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第59回「迢空賞」受賞者決定!77歳の歌人が100万円の栄誉を手に

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報道発表
花山多佳子(はなやまたかこ)氏 歌集『三本のやまぼふし』(2024年7月 砂子屋書房刊)(プレスリリースより)

短歌界の権威ある賞「迢空賞」の第59回受賞者が決定した。公益財団法人角川文化振興財団が主催するこの賞は、日本の短歌文学の発展に大きく貢献している。今回の栄えある受賞者は、77歳の歌人・花山多佳子氏。その第12歌集『三本のやまぼふし』が高い評価を受け、見事受賞の栄誉に輝いた。

花山氏の受賞作『三本のやまぼふし』は、2024年7月に砂子屋書房から刊行された。2015年から2020年までの494首を収録したこの歌集は、選考委員たちの厳正な審査を経て、最終候補作5作品の中から選ばれた。受賞の副賞として100万円が贈られることも発表された。

東京都出身の花山氏は、同志社大学在学中の1968年に「塔短歌会」に入会し、高安国世に師事。長年にわたり短歌の世界で活躍し、これまでに『樹の下の椅子』『楕円の実』『砂鉄の光』など12の歌集を上梓している。また、「塔」の選者や河北新報「河北歌壇」の選者としても活躍中だ。

花山氏のこれまでの受賞歴も華々しい。1994年の第2回ながらみ現代短歌賞を皮切りに、第9回河野愛子賞、第18回斎藤茂吉短歌文学賞、第47回短歌研究賞、第4回小野市詩歌文学賞、そして2020年には第35回詩歌文学館賞を受賞している。今回の迢空賞受賞は、花山氏の短歌における功績を改めて証明するものとなった。

迢空賞の選考対象は、2024年1月1日から同年12月31日の間に刊行された歌集。選考委員には佐佐木幸綱、高野公彦、永田和宏、馬場あき子の各氏が名を連ねている。贈呈式は2025年6月29日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて執り行われる予定だ。

角川文化振興財団は、日本の文化振興に寄与することを目的に、文芸の顕彰や出版支援、映画芸術振興など、幅広い活動を展開している。迢空賞もその一環であり、日本の短歌文学の発展に大きな役割を果たしている。

花山多佳子氏の受賞を機に、日本の伝統的な文学形式である短歌への関心が高まることが期待される。77歳にして新たな栄誉を手にした花山氏の今後の活躍にも、注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000123526.html