【衝撃の17冠達成!】『成瀬は天下を取りにいく』が2024年本屋大賞&Audibleベスト・オブ2024を制覇 ─ コロナ禍の青春小説が空前の快挙


2024年、文学界に新たな歴史が刻まれた。宮島未奈氏のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が、本屋大賞受賞に続き「Audibleベスト・オブ2024」第1位に輝き、国内小説のデビュー作として前代未聞となる文学賞&アワード17冠を達成したのである。
本作は、新潮社主催の「女による女のためのR-18文学賞」において、史上初となる大賞、読者賞、友近賞のトリプル受賞を果たした「ありがとう西武大津店」を含む小説だ。舞台となるのは2020年、コロナ禍真っ只中の滋賀県大津市。閉店が決まった地元の百貨店「西武大津店」に毎日通うことを決意した中学2年生・成瀬あかりの姿を描いている。
特筆すべきは、その圧倒的な支持の広がりだ。2023年3月の発売時には、三浦しをんや辻村深月をはじめ、西川貴教、東村アキコ、友近、Aマッソ・加納愛子など、12名もの著名人から絶賛コメントが寄せられた。さらに、オーディオブック版も大きな反響を呼び、「オーディオブック大賞2024」聴き放題部門大賞を受賞。今回の「Audibleベスト・オブ2024」第1位受賞により、2024年最も聴かれた小説作品という栄誉も手にした。
1983年静岡県富士市生まれの著者・宮島未奈氏は、現在滋賀県大津市在住。
M-1への挑戦や自身の髪を使った長期実験など、主人公の成瀬あかりが繰り広げる型破りな行動の数々は、まさに現代を生きる若者たちの新しい青春像を体現している。コロナ禍という特異な時代を背景に、若者の純粋な情熱と行動力を描いた本作は、世代を超えた共感を呼び、現代文学の新たな金字塔となっている。