震災を乗り越えた輪島塗の至宝!大正・昭和の名椀30点が東京に集結


伝統工芸の粋を集めた珠玉の展示会が、東京・日本橋で開催される。ギャラリー4751が主催する「最盛期の輪島椀 デザイン、技術の魅力」展が、2025年4月29日から5月23日まで行われる。この展示会では、輪島塗が最も栄えた大正から昭和にかけて制作された名椀30点が一堂に会する。
輪島塗は、石川県輪島市を代表する伝統工芸品として知られている。その技術と美しさは、日本の漆器文化の頂点とも言える存在だ。今回の展示では、A氏のコレクションから厳選された逸品が並ぶ。これらの椀は、見本用や特別注文品として作られた最高級品ばかりだ。
展示される椀の中には、近年の震災と洪水を乗り越えて残された貴重な作品も含まれている。輪島椀の魅力は、その多彩な加飾技法と文様のバリエーション、そして何より卓越した質の高さにある。蒔絵や沈金、変り塗りなどの伝統技法が駆使され、宝づくしや菊詰め文といった華やかなデザインが施されている。
本展示では、椀の成形から加飾技法、季節や祭事に合わせたデザインの工夫まで、輪島塗の特徴を幅広く紹介する。伝統工芸に興味がある方はもちろん、日本文化や美術に関心のある方にとっても、見逃せない内容となっている。
さらに、この展示会には社会貢献の側面もある。主催者は売上の一部を能登半島の復興支援のための寄付に充てる予定だという。伝統工芸の美しさを堪能しながら、被災地の復興にも貢献できる貴重な機会となりそうだ。
展示会は東京都中央区日本橋本町4-7-5 1Fで開催され、開催時間は13時から19時まで。月曜日と火曜日は休廊日となる。入場料や予約の要否などの詳細は、公式ウェブサイトで確認できる。伝統と革新が融合した輪島塗の世界を、この機会にぜひ体験してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000155746.html