美大生の夢を応援!55周年記念アートコンペで55万円の賞金チャンス
若手アーティストの登竜門となる大型アートコンペティションが開催される。合同会社なにもの(東京都三鷹市)とシンニチ工業株式会社(愛知県豊川市)が共同で主催する「未来を創る挑戦の場」だ。このコンペは、美術大学生や芸術大学生を含む若手芸術家の才能を広く社会に発信し、プロの芸術家としての第一歩を後押しすることを目的としている。
最優秀作品に選ばれた作品は、シンニチ工業の創立55周年を記念して刷新される本社アートスペースに恒久展示される。さらに、制作者には55周年にちなんだ550,000円の賞金が贈られる。また、優秀賞に選ばれた5名の作家にも、参加賞と各審査員にゆかりのある副賞が用意されている。
応募資格は、2025年4月時点で美大・芸大・専門学校等でアートを学んでいる学生、または卒業後5年以内の若手作家。締め切りは2025年3月31日。応募方法は「小さな美術館」のInstagramアカウントのDMから。
審査員には、「小さな美術館」代表の矢内鉄朗氏、シンニチ工業代表の木下雄輔氏をはじめ、EUKARYOTE所属の小島佳子氏、東京オペラシティアートギャラリーキュレーターの瀧上華氏、インダストリアルデザイナーの米田充彦氏が名を連ねている。
このコンペは単なるアートコンテストではない。学生起業家と中小企業が手を取り合い、新たな価値創造を目指す試みでもある。シンニチ工業の木下代表は「それぞれが持つ社会への影響力は大きくないかもしれませんが、この新しい組み合わせが、今までにない"ワクワク"を生み出せるのではないかと、とても興奮しています」とコメントしている。
美大生の約半数が卒業後に作家の夢を諦めるという現状がある中、このコンペは若手アーティストに大きなチャンスを提供する。夢に挑戦する美大生・芸大生が「"好き"でご飯が食べられる社会」を目指す"なにもの"と、スタートアップ企業との連携を積極的に推進するシンニチ工業。この異色のコラボレーションが、アートと産業の新しい可能性を切り開くかもしれない。
若きアーティストたちの挑戦と、それを支援する企業の取り組みに、今後も注目が集まりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000113559.html