宮城県亘理町の地域おこし協力隊員である魚住英司と久保田沙耶が、活動の集大成となる特別企画展「ほどく unweaving」を開催する。この展示会は、2025年1月20日から31日まで宮城県亘理町役場で、2月7日から11日まで兵庫県神戸市のURBAN PICNICで行われる。

本展示会は、アートを通じて地域を見つめてきた2人の協力隊員による、独特な視点からの地域理解と表現が特徴だ。東日本大震災の被災地である亘理町と、阪神・淡路大震災を経験した神戸市を往復しながら、「震災」と「郷土」について深い考察を重ねてきた彼らの作品は、従来の「復興」「防災」「減災」の概念を超えた、新たな地域の魅力を発見する試みとなっている。

展示される作品には、「腐る宝石」や「GOOD ROCK drawings」、「KEIKA BOOK」、「Unweaving Reality」シリーズなどがあり、それぞれが地域の持つ力や美しさを独自の視点で表現している。これらの作品は、一見すると震災復興とは無関係に見えるかもしれないが、地域の本質的な価値を見出す「小さな美しい種」として位置づけられている。

亘理町会場では、1月29日に魚住、久保田、そして役場担当者によるクロストークも予定されており、地域おこし協力隊としての経験や、作品制作の裏側について語られる。このイベントは、アートを通じた地域振興の新たな可能性を示すものとして注目を集めている。

宮城県亘理町は、太平洋に面し、豊かな自然に恵まれた町だ。東北地方の中でも比較的温暖な気候で知られ、海の幸、山の幸、里の幸と豊富な食材にも恵まれている。この地域の魅力を、アートという新たな切り口で再発見し、発信しようとする本展示会は、地域振興の新しいアプローチとして注目に値する。

入場は無料で、誰でも気軽に訪れることができる。地域の魅力を新たな視点で捉えなおすこの機会に、多くの人々が足を運ぶことが期待される。震災を乗り越え、新たな魅力を見出そうとする地域の姿を、アートを通じて感じ取ることができる貴重な機会となるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000153194.html