稿するからには読まれたいという人にオススメ。異世界転生や悪役令嬢ものが人気で、現在もランキング上位はハイファンタジーが多いようです。
ラキング上位になると、出版社から書籍化の声がかかる可能性があるので、コンテストに参加せずにランキング上位を狙うという方法もあります。
どこよりも自由度が高いコンテスト?!
ネット小説大賞
年に一度開催されていているネット小説大賞は、過去には異世界転生ものの受賞が多いですが、毎年多くの出版社が選考しているので、男性向けのラブコメや女性向けのお仕事ものなどのジャンルも受賞のチャンスがあります。
これまでのところ、文字数自由、完結・未完結不問、さらにラキングの順位などは無関係なので、どの作品にも受賞の可能性があるといえます。
本賞以外にも、「小説家になろう」ではさまざまな出版社が主催するコンテストが頻繁にあります。年に一度の本賞に間に合わなくても、デビューのチャンスはたくさんありそうです!
アニメ化前提の作品を募集中!
アニセカ小説大賞
現在、小説家になろうでは「アニセカ小説大賞」というコンテストも開催中。その名の通り、受賞作はアニメとして制作され、世界に向けて発信されます。
しかも、ジャンル問わず、「面白ければなんでもあり」だそう。文字数は3万文字以上であれば、完結・未完結不問。
筆者も応募したいなあと考えているコンテストです。
小説家になろうのコンテストで受賞したらデビューできるの?
コンテストによるものの、受賞作は書籍化されるだけではなく、コミカライズやアニメ化となるケースもあります。
小説家になろう発の書籍化作品
- 『君の膵臓を食べたい』著:住野よる(双葉文庫)
高校生の僕は病院で日記を拾う。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。彼女は膵臓の病気により、余命わずかだと知り――
- 『『薬屋のひとりごと』著:日向夏(ヒーロー文庫)
中世の東洋を舞台に「毒味役」の主人公、猫猫(マオマオ)が宮中で起こる難事件を次々に解決するファンタジー。
2.カクヨム | 自己PRができる人は有利!
こちらの投稿サイトもご存じの人が多いのではないでしょうか。KADOKAWAとはてなが2016年にサービスを開始した大手投稿サイトです。月間利用者数は約570万人(23年10月時点)。
投稿されている作品は、異世界ものだけではなく、ラブコメ、現代ファンタジー、SFとジャンルは幅広く、私は書き手だけではなく読者としても使うことが多いです。
ホラー小説『近畿地方のとある場所について』は、カクヨムで連載されていたものがX(旧Twitter)で話題になったことで書籍化されたのだとか……! 私もこの作品をカクヨムの連載で追っていた一人ですが、読むと怖すぎて夜に眠れないほどでした。おすすめです。
また、カクヨムにはロイヤリティプログラムというものがあります。作品の閲覧数や広告を表示したり、読者からギフトが贈られたりすることにより、投稿者が収益を得られるシステムです。読者がたくさんいる人や読者が増えてきた人は、このロイヤリティプログラムを検討するのもいいかもしれませんね。
受賞作が最多!
カクヨムコンテスト
年に一度開催。募集ジャンルは異世界転生ものからホラーまで幅広く、どのような作品を求めているかを選考に参加する各編集部が非常に詳しく説明しています。しっかり読んでから執筆にとりかかりましょう。
また、カクヨムコンテストは小説投稿サイトで開催されるコンテストの中では、受賞作品数が最多。これも魅力的なポイントです。
※カクヨムコンテスト9では、受賞作品は120作品でした。
一方で応募作品総数も多く、中間選考(一次選考)を通過する条件は、ランキング順位など読者からの評価が必要です。最終選考は編集部ですが、書き手にとっての第一関門は読者の評価を得ることだといえます。
読者選考はファンの多い人や自己PRが得意な人には非常に有利。このコンテストをきっかけに、SNSで自作をPRしてみるなど、どうすればファンになってもらえるか試行錯誤してみるのもいいかもしれません。
本賞以外にもカクヨム内でのコンテストは沢山あります。中には、読者選考形式ではなく編集部が直接読んで選考するものもありますので、欠かさずチェックをしてみるといいでしょう。
現在、カクヨムコンテスト10が開催中です。私も応募しようと思っています!
短歌や俳句もあり!
第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト
カクヨムでは、過去に短歌・俳句のコンテストも募集していました。受賞作品のすべて、または一部が角川『短歌』『俳句』の雑誌に掲載されるそう。
第1回、第2回は、小説を書いている人も多く受賞しています。小説だけではなく、短歌や俳句にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。
カクヨムのコンテストで受賞したらデビューできるの?
コンテストによりますが、受賞作品は書籍化され、シリーズ化、アニメ化もされています。
コンテスト関係なく、SNSで話題になることで書籍化の声がかかることもあるようです。
カクヨム発の書籍化作品
- 『継母の連れ子が元カノだった』著:紙城境介(スニーカー文庫)
まだ好き同士の元カップル。二人の親がそれぞれ再婚し、元カップルから「きょうだい」になってしまうが――
- 『近畿地方のある場所について』著:背筋(KADOKAWA)
オカルト雑誌の編集者であった友人・小沢が失踪する。彼は失踪する前に「●●●●●」という地域にまつわる怪談を取材していたのだが――
アルファポリス、ノベマ!