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ファンタジー小説を書きたい人へ! おすすめの参考書籍10選

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「ファンタジー作品を自分も書きたい!」と、思い立ったはいいけれど、いざ書こうとして悩むことはありませんか?
 

アイデアはあるけど、どんな設定にする?
キャラクターはどうする?
世界観や文化をどう作り込めばいいかわからない……
 

などでお悩みのあなたへ、ファンタジー作品づくりに役立つかも!?な書籍10冊を、ライター・梨木しんの私物から紹介します。
 

ファンタジーってそもそも何なの?

まずファンタジーとは、「空想の」「幻想的な」という要素を含む作品ジャンルだそう。
その中でも、大まかなジャンルとして「まるきり異なる世界で物語が展開するもの」を「ハイ・ファンタジー」、「現代社会を舞台に物語が展開するもの」を「ロー・ファンタジー」と一般的に定義されます。
日本の作品を例として挙げるとこんな感じでしょうか。
 

  • ハイ・ファンタジー: 「スレイヤーズ」シリーズ、「アルスラーン戦記」 ほか
  • ロー・ファンタジー: 「プリキュア」シリーズなど魔法少女もの、「呪術廻戦」など異能力バトルものなどで現代を舞台にしているもの
     

これらすべての共通点は「魔法や非科学的な存在が登場する」や「空想の生き物や種族、超常的な存在が登場する」といった要素が含まれていることで、ここを押さえていれば「ファンタジー」と見なされるそうです。
ちなみに梨木はファンタジー小説や原作を募集するコンテストの応募作品を書くことが多く、今回挙げた本はすべてそのための資料として集めたものです。

 

さぁ、ここからは参考書籍10冊をご紹介していきます!

 

1.『知識ゼロからの日本神話入門』 著:武光誠(幻冬舎)

日本神話について知りたいならこちら。八百万の神々とその逸話・伝説について漫画やイラストを交えて掲載。それぞれ解説文は簡潔で、さまざまなエピソードを広く網羅し、神様の家系図も載っているので入門にうってつけ。ちなみに梨木は、Jリーグのエンブレムにもなっている「八咫烏(ヤタガラス)」のエピソードや、「ニニギの嫁選び」などの詳細をこの本で知りました。

 

参考: 『知識ゼロからの日本神話入門』 著:武光誠(幻冬舎)

 

 

2.『いちばんわかりやすい北欧神話』 著:杉原梨江子(実業之日本社)

バルキリー(独語ではワルキューレ)って聞いたことありますか? 某ロボットアニメ作品に登場する可変戦闘機……ではなくて、その名前の元ネタとなった北欧神話の女神たち、通称「戦乙女」のこと。そういった神々の解説に始まり、「世界樹ユグドラシル」などの世界観、「レーヴァティン」など伝説の武器などの用語を、それらに関連する神話を交えて掲載。さらに多数のイメージイラストや、映画「ONE PIECE FILM RED」の劇中歌で話題になったルーン文字の解説もあります。

 

参考: 『いちばんわかりやすい北欧神話』著:杉原梨江子(実業之日本社)

 

 

3.『ゼロからわかるメソポタミア神話』 著:かみゆ歴史編集部(イースト・プレス)

大人気メディアミックス作品「Fateシリーズ」でも人気のキャラクター「ギルガメッシュ」や「イシュタル」のなど出典元でもあるメソポタミア神話の解説本。神話の成り立ちから、登場する神々・英雄・魔物までいろいろ記載。設立年代当時の文化背景もうかがい知ることができます。こちらも「広く浅く」なので、ひとまず全体的に神様の知識を得たい、というかたにオススメです。

 

参考: 『ゼロからわかるメソポタミア神話』著:かみゆ歴史編集部(イースト・プレス)

 

 

4.『クトゥルフ様がめっちゃ雑に教えてくれるクトゥルフ神話用語辞典』 著:海野なまこ、監修:朱鷺田祐介(新紀元社)

テーブルトークRPGのモチーフでも有名な「クトゥルフ神話」を知る入門書としてオススメ。ゆるかわいいイラストとわかりやすい解説で、クトゥルフ神話の成り立ちから、名伏しがたい冒涜的な神々に神話生物、魔術アイテムなどを学べます。あくまでも「めっちゃ雑に」なので、ざっくりでいいからとにかく用語を知りたいんだ!という人向けです。

 

参考: 『クトゥルフ様がめっちゃ雑に教えてくれるクトゥルフ神話用語辞典』著:海野なまこ、監修:朱鷺田祐介(新紀元社)

 

 

5.『西洋神名事典』 著:山北篤(新紀元社)

ギリシャ神話やエジプト神話などメジャーどころだけでなく、ケルト、アステカ、さらにはクトゥルフ神話まで押さえた多彩な神々が、簡潔な解説とイメージイラスト付きで載っています。こちらも一つについて掘り下げるというよりは広く浅く知識が欲しい、という人向けかも。死神や悪神などマイナスイメージの神様も載っているので、敵キャラの参考にもなります。ちなみに梨木はキャラクターなどのネーミングを考える際に、この本を開きます。
 

参考: 『西洋神名事典』 著:山北篤(新紀元社)