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岡山大学病院が国吉康雄の魂を蘇らせる!実寸大模写作品で患者を癒す新たな試み

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アート・絵画・工芸
絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

岡山大学病院が、アートの力で患者さんを癒す新たな取り組みを始めた。総合診療棟1階に、岡山市出身の洋画家・国吉康雄の実寸大模写作品を展示したのだ。この展示は、岡山大学大学院教育学研究科「国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座」が企画し、「国吉祭2024」のプログラムとして実現した。

展示されている作品は、国吉康雄が実際に使用した画材を用いて制作された実寸大の模写だ。広島市立大学や筑波大学の画学生たちが、画材と技法研究の一環として制作に挑戦。経年劣化のない鮮やかな色彩が、国吉が完成させた当時の輝きを再現している。

注目すべきは、国吉が後半生で好んだ「カゼイン」という絵の具を使用した「少女よ、お前の命のために走れ」の制作過程も紹介されていることだ。薄く塗り重ねられた絵の具の層が生み出す色彩の変化を間近で観察できる貴重な機会となっている。

他にも、最晩年の油彩画「ミスターエース」や、カゼイン画の傑作「安眠を妨げる夢」、最後の自画像「制作中」など、国吉の代表作の模写が展示されている。これらの作品は、半年に一度のペースで展示替えが行われる予定だ。

岡山大学病院は、このアートスペースを通じて、患者さんに優しい環境づくりと、優れた医療人の育成を目指している。病院を訪れる人々の心を癒し、同時に医療の発展にも貢献する、この新しい試みに注目が集まっている。

アートの持つ力を医療現場に取り入れるという、岡山大学病院の革新的な取り組み。患者さんの心身の回復を促進し、医療スタッフの創造性も刺激する、この「ホスピタルアート」の効果に、今後も期待が高まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002829.000072793.html