銀座和光で「真珠織」が120年ぶりに復活!伝統と革新が融合する特別展が開催
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銀座の老舗百貨店・和光が、本店地階アーツアンドカルチャーにて「真珠織と彫刻家具と本」と題した特別展を開催する。2025年2月27日から3月19日までの期間限定で、伝統と革新が融合した芸術の世界を堪能できる貴重な機会となっている。
今回の展示会の目玉は、120年の時を経て蘇った「真珠織」のペルシャ絨毯だ。ミーリー工房とソレマニエフィニィ工房が手掛けたこの絨毯は、伝統的な手法である手紡ぎと草木染めを用いて現代に甦らせた逸品。結び目が表面で点となって文様を描き出し、使用していくうちに艶が生まれ真珠のように輝くことから、その名が付けられたという。
さらに注目すべきは、倒木や間伐材を活用した「彫刻家具」の展示だ。彫刻家の西村浩幸氏が手がけるこれらの作品は、丸太そのものをチェーンソーで彫り出して作り上げられている。家具でありながら彫刻作品としての魅力も兼ね備えた、唯一無二の存在感を放つアイテムだ。本棚やスツールを中心に約30点が展示される予定だ。
そして、この展示会をさらに奥深いものにしているのが、ブックディレクターのバッハ幅允孝氏がセレクトした書籍群だ。絨毯と彫刻家具の素材、文化、歴史に関連するテーマの本が、象鯨彫刻の本棚に並べられる。小説、エッセイ、絵本、料理本など、幅広いジャンルの選書により、展示作品の世界観がより豊かに広がっていく。
和光アーツアンドカルチャーは、単なる商業空間ではなく、文化と人々の交流の場として昨年7月にリニューアルオープンした。今回の展示会は、まさにその理念を体現するイベントといえるだろう。伝統工芸の技術と現代アートの融合、そして文学の世界が織りなす独特の空間は、訪れる人々に新たな発見と感動をもたらすに違いない。
銀座の中心に位置する和光本店で開催されるこの特別展。東京メトロ銀座駅からのアクセスも良好で、都心の喧騒を忘れさせる静謐な空間で、日本の美意識と創造性の粋を体感できる。芸術愛好家はもちろん、日本文化に興味のある方々にとって、見逃せない機会となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000025779.html