95歳の現役作家、皆川博子さんが旭日中綬章を受章!半世紀以上の文学界への貢献が評価される


令和7年春の叙勲で、95歳の現役作家・皆川博子さんが旭日中綬章を受章した。皆川さんは1972年に42歳でデビューして以来、半世紀以上にわたり幅広いジャンルで創作活動を続けてきた文学界の重鎮だ。
皆川さんは受章の報を受け、「まったく思いがけないことで、まだ自分とは別の同名者が受章したような気持ちです」と驚きを隠せない様子。そして、「編集の方々をはじめ、多くの方にサポートしていただいて、書き続けることができました」と、支えてくれた人々への感謝の言葉を述べている。
皆川さんの功績は多岐にわたる。ミステリ、幻想小説、時代小説、歴史小説など、ジャンルを問わず高い評価を受けており、日本推理作家協会賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞など、数々の文学賞を受賞。2024年10月には『風配図 WIND ROSE』で紫式部文学賞を受賞したばかりだ。
驚くべきは、95歳という高齢にもかかわらず、現在も精力的に執筆活動を続けていることだ。雑誌「文藝」では長篇『ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ』を連載中で、今年7月には最新短篇集『昨日の肉は今日の豆』の刊行も予定されている。
皆川さんは「今は書くことと生きることが一つになっています」と語り、創作への情熱が衰えていないことを示している。その旺盛な創作意欲と、日本文学界への長年の貢献が評価され、今回の旭日中綬章受章につながったと言えるだろう。
皆川博子さんの作品は、河出書房新社から多数刊行されている。今後も新たな作品の発表が期待される中、95歳にして現役作家として活躍し続ける皆川さんの姿は、多くの人々に勇気と希望を与えている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000940.000012754.html