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メニコン創業者の魂を刻む!一宮市に寄贈された「刻画」が語る情熱と革新の物語

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報道発表
左:㈱メニコン取締役兼代表執行役会長 CEO 田中英成  右:一宮市長 中野正康氏 (プレスリリースより)

コンタクトレンズ業界の巨人、メニコン創業者・田中恭一氏の遺志が、故郷・愛知県一宮市に鮮やかに刻まれた。メニコンは、田中氏が生涯をかけて創作した「刻画」3点と関連書籍を一宮市に寄贈。この度、一宮市木曽川文化会館にて展示が始まり、地元の人々の注目を集めている。

田中氏は、木曽川町(現一宮市)出身。名古屋の眼鏡店勤務時代、米軍将校夫人との出会いをきっかけに、コンタクトレンズ開発に情熱を注ぎ込んだ。1951年、現在のハードコンタクトレンズの原型となる角膜コンタクトレンズの開発に成功。その後、メニコンを立ち上げ、視力改善の革命児として名を馳せた。

しかし、田中氏の創造性はビジネスの枠にとどまらなかった。木板に絵を彫り色付けする独自の技法「刻画」を編み出し、芸術の世界でも才能を開花させたのだ。特に達磨大師をモチーフにした作品は、国内外の寺院に奉納されるほどの評価を得ている。

今回寄贈された刻画作品「流慶」「恭敬」「青龍」は、田中氏の芸術的才能と精神性を如実に表現している。これらの作品を通じて、地元の子どもたちがものづくりの精神や起業家精神、さらには芸術文化への興味を深めることが期待されている。

メニコンの田中英成取締役兼代表執行役会長CEOは、「創業者の精神を後世に伝えていくことが、私たちの使命です。この寄贈が、一宮市の未来を担う若者たちの心に火をつける契機となれば幸いです」と語った。

なお、2011年にはメニコン創業60周年を記念し、一宮市の白山神社に創業精神を顕彰する記念碑も建立されている。田中恭一氏は2024年3月に逝去したが、その革新的精神と芸術への情熱は、故郷の地に深く根付き、新たな世代へと受け継がれていくことだろう。

一宮市木曽川文化会館での展示は、地域の文化的価値を高めるとともに、ビジネスと芸術の融合という新たな視点を提供している。コンタクトレンズの開発から刻画の創作まで、常に挑戦し続けた田中恭一氏の生き様は、まさに現代に必要とされる「イノベーター精神」の象徴と言えるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000380.000005623.html