福井県あわら市の老舗旅館「ホテル八木」が、地元の「金津創作の森美術館」とタッグを組み、宿泊者向けの新しいサービスを開始した。この取り組みにより、ホテル八木に宿泊すると、追加料金なしで美術館の企画展に入場できるようになった。温泉旅行に芸術鑑賞をプラスする、新しい旅のスタイルが注目を集めている。

ホテル八木は140年以上の歴史を持つあわら温泉の中でも屈指の老舗旅館だ。今回の提携により、宿泊者は温泉でリラックスした後に、最新のアート作品に触れる機会を得られるようになった。さらに、ホテル館内にも美術館の展示作品の一部が飾られており、滞在中も芸術を身近に感じられる環境が整えられている。

金津創作の森美術館側は「洗練された老舗旅館での滞在により感度が高まった後に触れるアートや森の自然は、普段より多くの発見と特別な休息を与えてくれる」とコメント。温泉と芸術の相乗効果に期待を寄せている。

この取り組みは、地域の芸術文化の普及と魅力向上にも一役買っている。美術館の入場者数増加が見込まれ、地域全体の文化的価値の向上につながると期待されている。

あわら市は北陸有数の温泉地として知られ、2024年の温泉総選挙では北陸エリア「美肌部門」で第1位に選ばれた。また、2024年3月には北陸新幹線芦原温泉駅が開業し、アクセスも向上。豊かな自然、新鮮な食材を使ったグルメ、近隣の観光スポットなど、魅力が満載だ。

温泉でゆったりと過ごしながら、最新のアートに触れる。そんな新しい旅のスタイルを求める人々にとって、ホテル八木と金津創作の森美術館のコラボレーションは、まさに理想的な選択肢となりそうだ。芸術と温泉の融合が生み出す新たな魅力に、今後も注目が集まりそうである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000055664.html