公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

傑作を探しています「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」

タグ
小説・シナリオ
小説
公募ニュース

スターツ出版株式会社が運営する小説投稿サイト、ノベマ!で「モキュメンタリーホラー小説コンテスト」が開催。

長編部門は4万文字~10万文字、短編部門は2万文字以内となっています。
長編部門で大賞を受賞すると、賞金30万円!さらに、スターツ出版から書籍化確約です。短編部門も賞金5万円に加え、スターツ出版から書籍化検討だそう。

長編部門だけではなく短編部門も書籍化を検討してもらえるなんて、ワクワクしますよね。

モキュメンタリーホラーって?

モキュメンタリーとホラーはもともとジャンルが違います。

モキュメンタリーは、ドキュメンタリーの手法をつかって、まるで事実であるかのように表現されたフィクション作品、もしくはその手法のことです。「mock(まがいもの)」と「documentary(実録)」を組み合わせた言葉で、フェイクドキュメンタリーとも呼ばれます。

つまり、モキュメンタリーホラーというのは、ドキュメンタリーを装ったホラー。
あくまでモキュメンタリーなので、実話や実体験ではありません。
まるで現実に起こっているかのように錯覚しやすいのも、このジャンルの魅力。
そのため近年、モキュメンタリーホラーはインターネットで大ブームとなっています。

これがモキュメンタリーホラー作品

モキュメンタリーホラー作品といえば、1999年に公開された映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が有名ではないでしょうか。

世の中にまだまだたくさんのモキュメンタリーホラー作品がありますが、こんなに多いとどの作品を参考にしていいのかわかりませんよね。

そこでスターツ出版文庫編集部さんに、オススメのモキュメンタリーホラー4作をお聞きしました。

 

1.『変な家』雨穴/著(飛鳥新社)

日本の家に潜む不気味さや謎をテーマにしたホラー小説で、間取りが物語の重要な要素になっていて、読者の想像力を刺激してくれます。ただのホラーとしての怖さを楽しむだけではなく、ミステリーとしても楽しめる展開が詰まっています。

 

2.『近畿地方のある場所について』背筋/著(KADOKAWA)

近畿地方の特定の場所を舞台にした不気味で独特なストーリーで、土地にまつわる怪談を取り入れた物語です。まるで現実に起こっていると錯覚してしまうくらいリアルでゾッとする仕掛けに翻弄されてしまいます。

 

3.『かわいそ笑』梨/著(イースト・プレス)

怪異が侵食するネット怪談にまつわる物語で、読者を強制的に物語の舞台上に引きずり込む仕掛けがあります。物語の中に小さな違和感が散りばめられていて、ラストその違和感が繋がった時、鳥肌が止まりません。

 

4.『フェイクドキュメンタリーQ』フェイクドキュメンタリーQ

個人撮影した恐怖映像が偶然見つかったという設定で、未編集の動画を流すスタイルの作品です。とてもリアリティが高く、物語が綺麗に完結していない部分により現実味があり、気味が悪く、しばらく頭から離れなくなってしまいます。

 

どの作品も気になってしまいますよね。
私も『近畿地方のある場所について』は、怖くて大好きな作品です。

モキュメンタリーホラーを書くコツ、聞いちゃいました

スターツ出版文庫編集部さんに、オススメ作品だけではなく、どうしてモキュメンタリーホラー小説コンテストを開催されたのか、お話を聞きました。

 

「現在、モキュメンタリー形式の作品が多くの読者に支持されており、『変な家』をはじめとするヒット作が大きく広がっています。このジャンルは、リアリティとフィクションの境界を曖昧にし、読者に驚きや恐怖を与える新しいジャンルとして、すでに多くのファン層を確立しています。

モキュメンタリーホラー小説コンテストを開催することで、新たな才能を発掘し、独自の視点を持つ物語が生まれるきっかけになれば嬉しいです。皆さまからの作品を心よりお待ちしております。」

 

流行のモキュメンタリーホラーというジャンルに、独自の個性を出せる人はぜひ応募してみましょう。

さらにノベマ!では、「モキュメンタリーホラー小説の書き方」を解説しています。解説しているのは、公募ガイド夏号で、SCPなどについて語っていただいた梨さん。
梨さんは、『かわいそ笑』(イースト・プレス)などの広義のホラージャンルで活躍されています。作り手の視点から語られる解説は必読です。

モキュメンタリーホラーだからこそ、気をつけよう

モキュメンタリーホラーは、リアリティを持たせることが重要です。
だからこそ、書く前に気を付けたいことがあります。

たとえば、実在する事件を基に不安を煽ったり、精神などの疾患や社会問題について不用意に揶揄したり、それに対する差別的感情を煽るような作品の作り方はやめましょう。

いかにフィクションの中にリアリティを感じさせることができるのか。
それが真のモキュメンタリーホラーではないでしょうか?

モキュメンタリーホラーだけではなく、小説全般において、誰かを傷つけることや反感を買うことは完全に避けて通れるものではありません。
とはいえ、私も書き手として思いやりは持ち続けていたいものです。

タノシクカキマショウネ


ライター
ねこくら

大の猫好き。小説を書くことと甘いカフェオレに夢中。

出典: https://novema.jp/starts

コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。