衝撃のデビュー作!現役医師が描く『禁忌の子』が本屋大賞候補に名を連ねる
医療ミステリーの新星が誕生した。山口未桜さんのデビュー作『禁忌の子』が、2025年本屋大賞の候補作に選出された。現役医師である山口さんが紡ぎ出す物語は、医療現場の緊迫感と本格ミステリーの要素を見事に融合させ、読書界に新風を巻き起こしている。
『禁忌の子』は、第34回鮎川哲也賞を受賞した作品だ。刊行前から注目を集め、発売後は作家、書店員、読者から絶賛の声が相次いだ。有栖川有栖氏は「追わずにはいられない謎、驚かずにいられない結末」と評し、宮部みゆき氏も「医学用語が飛び交う緊迫したストーリー展開に、会話にまじる関西弁が滋味を添えている」とコメントしている。
物語は、救急医・武田のもとに搬送された身元不明の溺死体から始まる。驚くべきことに、その遺体は武田と瓜二つだった。自身のルーツを探る過程で、武田は思いもよらぬ真相に直面する。過去と現在が交錯する展開に、読者は一気に引き込まれていく。
山口さんは1987年兵庫県生まれ。神戸大学を卒業後、医師として働きながら小説を執筆してきた。その経歴が、作品に独特の臨場感と説得力をもたらしている。
『禁忌の子』の評価は留まるところを知らない。2024年末に発表された「週刊文春」ミステリーベスト10では第3位にランクイン。テレビ、新聞、雑誌、WEBなど、各種メディアでも続々と取り上げられている。
本屋大賞の結果発表は4月9日に予定されている。山口未桜さんの『禁忌の子』が栄冠を手にするか、読書ファンの注目が集まっている。医療ミステリーの新たな地平を切り開いたこの作品が、どこまで読者の心を掴むのか。今後の展開が楽しみだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000009527.html