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鍋島焼、350年の伝統と革新の融合 - 2025年に開窯350周年を迎える日本最高峰の磁器

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報道発表
プレスリリースより

佐賀県伊万里市大川内山で誕生した「鍋島焼」が、2025年に開窯350周年を迎える。日本が世界に誇る最高峰の磁器として知られる鍋島焼は、江戸時代に佐賀藩によって設立された「鍋島藩窯」に端を発する。350年の歴史を持つこの伝統工芸品は、現在も29の窯元で精巧な技術と鮮やかなデザインを継承している。

開窯350周年を記念し、鍋島焼協同組合は様々な取り組みを計画している。その一環として、長尾美術の長尾周平氏によるロゴタイプデザインが制作された。このロゴは産地専用の書体としても設計され、鍋島焼の統一されたビジュアルアイデンティティを確立する。

また、デジタルアーカイブの制作も進行中だ。約1年半をかけて撮影された動画と写真は、鍋島焼の制作風景や大川内山の自然、地域の人々の営みを記録し、将来に向けて保存する。これらのアーカイブは、鍋島焼のイメージを広く周知するための情報発信にも活用される予定だ。

さらに、年間行事も刷新される。「鍋島藩窯 窯元市」「鍋島藩窯 風鈴市」「鍋島藩窯 あかり夏祭り」「鍋島藩窯 秋祭り」など、四季折々のイベントが計画されている。これらのイベントを通じて、鍋島焼の魅力と歴史を多くの人々に伝える機会を設ける。

350周年を記念した特別な取り組みとして、「鍋島焼開窯350周年 記念小皿」の制作も行われる。「鍋島焼の四季彩る伝統と未来」をコンセプトに、350年の歴史と伝統を次世代に伝える象徴として設計された。

鍋島焼協同組合は、これらの取り組みを通じて「鍋島焼文化」を守り続けることを目指している。350年の伝統を受け継ぎながら、新たな挑戦を続ける鍋島焼。その歴史と革新の融合が、日本の伝統工芸の未来を切り開いていく。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000156591.html